一軒家の建替えにかかる費用内訳
一軒家の建替えには主に解体工事費、建築工事費、諸費用が必要です。建物の構造や規模、立地によって費用は変動するため、事前の見積もりが重要になります。
詳しくは、「一軒家の建替えにかかる費用と相場」をご覧ください。
建替え費用を安く抑える方法
建替え費用を抑えるには、複数の会社から見積もりを取ること、家の広さや設備にこだわり過ぎないこと、引越しの時期を閑散期に合わせることが有効です。
詳しくは、「一軒家の建替え費用を抑える3つの方法」をご覧ください。
建替えかリフォームかの判断基準
建替えとリフォームにはそれぞれメリット・デメリットがあります。理想の間取りや耐震性、費用、工期などを比較検討し、自分の家の状態や希望に合った方法を選ぶことが大切です。
詳しくは、「建替えとリフォーム、どちらを選ぶべき?」をご覧ください。

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築年数が経ってきた一戸建てに住んでいると、至るところに不満点が出てきますよね。今住んでいる家の建替えを考えているものの、建替えにかかる費用が分からなくて最初の一歩が踏み出せない人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「一戸建ての建替えの費用はどれくらいかかるの? できるだけ安くするにはどうしたらいいの?」

 

今回はそのような疑問にお答えしつつ、一戸建ての建替えにかかる費用の種類、建替えのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。建替えの費用に関して不安を抱えている人はぜひ参考にしてみてください。

一戸建、建て替え前の確認

 

一戸建ての建替えを考える前に、今住んでいる家が再建築不可物件にあたらないことを確認しなければなりません。

 

再建築不可物件とは、一戸建てを解体して更地にしてしまうと新しく家を建てられなくなる物件のことをいいます。

 

一戸建てのあるその場所がいくら自分の土地だとしても、建築基準法の基準を満たしていなければ自由に家を建て替えることはできません。

 

この再建築不可の要因として挙げられるのが接道義務で、土地が幅4m以上の道路に2m以上接していないといけないというものです。

 

建築基準法では、この接道義務を満たしていないと建物を建てることができないとされています。一戸建ての建替えを検討する前に、今住んでいる家が再建築不可物件にあたらないことを確認しておきましょう。

建て替えの費用

 

一戸建ての建替えには解体工事費、建築工事費、諸費用がかかります。それぞれの詳細と相場は以下のとおりです。

 

解体工事費の相場は、おおよそ以下のような目安となっています。

建物構造

解体工事費の目安

木造

4万~5万円/坪

軽量鉄骨造

6万~7万円/坪

RC(鉄筋コンクリート)造

6万~8万円/坪

解体工事費が決まる要因は、建物の構造だけでなく、立地や付随工事費、解体会社の依頼代金、住宅の階層の違いでも変わってくるので、上記の表どおりの金額にならないことも多いものです。

 

解体工事費の相場はあくまで目安なので、実際に現地で見てもらったうえで費用の見積もりを取り、正確な数字を把握しましょう。

 

建築工事費には本体工事費と付帯工事費があります。それぞれ詳しく見ていきます。

 

本体工事

本体工事費は家の本体を建てるために必要な費用のことです。以下のように本体工事費の金額によって建築可能な家の大きさや設備が変わってきます。

 

  • 工事費1,000万円台の場合

延床面積は90~110m2になることが多く、無駄がないシンプルな一戸建てのイメージです。素材が低コストであることが特徴です。

 

  • 工事費2,000万円台の場合

延床面積は110~120m2くらいで、家の要所のコストを少し上げることが可能です。キッチンやバスルームに最新の設備を導入したり、こだわりのある素材を使用したりすることも可能です。

 

  • 工事費3,000万円台の場合

延床面積は120~130m2くらいで、希望の大半を実現した一戸建てが建てられます。床暖房を導入したり良質なフローリングを使用したりすることも可能です。見た目にもある程度こだわることもできるようになります。

 

別途工事

別途工事とは実生活で必要なものをそろえるための工事のことで、ガスの屋内外配管工事費やエアコン設置費などになります。

 

家を建てる費用全体のうち約20%が付帯工事費の相場です。

 

諸費用とは、火災、住宅ローン保険料、契約時に使用する印紙や登記に必要となる税金、住宅性能評価や長期優良住宅の申請費用、家を建てた際の近隣への挨拶代金のことで、仮住まいや引越しの費用も諸費用に含まれます。

 

家を建てる費用全体のうち3~6%が諸費用の相場です。

 

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建て替えの費用を抑える

 

一戸建ての建替え費用を抑える方法は以下の3つです。

 

建替え費用をできるだけ安くしたい場合は、複数の会社に見積もりを依頼しましょう。1つの会社だけで見積もりを取ってもらう場合、建替え費用の相場が分からないまま依頼することになってしまいます。

 

複数の会社に見積もりを依頼すれば、大体の相場が把握できます。

 

建替え費用を抑えたい場合は、広さや設備にこだわり過ぎないことが大事です。建築費用はこだわればこだわるほどかさんでしまうので注意しましょう。

 

こだわらないのであれば、木造在来工法や軽量鉄骨プレハブ工法などの安価な工法を建築の際に用いることなどで、建替え費用を安く抑えられます。

 

建替えの際の引越しのタイミングは閑散期に合わせると、費用を抑えることができます。

 

繁忙期である3~4月、大型連休がある5月、8月は引越し料金が高額です。建替え費をできるだけ安く抑えるためには、引越しのタイミングを11月~2月の閑散期に合わせるのがよいでしょう。

 

また、引越しの際は、複数の会社に見積もりを出してもらい、もっとも安い会社に依頼しましょう。

リフォームを検討

 

状況によっては建替えではなく、リフォームという選択肢も検討してみましょう。

 

リフォームとは不具合が出ている箇所を部分的に改築・修繕・増築をすることです。大きく分けると、一部だけを変える部分リフォームと、すべてを変えるフルリフォームに分けられます。

 

水回りだけを新しくしたいときや壁紙を変えたいときは、部分リフォームで十分なので、フルリフォームよりも費用を抑えられるでしょう。また、間取りの一部を変更したい場合でも部分リフォームで対応できる場合があります。

 

フルリフォームは基礎部分を残しますが、建物を全体的にリフォームすることになるので、部分リフォームより費用は高めです。使える部分が多ければ費用は少なくてすむのですが、老朽化が進んでいる場合は高額になってしまいます。

 

特に築40年超えの古い建物の場合は、1981年以降の新耐震基準の適用を受けていないため、大規模なリフォームになることが多く、費用も高額になる可能性が高くなります。

 

ここでは壁や床、天井やキッチン、お風呂、トイレなどの内装リフォームの費用相場を紹介します。劣化しやすい水回りは優先的にリフォームしましょう。

 

【内装リフォームの種類と費用相場】

リフォームの種類

費用相場

クロスの張り替え

800~1,500円(1m2あたり)

フローリングの張り替え

10万~25万円(6畳)

キッチンリフォーム

30万~150万円

トイレリフォーム

10万~70万円

お風呂リフォーム

80万~200万円

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建て替えとリフォームの検討

 

建替えとリフォーム、どちらの方法を選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットから考えてみてください。

【メリット】

理想の間取りに変更できる

 

すべてゼロから決めることができるので、理想の間取りや構造に変更可能です。

 

間取りなどの構造に関わる変更をリフォームで行う場合は、建替えをするよりも割高になってしまう可能性があります。大規模な間取りの変更をする場合は建替えのほうが向いているでしょう。

 

耐震化、省エネルギー化などの施工がしやすい

 

築年数が長い建物は、耐震やバリアフリーなどの基本性能が低いことがあります。そのような建物でも建替えの場合は、ゼロからつくり直すことになるので、耐震化、省エネルギー化の施工がしやすくなります。

【デメリット】

リフォームと比べて、費用が高くなりやすい

 

リフォームと比べて工事費が高いうえに、以前の住宅の解体費用や仮住まいの代金などもかかるので全体の費用は高額になりがちです。

 

工期が長め

 

解体工事の必要があること、作業工程自体がリフォームよりも多いことから工期は長めとなっています。

 

建築基準法によって、建替えできない場合がある

 

接道状況等によって建替え自体ができなくなることがあります。

【メリット】

建替えと比べて、費用を抑えやすい

 

使える部分はできるだけ再利用するため、廃棄も少ないため費用を抑えやすくなります。

 

リフォーム内容によっては住みながら施工できる

 

フルリフォームでも、内容によってはそのまま家に住みながら施工可能です。その場合、仮住まいに引越す必要がありません。

 

工期が短め

 

解体工事や基礎工事の施工期間がかからないので、建替えよりも工期は短くなりやすい傾向があります。

【デメリット】

建替えと比べて、自由度が少ない

 

建替えのようにすべてゼロからつくるのではないので自由度は低くなります。また、家の構造によって変えられる間取りが限られます。

 

築年数、リフォーム内容によっては費用が高くなる

 

築年数が長い場合、家の状態によって費用が高くなってしまいます。地盤や構造部分、土台や柱が傷んでいる場合は特に高額です。

一戸建ての建て替え

 

今回は一戸建ての建替え費用について詳しく解説してきました。

 

一戸建ての建替えは、まず解体してから建築作業に入る必要があるため、建築工事費だけではなく解体費用も別途準備しなければなりません。建替えをするためには、思っていた以上に支払う費用が多いと感じた人も多いでしょう。

 

しかし、費用が高過ぎるという方にはリフォームという選択肢もあります。リフォームで対応できるのであれば、建て替えるよりも安く済ませることができるでしょう。

 

今回の記事で建替え、リフォーム、両方のメリット・デメリットをもう一度しっかり把握して、今住んでいる一戸建てにはどちらの方法が適しているのかを判断してみてください。

 

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Q. 1. 古くなった家を建替えたいのですが、何から始めたらいいですか?

A. 1. まずは、ご自宅が「再建築不可物件」でないかを確認することから始めましょう。建築基準法では「敷地が幅4m以上の道路に2m以上接している」必要があり、これを満たさないと家を解体した後に新しく建てられない可能性があります。建替えを検討するうえで最も重要な確認事項です。

Q. 2. 一戸建ての建替えには、総額でどれくらいの費用がかかりますか?

A. 2. 建替え費用は、大きく「1. 解体工事費」「2. 建築工事費」「3. 諸費用」の3つに分けられます。建物の規模や仕様で金額は大きく変わるため、まずはこの3つの費用について理解しておきましょう。

Q. 3. 今ある家を壊すための「解体工事費」の相場はいくらですか?

A. 3. 解体工事費は建物の構造で異なり、1坪あたりの費用目安は木造で4万~5万円、軽量鉄骨造で6万~7万円、鉄筋コンクリート造(RC造)で6万~8万円です。ただし、立地条件などでも費用は変わるため、正確な金額は必ず専門の会社に見積もりを依頼して確認してください。

Q. 4. 新しい家を建てるための「建築工事費」で、どのような家が建てられますか?

A. 4. 建築工事費の予算によって、建てられる家の広さや設備のグレードが変わります。

  • 1,000万円台:延床面積90~110m2ほどの、無駄を省いたシンプルな家。
  • 2,000万円台:延床面積110~120m2ほどで、キッチンや浴室など、部分的に最新の設備を取り入れることも可能です。
  • 3,000万円台:延床面積120~130m2ほどで、床暖房を導入するなど、希望の多くを実現できるでしょう。

Q. 5. 解体費や建築費のほかに、見落としがちな「諸費用」には何が含まれますか?

A. 5. 税金や保険料、ローン手数料などが諸費用にあたります。工事中の「仮住まいの家賃」や「引越し費用」も見落としがちなので、忘れずに含めておきましょう。費用の目安は、家を建てる費用全体の3~6%程度です。

Q. 6. 建替えの費用を少しでも安く抑えるためのコツはありますか?

A. 6. 費用を抑えるコツは、主に次の3つです。

  1. 複数の会社から見積もりを取る: 1社だけでなく複数の会社を比較することで、適正な価格が分かります。
  2. 家の広さや設備にこだわり過ぎない: 家の形をシンプルにしたり、設備のグレードを調整したりすることで、費用を抑えられます。
  3. 引越しのタイミングを工夫する: 料金が高くなる繁忙期(3~5月、8月)を避け、閑散期(11~2月)を狙うと節約につながります。

Q. 7. 「建替え」と「リフォーム」では、どちらがいいか迷っています。

A. 7. 家の状態と、どんな住まいにしたいかによって、どちらが向いているかが決まります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

 

建替えがおすすめなケース

  • 間取りを根本から自由に変更したい
  • 最新の耐震・省エネ基準の家にしたい

リフォームがおすすめなケース

  • 費用をできるだけ抑えたい
  • 工事期間を短くしたい(住みながらの工事も可能)

Q. 8. 建替えのメリットとデメリットを教えてください。

A. 8. 建替えの主なメリットとデメリットは、以下のとおりです。

 

メリット

  • 間取りやデザインをゼロから自由に設計できる。
  • 耐震性や省エネ性など、住宅性能を根本から向上できる。

デメリット

  • リフォームと比べて費用が高額になりやすい。
  • 工事期間が長く、仮住まいも必要。
  • 法律の規制により、建替えられない場合がある。

Q. 9. リフォームでも間取りは変えられますか?

A. 9. はい、リフォームでも間取りの変更は可能です。ただし、建物の構造上、壊せない柱や壁があるため、建替えと比べると自由度は低くなります。また、老朽化が激しい場合や大規模な間取り変更は、かえって費用が高くなることもあります。

Q. 10. 古い家なので耐震性が心配です。リフォームで対応できますか?

A. 10. リフォームでも耐震補強工事は可能ですが、建物の基礎や構造の状態によっては、大がかりな工事となり費用が高額になることもあります。特に築年数が古い家の場合、最新の耐震基準で一から建てられる「建替え」の方が、より確実で安心な選択肢といえるでしょう。

更新日: / 公開日:2020.11.25