2人暮らしの平均的な食費
2人暮らしの食費は、1ヶ月あたり平均で約6万6千円です。その内訳の多くは外食費ではなく、自炊のための食材費が占めています。まずはこの平均額と、ご自身の食費を比べてみましょう。
詳しくは、「2人世帯の平均食費はいくら? その内訳は?」をご覧ください。
食費の理想的な割合とは
食費は、手取り収入の15〜20%に収めるのが理想的です。生活費の大きな割合を占める家賃と食費を合計で手取りの半分程度にできれば、無理のない家計管理がしやすくなります。
詳しくは、「食費は手取りの何%が目安?」をご覧ください。
無理なく続ける食費節約のコツ
食費の節約は、まず家計簿アプリなどで現状を把握することから始めましょう。その上で、週ごとや10日ごとなど細かく予算を区切り、まとめ買いで買い物の回数を減らすのが、無理なく続けるコツです。
詳しくは、「2人暮らしで食費を節約するコツ」をご覧ください。

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食費は生活費のなかでも大きな割合を占める項目であり、節約においても重要なポイントです。

 

今回は2人暮らしの平均的な食費や節約のコツを紹介します。また、節約の具体例として、夫婦2人世帯で年間100万円をためる際のシミュレーションをしてみましょう。

2人世帯の食費

まずは、総務省統計局の2021年「家計調査 家計収支編」(※)を基に、2人暮らしでは食費にどのくらいのお金がかかるのかを見ていきましょう。

家計調査によれば、2人世帯の平均的な食費は1ヶ月当たり「6万6,327円」とされています。

 

食費は基本的に人数に応じて増えていくのが一般的ですが、人数が多くなればなるほど、1人当たりの費用は小さくなるという傾向があります。実際のところ、3人世帯の平均は「7万7,578円」、4人世帯は「8万7,017円」と金額の増加率は小さいです。

 

そのため、この先出産や子育てによって家族が増える場合であっても、基本的には「2人世帯のときにどのくらい節約できるか」が重要なポイントになると考えられるでしょう。

続いて、2人世帯における食費の内訳についても見ていきましょう。

項目

平均支出額

穀類

5,388円

魚介類

6,210円

肉類

6,041円

乳卵類

3,569円

野菜・海藻

8,577円

果物

3,441円

油脂・調味料

3,373円

菓子類

5,209円

調理食品

1万円

飲料

4,301円

酒類

3,606円

外食

6,612円

合計

6万6,327円

食費の内訳から考えると、2人暮らしの場合は、意外にも外食費はそれほどかかっていないというデータが出ています。

 

それに対して、食材費が半分近くの割合を占めるので、多くの世帯では3食のうちほとんどを自炊で賄っていることが分かります。

 

※ 総務省統計局「家計調査 家計収支編/1世帯当たり1か月間の収入と支出/世帯人員別/二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職(2021年)

買い物

食費の適正割合は、収入によっても異なるものの、おおまかに手取りの15~20%程度が目安とされています。また、家賃の適正範囲は手取りの3分の1以下とされているので、食費と住居費がどちらも適正値であれば、合計で手取りの50%程度に収まる計算です。

 

そして、残りの半分で光熱費や通信費、娯楽費、貯金などを捻出していくといったイメージで考えておきましょう。家賃の代わりに住宅ローン返済がある場合も、食費と合わせて50%以内に収まるかどうかがひとつの目安になります。

 

なお、夫婦共働き世帯の場合は、2人の収入を合算して計算します。たとえば、夫が手取り月額25万円、妻が手取り月額20万円の場合は、合計45万円のうち「6.75万円~9万円」までを食費にあてられる計算です。

 

この場合、先ほど紹介した食費の平均額と比べてややゆとりがあるため、外食を増やすなどの選択肢を広げることも可能と判断できます。

 

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家計簿アプリを活用する

食費の平均データと比べて、やや出費が上回ってしまっているようなら、節約を検討してみましょう。ここでは、無理なく節約を続けるためのコツを紹介します。

何にいくら使っているか分からないという場合は、まず家計簿アプリなどを使って、現状を正確に把握することからスタートしましょう。

 

家計簿アプリはクレジットカードやインターネット口座などとひもづけることもできるので、コツコツ家計簿をつけるのが苦手な人でも安心して利用することが可能です。

食費を抑える基本は、自炊中心の生活に切り替えることにありますが、かといって外食を完全にやめるのは難しいでしょう。そこで、1ヶ月のうち、外食に使えるお金を別枠でとっておくのがおすすめです。

 

外食費として使える金額を決めておけば、支出の状態が明確になるため、際限なく出費をしてしまう事態を予防できます。

食費を1ヶ月単位で考えると、どうしても日々の細かな努力が反映されにくいので、人によっては意欲を保つのが難しく感じられてしまうこともあるでしょう。そこで、1週間や10日などの細かな単位で予算を区切るのがおすすめです。

 

現状を明確に把握しやすくなるのに加えて、ゆとりが生まれたときには少しぜいたくをするなどの調整も容易なので、モチベーションを保つうえでも効果的です。

自炊を無理なく続けるコツは、できるだけまとめ買いをして、買い物の回数を減らすことにあります。回数を決めておけば、仕事帰りなどを利用して計画的に買い物を済ませておけるので、時間や気持ちの負担が軽くなります。

 

また、何より買い物の回数が少なくなれば、余計なものを購入してしまう機会が自然と減ります。

まとめ買いする場合は、毎回の買い物ごとに、きちんと食材を使いきることが重要です。

 

冷蔵庫や冷凍庫に残してしまうと、知らず知らずのうちに食品ロスを生んでしまうことも多いので、使いきってから次の買い物に行くというルールを決めておきましょう。

せっかく自炊中心の生活にトライするのであれば、なるべくコンビニや自販機での買い物は控えることが大切です。

 

同じ商品でも、スーパーやドラッグストアのほうが価格は安いので、必要なものはなるべくそちらでそろえるようにしましょう。

食費の内訳において、飲料費が平均を上回っている場合は、マイボトルを持ち歩くように心がけるだけでも出費の状況が改善されます。

 

容器がかさばるのを避けたい場合は、飲み終わってからコンパクトに折りたためるタイプのボトルも市販されているので、自分に合ったものを選んでみましょう。

生活費を計算する

食費は節約効果が大きな項目ではあるものの、過度な節約はストレスの原因にもなってしまいます。節約を考えるうえでは、食費だけでなく、その他の生活費とも併せて工夫しましょう。

光熱費は1ヶ月単位で見ると節約の効果は小さいように感じられますが、一度節約の仕組みをつくったら、自然と長続きするのが特徴です。

 

たとえば、水道代は節水コマや節水シャワーヘッドといったグッズを活用すれば、普段の生活のなかで自然と節約が行えます。

 

また、電気代やガス代については、契約する会社やプランを適したものに選び直すだけで、大きな節約につながることがあります。

 

日中の電気代が安くなるなど、さまざまな特徴を持ったプランがあるので、ライフスタイルに合わせてお得に利用できる方法を見つけましょう。

通信費や保険料などの費用も、光熱費と同じように節約の仕組みを整えることが大切な項目です。利用しているプランから適したものに切り替えたり、不必要なオプションを外したりするだけでも費用に大きな差が生まれることがあります。

 

また、通っていない習い事やジムの費用、使っていないサブスクリプションサービスの料金なども削減できないか見直してみましょう。

家賃を抑えるには、必要な条件・設備を明確にしたうえで、妥協できる項目を洗い出しておくのが近道です。

 

家賃が安い物件には以下のような特徴があるので「自分にとってはあまりデメリットにならない項目」をいくつか見つけておくと、部屋選びをスムーズに進められます。

家賃が安い物件の特徴

  • 急行や快速列車が通過してしまう駅が最寄りの物件
  • 駅から徒歩10分以上の物件
  • 築年数が経過している物件
  • 木造アパートの物件
  • 1階の物件
  • 必要以上に広すぎる間取りの物件
  • バスとトイレが一緒になった間取りの物件
  • 室外洗濯機置き場の物件
  • 踏切や線路、幹線道路の沿道にある物件
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家計シミュレーションをする

食費の節約には毎日の積み重ねが必要となるため、継続をするためにも明確な目標を持つことが大切です。

 

ここでは、ひとつの具体例として、夫婦で年間100万円をためる家計プランを立ててみましょう。

シミュレーションの条件

  • 30代前半の共働き夫婦
  • 年収は30代前半の平均値を参考にする
  • 東京23区内の賃貸物件に居住中(家賃:15万円、間取り2LDK)
  • 生活費は家計調査の平均値を参考にする

国税庁の2020年の調査(※)によれば、30~34歳の平均年収は400万円とされています。そこで、今回は夫婦それぞれが平均給与を稼いでいる世帯と仮定し、さらに手取りを年収の8割と想定して計算してみましょう。

 

すると、2人合計の手取りは年額で640万円、月額に換算すると約53万円となります。

 

※ 国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告

家計調査によれば、「年収750~800万円」の2人世帯における平均的な生活費は、以下のとおりです。

費用項目

金額

食費

8万2,171円

水道・光熱費

2万2,181円

家具・家事用品費

1万2,581円

被服費

1万255円

保健医療費

1万4,150円

交通・通信費

4万9,475円

教育費

1万5,355円

教養・娯楽費

2万9,950円

その他

5万8,830円

合計

29万4,948円

この金額に家賃15万円を加えると、合計の支出は「約45万円」となります。そのため、手取り月額から計算すれば、毎月8万円の貯蓄が可能な計算です。

 

つまり、年間約100万円をためるためには、少なくとも上記の家計バランスを保つ必要があるということです。なお、食費を冒頭に紹介した一般的な平均値である「6万6,327円」にまで抑えられれば、さらに年間20万円近く貯金に上乗せすることができます。

 

このように、年間の貯金額で考えると、月間の食費をどのくらいまで抑えるべきかが明確になりやすいです。食費を見直す際には、ぜひ参考にしてみてください。

2人暮らしの食費

  • 2人世帯の平均的な食費は「6万6,327円」であり、そのうち半分以上は食材費
  • 平均データから見ると、それほど外食にはお金が使われておらず、自炊中心の数字であることが分かる
  • 食費は手取りの15~20%程度に抑えるのが目安
  • 食費の節約は無理なく続けられる方法から実践することが重要
  • 節約は食費以外の項目と組み合わせて行うことが大切
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Q.1:2人暮らしの食費は、平均でいくらくらいですか?

A.1:総務省の2021年の家計調査によると、2人暮らしの1カ月の平均食費は6万6,327円です。内訳を見ると、外食費よりも自炊のための食材費が多くを占めており、自宅で食事をする機会が多い世帯が一般的であると分かります。

Q.2:私たちの食費は、手取り収入に対して多いのでしょうか?

A.2:食費は、手取り収入の15~20%に収めるのが一つの目安です。例えば、夫婦2人の手取り月収が合計45万円の場合、食費の目安は6万7,500円~9万円となります。まずはご自身の家計と平均額や目安の割合を比較してみましょう。

Q.3:食費を節約したいのですが、何から始めればいいですか?

A.3:まずは家計簿アプリなどを活用して、現在の支出を正確に把握することから始めましょう。何にいくら使っているかが分かれば、無駄な出費が見えてきます。その上で、1週間単位で予算を立てる、計画的にまとめ買いをするなど、ご自身が始めやすい方法から試すのがおすすめです。

Q.4:外食も楽しみたいです。節約と両立するコツはありますか?

A.4:はい、外食を完全にやめるのではなく、あらかじめ「外食費」として月の予算を決めておくのがおすすめです。使える金額が明確になることで、計画的に外食を楽しみながら、食費全体の使いすぎを防ぐことができます。

Q.5:買い物の回数を減らす「まとめ買い」がうまくできません。

A.5:まとめ買いをするときは、購入した食材を次の買い物までに使い切ることを意識するのがポイントです。冷蔵庫の中身を把握し、食品ロスを減らすことで、無駄な出費を抑えられます。まずは1週間分など、短い期間のまとめ買いから挑戦してみてはいかがでしょうか。

Q.6:食費の節約がストレスになりそうです。何か良い方法はありますか?

A.6:食費だけを切り詰めると、ストレスを感じやすくなります。節約は、水道・光熱費や通信費、保険料といった固定費と合わせて考えましょう。一度契約を見直すだけで継続的な節約につながるため、無理なく家計全体の支出を抑えることが可能です。

Q.7:節約を続けるために、何か目標を立てた方がいいですか?

A.7:はい、「年間100万円貯める」といった具体的な目標があると、日々の節約のモチベーションを保ちやすくなります。記事では30代夫婦のモデルケースで年間100万円を貯めるための家計シミュレーションを紹介していますので、目標設定の参考にしてみてください。

更新日: / 公開日:2022.05.20