家を買おうか!その前に…お金の常識講座 ②住宅ローンの賢い選び方 - 基礎編
「お金の常識講座」第2回となる今回は住宅ローンのあれこれを徹底解説! 「フラット35」って結局なに? 金利はどこを見ればいい? などなど、家の購入を検討している人なら見逃せない内容ばかりです。ぜひご覧ください!無料で住まいの窓口に相談する
自分の条件に合う借入先を探すべし!
ネット銀行は審査が厳しめ
フラット35は団信も考慮!
住宅ローンの借入先はいろいろありますが、利用者が多いのは銀行や信金などです。ネット銀行は金利の安いものが多いですが、その代わりに審査基準は厳しめとなっています。フラット35は銀行などと比べ、年収が低い人も利用できますが、金融機関によって金利に幅があります。住宅ローンの返済期間中に契約者が亡くなった場合などの保険となる団体信用生命保険(団信)は、フラット35や財形、一部の金融機関などは加入が任意となるのも考慮しておきたいところです。

主な住宅ローンの借り入れ先
| 種類 | 利用できる人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 銀行・信金など | 金融機関が審査基準を独自に設定 | 店舗があるため身近で、取り扱われるローンもさまざま。住宅ローン相談会なども随時行われるほか、窓口で個別の相談などが受けられるのも魅力。審査時に頭金などで適用される金利が異なる |
| ネット銀行 | 金融機関が審査基準を独自に設定 | ほかと比べて金利の安い場合が多く、繰り上げ返済の手数料もかからない場合が多い。インターネットで24時間申込みが可能 |
| フラット35 | 年間総返済額が年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下の人 | 民間金融機関と住宅金融支援機構が提携した、全期間固定金利となる最長35年の住宅ローン。繰り上げ返済手数料は無料。保証料・保証人が不要のため、諸費用を抑えることが可能。団信加入分は金利に含まれないので注意 |
| 財形住宅融資 | 勤務先で財形貯蓄を1年以上継続、貯蓄残高が50万円以上、勤務先から補助を受けられる人 | 財形貯蓄残高の10倍かつ4000万円以内の融資を受けることができる。5年ごとに金利を見直す5年金利固定制で金利も安い場合が多いが、利用できる人は限られる |
※2017年3/28現在
3種の金利タイプはどれを選ぶ?
低金利の変動型、安心の固定型に
ミックスの固定金利期間選択型も!
住宅ローンの金利タイプは、固定金利、固定金利期間選択、変動金利の3種類。
固定型は金利が全期間一律になり、毎月の返済額が最後まで変わりません。固定金利期間選択型は、契約時に2年や5年などの期間を選択し、その期間は金利が固定。固定期間が終了した後は、その時点で再び固定にするか変動に切り替えるかを選ぶことができます。一方、変動型は、6カ月ごとに上下する適用金利の見直しが発生するが、総じて低金利が特徴となっています。

金利で変わる返済額
| 金利 | 毎月返済額 | 年間返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|---|
| 0.5% | 7万7875 | 93万4500 | 3270万7757 |
| 1% | 8万4685 | 101万6220 | 3556万79980.5%と比較して約286万円の差 |
| 1.5% | 9万1855 | 110万2260 | 3857万92391%と比較して約301万円の差 |
※単位は円。3000万円を35年ローンで借り入れ、元利均等返済で固定、ボーナス返済なしの場合
固定金利
比較的金利は高めとなるが、最後まで返済額が同じなので、家計管理がしやすい

変動金利
固定型と比べて金利は低めだが、適用金利の見直しによって返済額が上がるリスクもある

固定金利期間選択型
選択できる固定期間は、短いほど低金利になる。金利が低い固定期間内に繰り上げ返済ができるなら有利

取材協力=塩澤祟さん / 取材・文=越智龍二 / イラスト=柏原全作
編集= LIFULL HOME'S 編集部
更新日: / 公開日:2018.09.06














