5人家族で暮らしていると、毎月の光熱費が家計に大きな負担となることがあります。特に、夏場はエアコンや洗濯、冬場は暖房やお風呂の使用が増えるため、出費がかさみがちです。

「ほかの家庭はどれくらい光熱費がかかっているのか」「どうすれば節約できるのか」と悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、5人家族における光熱費の平均額や一戸建てとマンションによる違い、具体的な節約方法について解説します。光熱費を見直したい方は、ぜひ参考にしてください。

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5人家族の1ヶ月当たりの水道光熱費は、平均で2万6,746円です。これは総務省の2024年「家計調査報告」に基づいた数値で、全国の5人世帯における平均額となっています。

 

各項目の内訳は、以下のとおりです。

電気代

1万4,413円

ガス代

4,284円

他の光熱

1,204円

上下水道代

6,846円

引用:総務省|家計調査|3-1世帯人員別

 

冬場は、暖房や給湯の使用頻度が増えるため、電気代やガス代が高くなりやすくなります。

 

また、地域差や住宅の断熱性能によっても光熱費は変動します。特に、寒冷地では灯油代が加わることが多く、さらに負担が増える傾向です。

 

こうした実情を踏まえると、5人家族の水道光熱費は月に2万5,000円以上を見込むのが現実的です。年間にすると30万円を超えるため、日常的な節約意識が家計管理のコツとなります。

 

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5人家族では、水道光熱費が高くなりやすい傾向があります。これは、単純に人数が多い分だけ電気やガス、水道の使用量が増えるためです。

 

各自の生活リズムに合わせて家電を稼働させる時間も長くなり、その分だけ消費エネルギーが増加します。たとえば、以下のようなケースが代表的です。

  • 浴槽の追い焚き回数が多くなる
  • 複数の部屋でエアコンを稼働させる
  • 食洗機や洗濯乾燥機の使用頻度が高くなる

こうした日常の積み重ねによって、5人家族の光熱費は平均を上回ることも少なくありません。まずは使用状況を見直すことが、光熱費削減への第一歩となります。

 

ここでは、電気代とガス代、水道代のそれぞれを節約する方法を詳しく解説します。

 

5人家族では家電の使用頻度が高く、電気代が家計に大きく影響します。契約プランの見直しや省エネ機器への切り替えによって、年間約1,000円~1万円の節約が可能です。

 

下表では、すぐにできる節約方法と効果をまとめました。

節約方法

年間の節約額目安

契約プランの見直し

約5,000~8,000円

LED照明への切り替え

約3,000~5,000円

省エネ家電(スマート家電)への買い替え

約5,000円~1万円

待機電力のカット(スイッチ付きタップ活用)

約1,000~2,000円

さらに、冷蔵庫の温度設定を「中」にしたり、エアコンのフィルターを月1回掃除したりするだけでも節電効果があります。こうした小さな工夫の積み重ねが家計の助けになるでしょう。

 

5人家族では浴槽の追い焚きやガスコンロの使用頻度が高いため、使い方を見直すことで年間約1,000~3,000円の節約が可能です。

 

下表では、すぐにできる節約方法と効果をまとめました。

節約方法

年間の節約額目安

給湯温度を1℃下げる

約1,500~2,000円

コンロは強火より中火を意識する

約1,000~2,000円

追い焚き回数を減らす

月に20回減らせば約1,100円

風呂フタや保温効果の高い入浴剤を活用する

約2,000~3,000円

さらに、給湯器が古い場合は高効率タイプ(エコジョーズなど)に交換することも長期的な節約につながります。日常の小さな工夫と設備の見直しが、ガス代の安定化に効果的です。

 

水道代は、日々の生活のなかで少し工夫を加えるだけで節約につながります。

 

5人家族では入浴や洗濯、食器洗いの回数が多く、水の使用量が増えやすい傾向にあります。しかし、使い方や設備を見直すことで、年間約500~5,000円の節約が見込めるでしょう。

節約方法

年間の節約額目安

節水型トイレやシャワーヘッドを導入する

約3,000~5,000円

お風呂の残り湯を洗濯や掃除に活用する

約2,000~3,000円

食器洗いをまとめて行う

約1,000~2,000円

洗濯機の節水モード・すすぎ1回コースを活用

約1,000~2,000円

雨水を庭や屋外掃除に活用する

約500~1,000円

さらに、水道の蛇口を「中」や「小」の水量で使う、食器洗いに洗いおけを活用するといった小さな工夫も効果的です。

 

こうした取り組みを家族全員で意識することで、水道代を無理なく抑えられます。

 

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同じ5人家族でも、住まいの種類によって光熱費には違いが生まれます。一般的にマンションの方が光熱費を抑えやすいとされており、その理由は「建物の構造」や「設備の管理方式」にあります。

 

下表では、マンションと一戸建てにおける光熱費の主な違いをまとめてみました。

項目

一戸建て

マンション(集合住宅)

外気との接触面積

多い(四方が外気に面する)

少ない(上下左右が他住戸に囲まれる)

気密性・断熱性の傾向

建物によって差が大きい

一般的に高く、冷暖房効率もいい

冷暖房効率

効きにくく、室温が安定しづらい

効きやすく、光熱費が抑えやすい

光熱費の傾向(全体)

高くなりがち

低く抑えやすい

暖房費の目安(冬場)

高くなりがち

中部屋では暖房費が安くなることが多い

給湯・空調の管理

1戸ごとに個別管理している

集中管理方式で効率的な物件もある

たとえば、マンションは上下左右をほかの住戸に囲まれた「中部屋」が多く、外気の影響を受けにくいため断熱性・気密性に優れています。その結果、冷暖房効率が高まり、冬場の暖房費を抑えやすいでしょう。

 

また、マンションには給湯設備や空調を集中管理している物件もあり、エネルギーの無駄が少ない傾向です。共用部の電気代が管理費に含まれているケースでは、個別の電気代が軽減されることもあります。

 

一方で、一戸建ては外気に接する面積が広く、冷暖房の効率が下がりやすいため、特に冬の光熱費が高くなる傾向があります。断熱性能も建物ごとに差があるため、光熱費にばらつきが出やすい点にも注意が必要です。

 

5人家族の光熱費は、家族構成だけでなく住まいの種類や設備によっても大きく変動します。まずは平均額を把握し、自分たちの支出がどの程度かを確認することが重要です。

 

マンションは構造上、断熱性や気密性に優れています。冷暖房効率が高いため、一戸建てに比べて光熱費を抑えやすいでしょう。さらに、省エネ家電の導入や日常の使い方の見直しを組み合わせれば、無理なく家計の負担を軽減できます。

 

住まい選びも含めて、光熱費を意識した暮らしを実現したい方は、実際の物件情報を比較できるLIFULL HOME’Sを活用してみてください。生活の質と支出のバランスを整える第一歩となるでしょう。

 

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