札幌の光熱費は全国平均より高い
札幌での一人暮らしにかかる水道光熱費は、全国平均よりも高い傾向にあります。特に、冬の暖房に使われる灯油などの費用は、全国平均と比較して約4倍高くなるため注意が必要です。
詳しくは、「札幌で一人暮らしをした場合の光熱費はどれくらい?」をご覧ください。
冬の暖房費を抑える工夫が大切
札幌の冬は灯油ストーブが主流で、光熱費が高くなる傾向があります。物件選びの際に断熱性の高い部屋を選んだり、自身の生活に合った電気・ガス料金のプランを契約したりすることが節約のポイントです。
詳しくは、「札幌の一人暮らしで光熱費を節約する方法は?」をご覧ください。
光熱費以外の費用や注意点も確認
札幌で一人暮らしを始める際は、光熱費のほかに初期費用や生活費も準備しておく必要があります。また、冬には水道管が凍結する恐れがあるため、水抜きの方法を確認しておくなど、寒冷地ならではの注意点も把握しておきましょう。
詳しくは、「札幌で一人暮らしをするときに注意したいポイント」をご覧ください。

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北海道の総人口の約4割が暮らしており、暮らしに必要な施設が充実している札幌。

 

冬は気温が下がるため、電気代やガス代が高いイメージがありますが、実際に一人暮らしをした場合、光熱費はどれくらいかかるのでしょうか。

 

今回は、札幌で一人暮らしをする際にかかる光熱費の目安や節約方法について紹介します。

光熱費

 

札幌では夏は涼しく、冬は寒いというイメージがありますが、一人暮らしの光熱費はいくらくらいなのでしょうか。

 

2021年の総務省統計局の家計調査(※)によると、一人暮らしで毎月かかる水道光熱費の全国と北海道エリアの平均は以下のとおりです。

項目

全国平均

北海道・東北

電気代

5,468円

6,194円

ガス代

2,993円

3,284円

水道代

2,246円

2,713円

ほかの光熱代

651円

2,546円

水道光熱費の合計(1ヶ月)

1万1,358円

1万4,738円

上記の表から、北海道の光熱費は全国平均よりも高いことが分かります。

 

また、「ほかの光熱代」の中には灯油や石炭、まき、練炭、木炭、豆炭などが含まれますが、北海道は全国平均よりも4倍ほど高くなっています。

 

※ 総務省統計局「家計調査・2021年/<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出/都市階級・地方別/単身世帯・勤労者世帯

 

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ストーブ

 

冬は氷点下になる札幌ですが、北海道庁が2021年に行った暖房器具の使用状況調査(※)によると、使用している暖房器具の種類はストーブ類が8割強エアコンは2割弱という結果になっています。

 

札幌で最も使用されているストーブ類を種類別にみてみると、最も多いのが灯油ストーブで、次いで電気ストーブ、ガスストーブとなっています。

 

エアコンは補助的な暖房として使用する割合が高く、秋(10~11月)に最も使用されています。そのため、札幌で暮らす場合は冬の灯油代やガス代に注意が必要です。

 

※ 北海道庁「[資料1]『脱炭素社会に向けた行動変容促進事業』について(P9~17)

 

北海道経済産業局のデータ(※)を見ると、10月~2月にかけて灯油価格が上昇する傾向がみられます。エリアや購入方法などによって異なりますが、札幌では店頭で購入する場合、同期間における1リットルあたりの価格は約106~114円となっています。

 

部屋の広さにもよりますが、一人暮らしで冬場、灯油ストーブをメインに使った場合、灯油代だけで毎月1万円以上かかる可能性もあります。

 

ガス代は、ガスの種類によって料金が異なります。プロパンガスよりも都市ガスのほうが料金は安いので、物件を選ぶ際にプラン内容を比較検討してみましょう。

 

※ 経済産業省北海道経済産業局「北海道の石油製品(灯油、ガソリン、軽油)の価格・月末在庫量、推移グラフ(2022年2月)

ストーブ

 

札幌の一人暮らしで光熱費を節約するためには、物件選びの際にいくつかチェックすべきポイントがあります。

 

たとえば、窓のガラスの枚数や内窓の有無、断熱性能の高い素材が使われているかなどを不動産会社の担当者に確認してみるとよいでしょう。

 

札幌などの寒冷地では、高気密・高断熱の住宅構造が多い傾向にありますが、アパートやマンションも寒さ対策がされているかどうか確認しましょう。ただし、寒さ対策だけでなく、夏場の風通しのよさや日当たり具合もチェックすることが大切です。

 

光熱費は通常、家賃とは別に支払いますが、物件によっては光熱費込みの物件もあります。あらかじめ光熱費が含まれていれば、電気の使用量などを気にする心配もないので、物件選びの際にチェックしてみましょう。

 

札幌などの寒冷地では、ライフスタイルに合わせて電気・ガス料金のプランを選ぶことが重要です。電気やガスを使用する時間帯が決まっている場合は、その時間帯に安くなるプランを選択するのがよいでしょう。

 

プロパンガスより料金が安い都市ガスが使える物件を選ぶのもおすすめです。また、省エネ性能の高いガスボイラーなどもあります。都市ガスと電気をうまく組み合わせて光熱費の削減につなげましょう。

 

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マンション

 

札幌で一人暮らしを始める際は、敷金・礼金といった賃貸借契約に必要な費用のほか、引越し費用や家具・家電の購入費用、生活費などのさまざまな費用がかかります。

 

賃貸借契約に必要な初期費用の目安は、家賃の4~6ヶ月分といわれています。

 

札幌の家賃相場はワンルーム(1R)や1K、1DKであれば約4万円~、1LDK~2DKであれば4.5万~6万円ほどが相場なので、仮に家賃が5万円の物件とすると、契約時にかかる初期費用は20万~30万円程度と試算できます。

 

引越し代は荷物の量と移動距離、時期などにもよりますが、単身用パックで4万~8万円、家具や家電を一からそろえるのであれば20万円程度かかります。

 

初期費用と合わせると、約50万~60万円程度かかると考えられます。これにプラスして水道光熱費以外にも生活費がかかるので、すべての費用に応じた準備が必要になります。

 

「家計調査」のデータ(※)によれば、北海道・東北エリアの単身世帯の生活費として1ヶ月にかかる費用の平均額(2021年10〜12月期)は、主な項目別に以下のようになっています。

食費

3万4,936円

家具・家事用品代

5,265円

被服および履物

6,864円

交通・通信費

1万5,834円

交際費

1万2,988円

住居費と水道光熱費を除く支出金額の平均額は、1ヶ月当たり12万8,270円でした。平均額を目安にしながら、自分の収入に応じて節約できるポイントを考えてみましょう。

 

(※)総務省統計局「家計調査/家計収支編/単身世帯/詳細結果表/四半期/2021年10~12月期/<用途分類>都市階級・地方別/単身世帯・勤労者世帯

エアコン

 

最後に、札幌で一人暮らしをするときに注意すべきポイントを紹介します。

 

前述したとおり、冬場は光熱費が高くなる傾向がありますが、物件によってはエアコンが設置されていないケースもあります。夏は札幌といっても気温が上がるため、エアコンの有無は確認するようにしましょう。

 

また、冬場の注意点として、水道管が凍らないように水抜きの方法を確認しておきましょう。留守にする際などは、水道管の水を抜いておかないと、凍ったり破裂したりする可能性があるからです。

 

そのほかにも、駐車場の雪対策はされているか、マンションでは冬でも快適に過ごせる管理状況が整っているかもチェックしましょう。

 

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Q. 1. 札幌での一人暮らしは、光熱費が全国平均より高いと聞きましたが、本当ですか?

A. 1. はい、本当です。2021年の調査によると、札幌市を含む北海道エリアの一人暮らしの水道光熱費は、全国平均より高い傾向にあります。特に冬の暖房で使う灯油などの費用は、全国平均の4倍ほどになることもあります。

Q. 2. 札幌の冬の暖房には何を使うのが一般的ですか? また、費用はどれくらいかかりますか?

A. 2. 札幌では灯油ストーブで暖房するのが一般的です。部屋の広さや建物の断熱性によって変わりますが、冬場は灯油代だけで毎月1万円以上かかることもあります。

Q. 3. これから物件を探します。毎月の光熱費を少しでも安くするために、物件選びでチェックすべきポイントを教えてください。

A. 3. 光熱費を抑えるには、断熱性の高い物件を選ぶことが重要です。内見の際に「窓が二重窓か」「料金が比較的安い都市ガスが使えるか」などを不動産会社に確認することをおすすめします。

Q. 4. 入居後に自分でできる光熱費の節約方法はありますか?

A. 4. ご自身の生活スタイルに合った電気・ガスの料金プランを選ぶのが節約のカギです。たとえば、日中は外出が多い方なら、夜間の電気代が安くなるプランがお得な場合があります。電力会社やガス会社のウェブサイトで比較してみましょう。

Q. 5. 札幌で一人暮らしを始めるのに、家賃以外でどれくらい費用がかかりますか?

A. 5. 賃貸契約時の初期費用として「家賃の4~6ヶ月分」が目安です。そのほかに、引越し代や家具・家電の購入費用も必要になるため、全体で50万~60万円ほど準備しておくと安心です。

Q. 6. 冬に数日間、家を空けるときに水道管が凍結しないか心配です。どうすればよいですか?

A. 6. 札幌のような寒冷地では、長期間家を空ける際に水道管の「水抜き」という作業が必要です。水抜きの方法は物件によって違うため、入居時に大家さんや管理会社へやり方を必ず確認してください。

Q. 7. 冬の寒さ対策はイメージできますが、夏の暑さ対策は必要ですか?

A. 7. はい、必要です。札幌も夏は気温が上がりますが、エアコンが設置されていない物件も珍しくありません。物件を探す際には、エアコンが付いているかどうかもチェックすることをおすすめします。

更新日: / 公開日:2022.05.06