新生活をスタートするときには何かとお金が必要になるため、引越しに関する費用は少しでも抑えたいと考える人が多いでしょう。引越し料金は一律に決められているわけではなく、荷物の量や依頼する時期によって変動するものです。
今回は、月別に引越し料金の相場をご紹介しながら、シーズンと料金の関係性や、費用を安く済ませるコツを解説します。
引越し料金の見積もりをする
引越しの時期によって費用が変わる理由

引越しにはハイシーズンとオフシーズンがあるのをご存じでしょうか。たとえば、新生活がスタートする直前の3月あたりは引越しをする人が増えるため、引越し業界ではハイシーズンとなります。
ハイシーズンでは、料金を高めに設定したとしても引越しサービスを利用する人が多いため、料金設定は高い傾向にあります。一方、それほど多くの利用客がいないオフシーズンの料金設定は安めです。料金の交渉や時間帯の調整などもしやすくなります。
引越しに適したシーズンと月別料金相場

それでは、実際に引越し料金とシーズンにはどのような関係性があるのか、ここでは、月別の料金相場とともに解説します。
<月別>引越し料金相場
引越し見積もりサイト「LIFULL 引越し」では、さまざまな条件を指定した状態で、おおまかな引越し料金相場をシミュレーションすることが可能です。今回はこのシミュレーターを利用して、単身・家族世帯それぞれの月別引越し料金相場を調べてみました。
| 単身世帯 | 家族世帯 | ||
|---|---|---|---|---|
同じ都道府県 | 別の都道府県 | 同じ都道府県 | 別の都道府県 | |
1月 | 3万6,082円 | 7万3,500円 | 6万9,594円 | 10万8,534円 |
2月 | 3万6,736円 | 5万2,354円 | 6万3,591円 | 13万9,141円 |
3月 | 6万3,047円 | 8万0,844円 | 11万1,700円 | 24万2,416円 |
4月 | 6万796円 | 7万5,149円 | 8万8,964円 | 19万5,524円 |
5月 | 5万5,940円 | 9万2,321円 | 6万5,309円 | 12万5,974円 |
6月 | 4万2,480円 | 6万6,357円 | 6万6,552円 | 14万2,883円 |
7月 | 4万1,080円 | 8万5,896円 | 6万7,212円 | 14万6,897円 |
8月 | 4万2,718円 | 6万1,904円 | 10万4,722円 | 12万6,515円 |
9月 | 5万1,327円 | 6万1,473円 | 7万40円 | 13万4,860円 |
10月 | 4万7,865円 | 6万6,959円 | 7万1,643円 | 13万6,977円 |
11月 | 5万4,537円 | 5万7,385円 | 12万2,834円 | 13万2,451円 |
12月 | 3万4,315円 | 6万3,807円 | 6万9,435円 | 10万7,618円 |
2022年2月時点のものです。今後変更となる場合がございます
引越し料金が安くなるシーズン
上記のシミュレーション結果から、やはりハイシーズンにあたる3月は、単身・家族世帯ともに引越し料金が高くなることが分かります。また、同じくハイシーズンの4月や連休のある5月なども、条件によっては料金が高くなってしまうことがあります。
一方、単身世帯でいえば、12月~2月までと6月~8月までは引越し需要が下がり、料金の相場も安くなりやすいようです。また、ファミリー世帯でも同じように夏と冬は引越し料金相場が下がりやすい傾向があります。
特に2月と3月では料金に2倍近くの差が生まれる場合もあるので、引越しを前倒しできるのであれば、スケジュールを上手に調整するのも1つの方法です。
引越し料金の見積もりをする引越しにかかる費用の決まり方

引越しの費用は繁忙期であるかどうかのほかに、荷物の量や移動距離などで違ってきます。その理由は、引越し料金の決まり方に大きく関係しています。
引越し費用はドライバーの人件費やガソリン代からなる「基本運賃」、引越し作業にかかる人件費や梱包(こんぽう)資材の費用を指す「実費」、梱包サービスやその他のサービスにかかる費用の「付帯サービス費用」で構成されています。当然ながら、荷物量が多ければ実費がかさむため、費用も高くなります。
また、移動距離が長ければその分基本運賃がかかるため、先ほどのシミュレーション結果でも明らかなように料金は高くなります。
引越し費用を抑えるコツ

引越し料金の決まり方を理解できると、費用を抑えるコツも自然と分かってくるものです。主なコツを5つまとめましたので、参考にしてみてください。
1.オフシーズンに合わせて引越しを行う
繰り返しにはなりますが、やはり引越し料金を安く済ませるには、日程をオフシーズンに合わせるのが近道です。引越し時期を調整できるのであれば、少し早めたり遅らせたりするだけでも、費用に大きな差が生まれることがあります。
ただ、賃貸物件を借りる場合は、早く入居することで日割り家賃が発生してしまったり、契約の関係からあまり入居日を遅らせられなかったりするケースもあります。そのため、単に引越し料金だけで考えるのではなく、物件を借りるためのトータルコストや契約内容にも目を向けることが大切です。
2.荷物の量をできるだけ減らす
荷物量が少なければその分実費がかからないため、引越し料金を抑えられます。特に単身者で大型家電や大型家具が少ない場合は、「単身者向けパック」などの料金の安いコースを利用できることもあります。
そのため、初めて一人暮らしをする場合、家具・家電などはあまり焦って購入せず、引越し先でそろえるのも1つの方法です。
3.曜日や暦による違いも意識しておく
一般的に、引越しの予約が集中しやすいのは土日や祝日などの休日です。同じシーズン内であっても、平日と休日では料金に差が生まれることもあるので、引越し会社の担当者に予約状況を含めて確かめてみるといいでしょう。
また、大安など引越しに縁起がいいとされている日には予約が集中しやすい傾向があります。反対に、あまり縁起がよくないとされている仏滅なら費用を抑えられる場合もあるので、気にならない人は日程を合わせてみるといいでしょう。
4.複数の会社から見積もりをとる
引越し料金は会社ごとにバラつきがあります。タイミングや荷物量などの条件が同じであっても会社ごとに設定が異なるので、必ず複数社から見積もりをとって比較することが大事です。
先ほどのシミュレーションでも活用した引越し見積もりサイトの「LIFULL 引越し」では、最短45秒で複数の会社から無料見積もりをもらえます。そのまま予約まで行えるので、引越し会社を選ぶ際には活用してみてください。
5.近距離なら自分で行うのも1つの方法
単身者などで荷物が少なく、近距離での引越しであれば、自分で行ったり友人に手伝ってもらったりするのも1つの方法です。大型の家具がなければ、自家用車のみで事足りてしまうこともあるので、荷物量に応じて検討しましょう。
ただ、引越し作業で室内に傷をつけてしまうと、修繕費用などが発生してしまう可能性があるので注意が必要です。また、マンションなどの集合住宅では、共用部分の破損や荷物の落下事故などを防止するために、管理規約で専門ではない人による引越しを禁止しているケースもあります。事前にチェックして引越しに備えましょう。
引越し料金の見積もりをする住みたい物件を早めに決めて引越しの準備を整えよう

引越し料金は新生活をスタートするうえで必要な費用の一部です。賃貸物件に入居する際には、敷金・礼金や仲介手数料といった初期費用がかかるので、費用の節約を考える場合はこれらのコストを抑えることにも目を向けてみるといいでしょう。
LIFULL HOME’Sでは、条件を絞って住みたいエリアの物件を効率良く見つけることができます。「敷金・礼金がかからない物件」や「仲介手数料を抑えられる物件」、入居後の一定期間にわたって家賃がかからない「フリーレント物件」など、探し方の工夫によっては、大幅に初期費用を節約できることもあります。上手に活用しましょう。
フリーレント物件 敷金礼金0(ゼロ・なし)物件まとめ

- 引越し料金はハイシーズンとオフシーズンで大きく異なる
- オフシーズンにあたる夏と冬は費用が安くなりやすい
- 費用を下げるなら、シーズン以外にも荷物量を減らす、曜日や暦を意識するといったコツがある
- 引越し会社によっても費用が異なるので、必ず複数社から見積もりをとって比較しよう
- 引越し料金以外の初期費用にも目を向けて部屋探しを進めることが大切
更新日: / 公開日:2022.03.17










