マイホームを購入するときには、金融機関などを通じて住宅ローンを組むのが一般的です。しかし、初めて家を持つときには、一体何歳から住宅ローンを借りられるのか気になることもあるでしょう。

この記事では、住宅ローンが何歳から契約可能なのか、タイミングを見極めるポイント、無理のない返済プランの立て方を解説します。

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住宅ローンはそもそも何歳から借りられる?

住宅ローンは、ほかのローン契約とは異なり、返済が長期にわたって行われるという特徴があるので、申込者の「年齢」が審査において重要な要素となります。

 

そのため、多くの住宅ローン契約では「借入時」と「完済時」のそれぞれに年齢の基準が設けられています。

 

借入時の年齢は、民法の成年年齢についての規定が改正されたことを受けて、法律上は18歳から可能です。しかし、実際に18歳の申込者が住宅ローンを組めるかは金融機関の判断によるため、契約できるかは各社の対応によります

 

借入時の年齢上限は、65歳もしくは70歳としているケースが多く、返済期間を35年間とするならば、逆算して30代の頃に住宅ローンを組む人が多いといえるでしょう。

 

一方、完済時の年齢は75~80歳程度としているのが一般的です。金融機関によっては、85歳まで認めているところもありますが、事前によく確認をしておくことが大切です。

 

ただし、高年齢で認められる場合は、親子ローンを組んで2世代で住宅ローンを支払っていくようなケースだと考えられるので注意しましょう。実際に住宅ローンを完済することを考えれば、現役として働ける期間が長いタイミングのほうが、無理のない返済プランを立てやすいです。

住宅ローンは何歳から借りていつまでに返すのが一般的?

住宅ローンを組むタイミングを見極めるには、ほかのマイホーム取得者が何歳で購入したのかを参考にするといいでしょう。

 

2020年度の「住宅市場動向調査」(※)によれば、初めてマイホームを取得した人の平均年齢は次のとおりです。

マイホーム取得時の平均年齢

◇新築

・注文住宅(建て替えを除く):38.9歳

・建売住宅:37.4歳

・マンション:39.3歳

 

◇中古

・一戸建て:43.8歳

・マンション:45歳

30代後半から40代前半で、初めてマイホームを取得していることが分かります。

 

一方、同調査によると、住宅ローン利用者の平均的な返済期間については以下のとおりです。

住宅ローンの平均返済期間

◇新築

・注文住宅(建築費):32.4年

・注文住宅(土地購入費含む):34.2年

・建売住宅:31年

・マンション:31.1年

 

◇中古

・一戸建て:27.2年

・マンション:25.3年

初めてマイホームを取得した人の世帯主平均年齢と照らし合わせて考えると、住宅の取得時期が早い新築住宅では、住宅ローンの返済期間が30年以上と比較的長いといえるでしょう。

 

一方、取得するタイミングが遅い中古住宅では、返済期間が25年程度と短い傾向にあることが分かります。

 

いずれにしても、取得時の年齢や住宅ローンの返済期間を考えれば、70歳前後で住宅ローンの返済を終えるのが一般的であるといえます。

 

※ 国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査 報告書

 

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住宅ローンを借りるタイミング

マイホームの取得に適した時期は、人によって異なります。結婚や子育て、子どもの独立といったライフイベントに合わせて住宅の取得時期を検討してみるといいでしょう。

 

また、頭金として用意できる手元資金から考えてみるのもひとつの方法です。頭金が多ければ、その分だけ住宅ローンの借入額を減らすことができるので、返済の負担を軽減できます。

 

そして、金利動向や住宅関連の優遇措置も取得時期に影響を与えるでしょう。低い金利でさまざまな優遇措置が受けられるのであれば、他の時期と比べて有利な条件でマイホームを取得できます。

 

先ほどの「住宅市場動向調査」によれば、住宅を初めて買った人の世帯年収は、次のようになっています。

マイホーム取得時の平均世帯年収

◇新築

・注文住宅:695万円

・建売住宅:681万円

・マンション:864万円

 

◇中古

・一戸建て:657万円

・マンション:657万円

住宅の平均購入資金については、次のとおりです。

マイホーム取得時の平均購入資金

◇新築

・注文住宅:4,486万円

・建売住宅:3,757万円

・マンション:4,393万円

 

◇中古

・一戸建て:2,696万円

・マンション:2,213万円

自己資金や借り入れ可能な融資額、世帯年収なども踏まえてマイホームの取得に適したタイミングを見定めましょう。

住宅ローンの返済シミュレーション

一般的に、定年を迎えると収入は低下するため、それまでと同様に返済し続けるのは難しくなる場合があります。無理のない返済を続けるには、定年前に返済の大半が済むようなプランを検討してみましょう。

 

ここでは、3,000万円の住宅購入を想定して、LIFULL HOME’Sの「住宅ローンシミュレーター」を使って試算(※)してみます。

 

※ 固定金利1.5%、ボーナス払いなしで試算

30歳、返済期間35年/年収400万円のケース(頭金300万円)

毎月の返済額:8万2,670円

総返済額:3,472万1,315円(自己資金は含まない)

40歳、返済期間25年/年収500万円のケース(頭金600万円)

毎月の返済額:9万5,985円

総返済額:2,879万5,415円(自己資金は含まない)

50歳、返済期間15年/年収600万円のケース(頭金1,000万円)

毎月の返済額:12万4,149円

総返済額:2,234万6,749円(自己資金は含まない)

あくまでも一例になりますが、返済プランを立てる際の参考にしてみてください。

完済までの負担を減らすために知っておきたいこと

住宅ローンはできれば定年前に完済するのが理想的ですが、実際には難しいケースもめずらしくありません。借入時には返済に問題がないと思っていても、途中で仕事を変えたり、ケガや病気を患ったりして、当初の返済プランを修正しなければならない場面もあるでしょう。

 

定年時に受け取る退職金を住宅ローンの返済に充てるといった方法もありますが、退職金はあくまで老後資金として確保しておいたほうが無難なので、ほかの方法で返済の負担を軽くすることを検討してみましょう。

 

定年後に余裕のある暮らしをするためには、手元資金に少し余裕があるうちに「繰り上げ返済」を行うのもひとつの方法です。前倒しで返済をしていけば、当初予定していた返済期間を短くすることができ、その利息分を節約できます。

 

また、ほかの方法としては親子ローン・リレーローンといったことも考えられます。2世代、3世代にわたって同じ住宅に住み続ける予定であれば、親子で住宅ローン契約を結ぶことで返済の負担を減らせます。

 

親世代が現役のうちまで住宅ローンを返済し、定年後は子ども世代にバトンタッチするといった方法です。マイホームをどのように活用していくかも含めて、家族間でしっかり話し合って決めましょう。

住宅ローン

  • 住宅ローンは18歳から申し込みは可能だが、実際に組むことができるかは金融機関の判断による
  • 住宅ローン完済時の年齢は85歳まで認めているところもある
  • 「住宅市場動向調査」からは、30代後半から40代前半にかけて住宅を初めて取得する人が多い傾向が分かる
  • 用意できる自己資金や世帯年収、住宅価格などを踏まえて、ライフイベントなどと照らし合わせながら住宅の取得に適したタイミングを探ってみよう
  • 無理のない返済プランを立てるには、事前に返済シミュレーションを行っておくことが大事
  • 定年後の返済負担を減らすために、繰り上げ返済や親子ローンなどを検討してみるのもいい
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更新日: / 公開日:2022.06.10