2LDKは、都市部のファミリー世帯向けマンションに比較的に多い間取りです。2LDKに4人家族で住む場合は、どのような部屋割りが適しているのでしょうか。
今回は、2LDKの基本的な特徴を確認したうえで、4人家族で住む場合の部屋割り例を紹介します。子どもの年齢や性別に応じて、どのように部屋を分けるべきなのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
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2LDKの間取りの特徴

まずは、2LDKの特徴について確認しておきましょう。
LDKと2つの居室を組み合わせた間取り
2LDKとは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と2つの居室を組み合わせた間取りのことです。
居室が2つあるため、4人家族の場合は、独立したスペースをどのように確保するかが大きなポイントとなります。子どもの年齢や家族のライフスタイルによっては手狭に感じられることもあるでしょう。

2LDKの広さ
一口に2LDKといっても、物件によって具体的な広さ(専有面積)には大きな開きがあります。
たとえば、LIFULL HOME’Sで東京23区内にある2LDKの賃貸物件を検索したところ、専有面積ごとの物件数は次のようになりました。
専有面積 | 物件数 |
|---|---|
50平米以下 | 3,225件 |
50~60平米 | 6,678件 |
60~70平米 | 2,789件 |
70~80平米 | 1,006件 |
80~90平米 | 293件 |
90平米以上 | 416件 |
※2025年4月時点のデータ
2LDKの多くは60平米以下である一方、90平米を超える広い物件も存在していることが分かります。
なお、国土交通省が公表している「住生活基本計画」の居住面積水準では、世帯人数ごとに適した広さが次のように示されています。
必要な面積(平米) | ||||
|---|---|---|---|---|
1人世帯 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | |
最低居住面積水準 | 25 | 30(30) | 40(35) | 50(45) |
誘導居住面積水準(都市型) | 40 | 55(55) | 75(65) | 95(85) |
誘導居住面積水準(一般型) | 55 | 75(65) | 100(87.5) | 125(112.5) |
※()は3~5歳児が1名いる場合
・ 最低居住面積水準:健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な広さ
・ 誘導居住面積水準:多様なライフスタイルを想定したゆとりのある広さ(都市型:都市部の集合住宅/一般型:郊外の一戸建て住宅を想定)
4人家族で暮らす場合、少なくとも50平米は必要と考えられ、2LDKの多くはその基準をクリアしているといえます。
一方で、ゆとりのある広さを求めるなら95平米以上が必要であり、その基準をクリアする2LDKの物件は東京23区内の場合、それほど多くありません。
そのため、4人家族で暮らすなら、「狭くはないが使い方や部屋割りに工夫が必要な間取り」といえそうです。

4人家族で2LDKの間取りに暮らす4つのメリット

4人家族にとって、2LDKの間取りにはどのようなメリットがあるのでしょうか。4つのポイントに分けて見ていきましょう。
広いLDKを確保しやすい
同じ平米数であれば、3LDKよりも2LDKの方が広々としたLDKを確保しやすいのが特徴です。
部屋数を抑えている分、団らんのスペースを充実させられるので、家族間のコミュニケーションも増えやすいといえます。
光熱費を節約しやすい
3LDK以上の住宅と比べると、部屋数が少ないため、光熱費を抑えやすいのもメリットです。
家族がリビングで一緒に過ごす時間が増えれば、それぞれの部屋での冷暖房の使用機会が少なくなるので、無理なく光熱費を節約できます。
生活動線が効率的
2LDKは4人家族にとってコンパクトな間取りとなるため、生活動線が短くなり、家事や掃除の負担が軽減されやすいです。
特に持ち家の場合、子どもが巣立った後の管理が軽くなる点は、重要なメリットといえるでしょう。
荷物が増えすぎない
部屋数が限られているため、必要以上に荷物が増えないのもうれしい特徴といえます。
収納スペースの広さや設置数にもよりますが、状況に応じて適度に断捨離ができるため、引越しなどの際にも負担が軽減されるでしょう。
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4人家族が2LDKの間取りで暮らす場合の部屋割り例

持ち家を購入する場合などで、長く生活することを前提としている人は、子どもの成長に合わせて部屋の使い方を考える必要があります。
ここでは、部屋割りの具体的な考え方について、子どもの「年齢」「性別・年齢差」という2つのポイントから見ていきましょう。
子どもの年齢に合わせた考え方
子ども部屋が必要な期間は、実のところそれほど長くはありません。
■就学前
子どもが小学校に入るまでは、親と同じ部屋で寝ることが多いため、個室の必要性はそれほどないといえます。
2つの居室のうち、1つを家族の寝室として使う場合は、もう1つの部屋は書斎や収納スペースとして活用できます。
■小学生
一般的に、低学年のうちは1人で過ごすことに慣れていないため、家族とともにリビングで過ごすのが基本といえます。
自宅での学習時間も短いため、勉強もLDKに設置しているダイニングテーブルで済ませるケースが多いです。
また、個室の1つがリビングに隣接しているタイプの間取りであれば、その部屋を勉強部屋とするのもよいでしょう。親の目が届く範囲内であるため、家事をしながら子どもの様子を見守れます。
一方、高学年になると、1人で過ごす時間が増えてくるため、独立した子ども部屋が必要になるタイミングです。
プライバシーを気にし始める年齢でもあるため、上の子が高学年になる頃には、個室の1つを子ども部屋とするのがよいでしょう。
■中学生
中学生になると、より独立した空間の必要性が高まります。LDKに十分な広さがある場合は、子どもそれぞれに個室を持たせ、両親の作業机などはLDKに移動するのも1つの方法です。
一方、LDKにそれほど広さがなければ、個室の1つは両親の部屋となります。子ども部屋は1つだけになるため、兄弟姉妹間で問題なくシェアできるような工夫が必要です。
「二段ベッドを間に置いて仕切る」「学習机をシェアする」など、プライベート空間の確保と省スペースを両立させることが大切です。
■高校生以降
高校生になると、勉強や部活、アルバイトなどが忙しくなり、兄弟姉妹間でも一緒に過ごす時間は減りやすくなります。
一方、受験期には集中して勉強できる環境が求められるため、やはり個室の重要性は高いといえます。
上の子が大学受験、下の子が高校受験となると、それぞれに1人になれる空間があるのが理想です。
そのため、それぞれの子どものための個室を確保するために受験期のみは両親がLDKで寝るようにして、お互いの勉強や睡眠に影響が出ないように配慮するのもよいでしょう。
子ども同士の性別・年齢差による考え方
4人家族で2LDKに暮らす場合は、子ども部屋の数が重要なポイントとなります。必要な子ども部屋の数は、子ども同士の性別や年齢差、性格によっても異なるので、一概に判断することはできません。
■子ども同士の性別が異なる場合
子ども同士の性別が異なる場合は、やはり女の子が小学校高学年になる頃から、それぞれの個室が必要になるケースが多いです。
子どもそれぞれに個室を持たせるか、「母と女の子」「父と男の子」のように、両親それぞれと共有するように部屋割りを考えてもよいでしょう。
両親が部屋を使うタイミングは就寝時などに限られているので、子どもの同意も得られやすいでしょう。
■子ども同士の年齢が離れている場合
子ども同士の年齢が離れている場合は、そもそもお互いが個室を必要とするタイミングが重ならない可能性もあります。
たとえば、上の子と下の子が8歳以上離れているなら、上の子が18歳以上になったタイミングで実家を離れたら、下の子に子ども部屋を渡すことも可能です。
このように、条件によって適した部屋割りは大きく異なるので、子どもの成長とライフプランを十分に検討しておくことが大切です。

2LDKの間取りで4人家族が快適に暮らすためのポイント

2LDKで4人が快適に暮らすには、部屋割り以外にも生活の工夫が必要です。ここでは、4人家族が2LDKで快適に過ごすためのポイントを紹介します。
LDKの広い物件を選ぶ
同じ2LDKであれば、LDKの広い方が使い勝手がいいでしょう。LDKのスペースが十分であれば、たとえば間仕切りを設けて、簡易的な書斎やワークスペースを設けることができます。
仕事ができるスペースがLDK内にあれば、両親は個室を持たなくても問題がないというケースもあるでしょう。
また、1つの個室を兄弟姉妹でシェアする場合でも、本棚などはLDKに設置するようにすれば、子ども部屋を広く使うことが可能です。
LDKに十分な広さがある場合は、少しサイズの大きなダイニングテーブルを置くのもポイントです。
テーブルの広さにゆとりがあれば、子どもの学習机としても利用できるため、家族全員がLDKで過ごせる時間が長くなります。
「2LDK+S」や収納スペースが多い物件を探す
2LDKに4人家族で住むのであれば、収納スペースはできるだけ多い方が望ましいです。
荷物は子どもの成長に合わせて増えていくのが一般的であるため、子どもが小さなうちは、収納スペースにゆとりがある状態を保つのが理想です。
また、同じ2LDKでも「2LDK+S」の物件があれば、優先的にチェックしてみるとよいでしょう。2LDK+Sとは、2LDKにサービスルームが1つついた間取りです。
サービスルームは採光や通風の関係から居室と表記できない空間のことであり、窓がない(小さい)という点以外は、普通の部屋と同じように使用できます。
納戸やウォークインクローゼットと表現されていることもありますが、広い収納スペースとして活用できるので、通常の2LDKよりも使い勝手がよいといえます。

子どもの成長に合わせて転居も検討してみる
賃貸物件であれば、子どもの成長に合わせて、より広い部屋へ転居を検討するのも1つの手です。
適切な間取りは家族全員のライフプランによって変わるため、幅広い要素に目を向けて転居を検討してみるとよいでしょう。
特に「子どもがどの段階で巣立つのか」という点は、大きな判断基準となります。
たとえば、子どもが実家から通える大学に進学する予定であれば、18歳ではなく22歳が巣立つ可能性の高いタイミングと考えられます。
さらに、就職後の数年間も実家から通うこととなれば、個室が必要な期間は長くなります。
住まいを構えるエリアによっても、このあたりの判断基準は異なるので、転居についてはじっくりと家族で話し合える機会をつくりましょう。

LIFULL HOME’Sで物件を探してみよう
不動産情報ポータルサイトLIFULL HOME’Sでは、一戸建てからマンションまで、幅広いジャンルの物件情報が掲載されています。
2LDKにもいろいろな形状や広さが存在するので、まずは実際の物件例を調べてみると暮らしのイメージも膨らませやすいでしょう。
また、「住まいの窓口」では、家づくりを検討中の方に、無料の相談サービスを提供しています。
広さ・間取りなどの条件整理から、資金計画、建築会社選びまで、幅広いお悩みを受け付けているので、ぜひご活用ください。

記事のおさらい
2LDKはどのくらいの広さになる?
物件によって大きな開きがありますが、東京都23区内の賃貸物件では、50~60平米が多い傾向にあります。4人家族に最低限必要な広さが50平米とされているので、「4人家族にとって狭すぎるということはないが、快適に住むには工夫が必要」といえるでしょう。
4人家族が2LDKで快適に暮らすコツは?
基本的にはLDKが広い物件の方が、使い勝手はよいといえます。広いLDKに大きめのダイニングテーブルを設置すれば、勉強机としても活用できるので、リビングで過ごせる時間が長くなります。また、2LDK+Sなど、収納スペースが広い物件を探すのも1つの方法です。

更新日: / 公開日:2025.05.01










