新幹線通勤は、「大変そう」「つらそう」「お金がかかりそう」というマイナスのイメージを持たれることも多いようです。一方で、コロナ禍で在宅勤務が増え、ときどきオフィスに顔を出す程度なら、新幹線通勤でも問題ないと考える人も増えています。
今回は、実際に新幹線通勤を経験した私が、経験をもとにメリットやデメリットを紹介します。新幹線通勤を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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新幹線通勤の基本情報

新幹線通勤を検討する際に、まず考えることは交通費でしょう。通勤にかかる交通費で、新幹線定期券は会社が負担するのか、自分で支払わなければならないのかは大問題です。新幹線通勤で交通費が高額になると、さまざまなことが気になり始めます。
ここでは、通勤手当について解説していきます。
交通費は自腹?会社負担?
新幹線通勤を始めるときに、まず気になるのが交通費です。新幹線通勤をする場合、交通費は自腹なのでしょうか。答えはYESでもあり、NOでもあります。なぜなら、企業ごとに対応が異なるからです。
勤務先に新幹線の交通費が出るのか、事前に確認しておきましょう。企業によって、全額支給のケースもあれば、新幹線はすべて自腹という会社もあります。
また、交通費の上限が定められていて、その範囲内であれば支給される会社もあります。そのほか、在来線と新幹線の所要時間の差によって規定を設けている会社もあるようです。
新幹線で通勤した場合の通勤手当の上限額は?
通勤手当の上限額は、会社ごとに異なります。なぜなら、上限額をいくらにするのかは、会社ごとに自由に設定できるからです。交通費などの通勤手当には法的な強制力がないため、0円でも問題ありません。新幹線通勤を認めている企業の場合、上限を15万円に設定しているところが多いようです。
新幹線定期券は税金がかかる?
公共交通機関を利用して通勤している場合、通勤手当は月額15万円まで非課税です。所得税制上、新幹線を利用した場合も同じように、月額15万円を上限に非課税です。
月額15万円を超えると、所得税などが課税されるため、新幹線通勤をするために居住地を検討している方は、交通費がいくらかかるのかもチェックしておきましょう。
また、課税・非課税に関係なく、交通費は社会保険料の金額に影響があります。なぜなら、社会保険料は給与だけでなく、交通費も含めた金額で算出されるからです。
新幹線通勤で交通費が高額になれば、社会保険料の負担額が高くなります。もちろん、高くなっている分は年金の受け取り額が少し多くなるため、損ではありません。しかし、社会保険料が重くのしかかっている昨今は、シビアに考える人も多いでしょう。
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新幹線通勤の体験談

ここからは、一般的な話ではなく、私が経験した新幹線通勤についてご紹介します。これから新幹線通勤を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
新幹線通勤していた区間

私は新幹線通勤を2回経験しました。1回目は、企業に勤務していた際の研修期間です。約2ヶ月間の研修で、小田原から新横浜まで新幹線で通勤していました。
それからは、何年にもわたってときどき仕事で都内へ行く際に利用していて、現在も続いています。この場合の区間は小田原から品川、または東京です。なぜ利用する駅が異なるのかというと、オフィスでの勤務ではなく、ナレーターやMCとしてさまざまな場所で仕事をしているためです。
新幹線通勤の感想
新幹線通勤をした感想は、とにかく快適でした。たいてい座れますが、座れなくてもまったく苦になりません。
飲食ができることも、新幹線の快適さです。朝はパンとコーヒー、夜は帰りが遅くなればお弁当を車内で食べられます。ときにはビールとおつまみも。東京駅では新幹線の改札近くにイタリアンのお店があり、ワインやパニーニなどをテイクアウトできます。
新幹線通勤が向かないのはどんな人?
新幹線は在来線と比べて終電が早いため、飲み会が好きな人には向いていないかもしれません。終電近くまで仕事が終わらない人も、新幹線通勤は難しいでしょう。
新幹線通勤のメリット

混まなくて快適
新幹線通勤のメリットとしてまず挙げられるのが、混まない快適さでしょう。
私が利用している東海道新幹線は、通勤定期を購入すると区間内の、こだま・ひかり・のぞみの自由席に乗車できます。時間帯によっては多少混むこともありますが、それでも在来線の混み具合とは雲泥の差です。
意外と時間がかからない
新幹線通勤を始めると、意外と時間がかからないことに驚くかもしれません。場所や距離などのイメージで、通勤に時間がかかるのではないかと不安に思う人は多いです。これが、新幹線通勤は大変でつらそうと言いわれてしまう要因でしょう。
小田原から東京までは、在来線だと1時間20分ほどかかりますが、新幹線を利用すれば所要時間は約30分です。当然ですが、距離が長くなるほど、在来線と新幹線で時間に大きな違いが生じます。
那須塩原から東京までの所要時間は、在来線だと約3時間かかりますが、新幹線だと1時間ほどです。東京都内に住んでいても、通勤時間が1時間というのは珍しくありません。同じ1時間でも満員電車で何度か乗り換えが必要なケースと、新幹線に座って移動するのでは、体や心への負担は大きく異なりそうです。
家賃が安い・部屋が広い・一戸建て購入も
都内に住むよりも、新幹線通勤ができる範囲の地方に住む方が、家賃が安く、部屋の面積も広くなります。また、一戸建ての購入も検討できるでしょう。
庭のある家に住み家族でバーベキューを楽しみたい、広い家で大型犬を飼いたいなど、夢が広がります。
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新幹線通勤のデメリット

新幹線通勤にもデメリットがあります。デメリットさえ解決できれば、快適な新幹線通勤ができるでしょう。
定期代が高い
新幹線通勤のデメリットといえば、何といっても定期代の高さが挙げられます。例えば、小田原から東京の区間で1ヶ月の新幹線定期代は、7万3,930円です。これに対し、在来線の通勤定期だと4万50円なので、新幹線の定期券は約3万3,000円高いです。
新幹線の定期券分の交通費が支給されれば問題ないですが、自腹になる場合は、定期代についてもチェックしておきましょう。
本数が少ない
新幹線は本数が少ないため、1本乗り遅れると、遅刻するかもしれません。また、待ち時間が長くなり、家を出発してから会社に到着するまでに、想定外の時間がかかることもあります。
しかし、本数が少ないというデメリットに対し、出張や旅行で新幹線をよく利用する人の中には、本数が少ないことは気にならないと思う人もいらっしゃるでしょう。出張や旅行では事前に時刻を調べておくことが一般的なので、本数の少なさに気付きにくいかもしれません。
定期代の目安

新幹線の定期代は、在来線と同じように区間や期間によって料金が異なります。在来線の定期券は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の3タイプがありますが、新幹線の定期券には1ヶ月と3ヶ月の2タイプしかありません。
主な区間の1ヶ月と3ヶ月の新幹線の定期代を紹介します(2024年9月時点の金額です)。
■東京-小田原
1ヶ月:73,930円
3ヶ月:210,710円
■東京-熱海
1ヶ月:86,990円
3ヶ月:247,960円
■東京-三島
1ヶ月:93,930円
3ヶ月:267,690円
■東京-熊谷
1ヶ月:71,260円
3ヶ月:203,100円
■東京-小山
1ヶ月:78,740円
3ヶ月:224,480円
■東京-那須塩原
1ヶ月:132,120円
3ヶ月:376,550円
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東京への新幹線通勤ができるおすすめエリア
東京へ新幹線通勤ができる範囲は、とても広いです。物件選びの参考になるよう、東京駅までの所要時間や通勤定期代、街や沿線の様子などを紹介します。
JR東海エリア
小田原駅

小田原は新幹線や東海道線のほかに、小田急線が通っていて新宿にはロマンスカーも利用できるなど、利便性の高さが魅力です。小田原駅は箱根への玄関口ともいえる駅で、休日には多くの人で賑わっています。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約33分
- 在来線:約1時間22分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:73,930円
- 在来線:40,050円
三島駅

三島は都内にアクセスしやすく、伊豆や箱根に近いこともあり、移住する人が多い街です。水の都と呼ばれ、市内のさまざまな場所に富士山からの湧水が出ています。利便性の高さと、豊かな自然に恵まれた、住みやすさが魅力の街です。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約49分
- 在来線:約2時間4分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:93,930円
- 在来線:60,050円
熱海駅

熱海は温泉地として有名で、交通アクセスのよさから多くの人が訪れる観光地です。市街地を海と山が取り囲む地形が魅力で、海を見下ろす斜面には多くのホテルや旅館、住宅が点在しています。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約41分
- 在来線:約1時間47分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:86,990円
- 在来線:53,110円
JR東日本エリア
熊谷駅

熊谷は東京にも近く、在来線でも通勤圏内です。日常的な通勤は在来線を利用し、疲れているときだけ新幹線を利用することも可能です。熊谷駅周辺は発展していて、自然に恵まれていながら利便性が高いという魅力があります。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約38分
- 在来線:約1時間12分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:71,260円
- 在来線:31,180円
小山駅

小山は自然が豊富で、四季折々の景色を楽しめます。東北新幹線など4つの路線が乗り入れていて、アクセスのよさも魅力です。再開発で小山駅周辺には公共施設や商業施設が多く集まり、生活しやすい街といえます。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約42分
- 在来線:約1時間36分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:78,740円
- 在来線:38,660円
本庄早稲田駅

本庄早稲田駅は上越新幹線と北陸新幹線が通っていて、東京への通勤に便利な駅です。自然の豊かな場所でのびのびと暮らしたい人におすすめで、ゆったりとした時間の流れを満喫できます。商業施設が充実していて、日常の買い物も便利です。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約47分
- 在来線:-
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:81,130円
- 在来線:-
※在来線が乗り入れていない駅のため、新幹線の情報のみ記載しています。
那須塩原駅

那須塩原は那須火山帯と那珂川に囲まれ、自然が豊かで美しい景色が魅力です。温泉が有名で、観光地としても人気があります。四季折々の景観を楽しめ、別荘地として人気でしたが、現在は新幹線通勤をする人にとって注目される移住先です。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約1時間8分
- 在来線:約3時間
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:132,120円
- 在来線:75,520円
越後湯沢駅

越後湯沢は新潟県の玄関口であり、日本有数のスキーリゾートとして知られています。在宅ワークが増えたことで、移住先として注目を集めていますが、新幹線で東京へ行きやすいことが人気のポイントです。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約1時間26分
- 在来線:約4時間9分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:151,620円
- 在来線:95,020円
軽井沢駅

軽井沢はおしゃれなリゾート地として人気ですが、近年は移住先としても魅力の多い街です。商業施設も充実し、買い物にも困りません。東京まで新幹線で約1時間という利便性の高さから、移住先に検討する人が増えています。
東京駅までの所要時間
- 新幹線:約1時間6分
- 在来線:約3時間30分
東京駅までの1ヶ月通勤定期代
- 新幹線:127,370円
- 在来線:-
※在来線の通勤定期が空欄になっているのは、軽井沢駅から群馬県の横川駅まではバスの利用となるためです。
自治体の補助金制度
存在自体を知らない人が多いかもしれませんが、新幹線通勤には自治体の補助金制度があります。自治体によっては、新幹線通勤を前提とした移住者に、補助金を給付しています。自治体によっては月に5万円を受け取れる場合もあるので、引越しを検討している方は、補助金制度もチェックを忘れないようにしてください。
実は私は補助金制度を知らず、小田原へ引越した際に転職しました。知っていれば転職する必要がなかったので、とても残念です。ちなみに、小田原市での補助金制度は現在ではもう廃止されています。現在制度があっても、廃止になる可能性があるので注意が必要です。
新幹線通勤は意外と現実的

大変そうだと思われがちな新幹線通勤ですが、意外と快適で楽な通勤が魅力です。広い物件に住み、休日には観光地で遊んだり、自然の中でアクティビティを楽しんだり、大きなペットとも暮らせます。
通勤の定期券代と、終電時間の問題が解決できるなら、新幹線通勤ができるエリアに引越しを検討してみませんか。
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