マイホームを購入するときに、多くの人が利用する住宅ローン。住宅ローンは返済期間が長期にわたることが多いので、返済苦などのリスクを回避するためにも事前にしっかりとシミュレーションすることが大切です。
今回は、購入可能な物件の金額や毎月の返済額など、住宅ローンの内容について試算することができる住宅ローンシミュレーターの活用術について、注意点と併せて紹介します。
無料で住まいの窓口に相談する住まいの窓口とは家計から住宅購入予算を試算する
住宅ローンのシミュレーターとは

マイホームは、人生における高い買い物のひとつ。そのため、住宅ローンを組んでマイホームを購入する際には「無理なく完済できるのか」「購入する物件の価格はいくらが妥当なのか」など、疑問や不安に思うことがたくさんあるでしょう。
そんな住宅ローンの疑問や不安を解消できるツールが、住宅ローンシミュレーターです。
購入可能な物件価格を調べたいときや、物件価格から毎月の返済額を調べたいときは、必要な項目を入力するだけで試算することができます。
住宅ローンシミュレーターの主な項目は?
住宅ローンシミュレーターでは、主に以下の項目を入力します。
- 年齢
- 年収
- 希望する毎月の返済額
- ボーナス支給月の返済額
- 頭金
- 借入期間
- 金利の種類 など
住宅ローンシミュレーターは多くの金融機関が導入しており、借入金額から毎月の返済額を調べたり、現在の年収や毎月の返済額から借入可能額を調べたりすることができます。
また、住宅ローンを返済中の人が、別の住宅ローンへの借り換えを検討している場合では、借り換えのシミュレーションや返済プランの比較などにも活用できます。
住まいの窓口に資金計画を相談する 家計から住宅購入予算を試算する住宅ローンシミュレーターで月々の返済額はいくらに設定すべきか

住宅ローンシミュレーターに入力する項目のひとつに、月々の返済額があります。安定して返済し続けるためにも、家計に無理のない金額に設定することが重要です。
返済額を決める際は“返済負担率”を参考にすることができます。返済負担率とは、年収に対して年間の返済額がどれくらい占めているのかを示す比率のことです。
返済負担率は住宅ローンを取り扱う金融機関によって20%~40%の間で設定されていますが、25%以内であれば安全にローンを支払うことができ、20%以内であればより安心といわれています。
仮に、年収500万円の世帯で返済負担率25%と設定した場合は、年間125万円、月々約10.4万円の支払いと算出できます。もし、20%に設定すると、年間100万円、月々約8.3万円です。
つまり、年収500万円の世帯は、年収負担率が20%~25%の8.3万~10.4万円の範囲で月々の返済額を設定するのが目安といえます。
住宅ローンの借入可能額は年収の何倍くらいが目安なのか

住宅シミュレーターで必要な項目に入力すると、“借入可能額”が算出できます。借入可能額とは、住宅ローンで借りることができる限度額のことで、この数字によって購入できる物件価格の目安が分かります。
借入可能額が自分たちの年収に対して妥当な額であるか判断する際には、“年収倍率”を参考にしてみましょう。年収倍率とは、年収に対する住宅購入額の比率のことです。
住宅金融支援機構「2020年度 フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の年収倍率の平均は7.4倍、新築の分譲マンションで7倍、建売住宅で6.8倍となっています。
つまり、フラット35の利用者の多くが、年収の約7倍の購入金額を支払っています。しかし、この数字には頭金など住宅ローン以外の住宅購入費用も含まれているので、あくまで参考程度にとどめておきましょう。
借入可能額が妥当か判断するには、前述した年間返済負担率が25%以内であるか、将来的に子どもの教育費などでほかの支出が発生しないかなど、家計におけるその他の支出とのバランスを考えて総合的に判断することが大切です。
住まいの窓口に資金計画を相談する 家計から住宅購入予算を試算する住宅ローンの限度額いっぱいまで借りてもいい?

住宅ローンシミュレーターで算出された借入可能額は、あくまで目安です。
借入額が多ければいいというわけではなく、むしろ借りる金額が大きいほど家計に負担がかかります。限度額いっぱいまで借りた場合は、それだけ返済が滞るリスクが高くなることを覚えておきましょう。
住宅ローンを組む際は、安定して返済を続けられる“返済可能額”を考えることが大切です。
返済負担率や年収倍率を参考にしつつ、住宅の維持費として発生するメンテナンス費用や各種税金など、住宅ローン以外の支出に加え、老後のための貯蓄などついても目を向けるようにしましょう。
住宅購入にかけられる予算を試算してみよう

住宅ローンは用意できる自己資金(頭金)や年収などにより、世帯ごとに最適な借入額が異なります。
LIFULL HOME’S「おうち予算シミュレーション」では、年収や年齢、家族構成などを入力するだけで、家計に無理のない住宅購入における試算ができます。
住宅ローンシミュレーターを利用する前に、予算の目安を知るツールとして活用してみるのもおすすめです。
おうち予算シミュレーション
更新日: / 公開日:2021.09.21










