4人家族がマンションで暮らす場合、間取りタイプによっては手狭に感じられることもあります。荷物の整理などの工夫で改善できない場合は、住み替えを検討してみるのもひとつの方法です。

今回は4人家族に必要な住居の広さを確認したうえで、4人家族に適した間取りを具体例とともにご紹介します。

ファミリー向け物件2LDKの物件3LDKの物件4LDK以上の物件

生活に必要な住居の広さは、ライフステージに応じて変化していくものです。ここではまず、住まいが手狭に感じられやすいシチュエーションや原因について見ていきましょう。

子どもがいる世帯では、一般的に子どもが成長するにつれ、必要な居住スペースが広くなります。引っ越した当初は問題がなかったとしても、子どもの成長に応じて物が増えてしまい、狭く感じるケースは少なくありません。

 

たとえば、学校で使う教材や図工の時間に作った作品などは、なかなか捨てられないという方も多いでしょう。また、習い事が始まれば、それぞれのジャンルに応じた荷物も増えます。

 

このように、年齢を重ねるうちに荷物が増えていくため、収納スペースの重要性は高まります。十分な収納スペースが確保できていなければ、リビングなどに物があふれてしまい、居住スペースが狭くなってしまうのです。

 

また、子どもが小学校高学年を迎える頃には、子ども部屋の確保も課題となります。仮に2LDKの間取りに4人家族で住むとなると、部屋割りに悩む場面が増えるでしょう。

 

特に子どもが思春期や受験期に差しかかると、独立した居室が必要となり、2LDKでは手狭になってしまう可能性が高まります。

一般的に、マンションは一戸建てと比べると、どうしても居住スペースが狭くなりがちです。独立行政法人住宅金融支援機構が行っている「2023年度フラット35利用者調査」によれば、マンション購入者における平均住宅面積は「66.2平米」です。

 

それに対して、一戸建ての平均住宅面積は、建売住宅で「101.6平米」、注文住宅で「119.5平米」となっています。平均面積で1.5~1.8倍近くの差があるため、広さを求める場合は、一戸建てを選んだほうがよいといえるでしょう。

 

(出典:独立行政法人住宅金融支援機構『2023年度フラット35利用者調査』)

 

ファミリー向け物件 2LDKの物件 3LDKの物件 4LDK以上の物件

4人家族に必要な住居の広さは、具体的にどのくらいなのでしょうか。国土交通省が公表している「住生活基本計画」の居住面積水準によれば、世帯人数に応じた広さの目安が以下のように示されています。

 

必要な面積(m2)

1人世帯

2人世帯

3人世帯

4人世帯

最低居住面積水準

25

30(30)

40(35)

50(45)

誘導居住面積水準(都市型)

40

55(55)

75(65)

95(85)

誘導居住面積水準(一般型)

55

75(65)

100(87.5)

125(112.5)

※( )は3~5歳児が1名いる場合

  • 最低居住面積水準:健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な広さ
  • 誘導居住面積水準:多様なライフスタイルを想定したゆとりのある広さ(都市型:都市部の集合住宅/一般型:郊外の一戸建て住宅)

(出典:国土交通省『住生活基本計画における「水準」について』)

 

4人家族の場合、最低でも50平米は必要であり、ゆとりのある面積は95~125平米とされています。50平米とは2DK~2LDKの間取りが多い広さであり、それよりも狭ければスペースに不満を感じる場面が多いといえるでしょう。

 

子どもが小さいうちは問題がなくても、成長に応じて必要な広さが増えるため、家族の変化に応じて住まいの見直しを検討することも大切です。

一口にマンションといっても、広さや間取り、レイアウトにはさまざまなバリエーションがあります。ここでは、4人家族に合ったマンションの間取り例として、LIFULL HOME’Sに掲載されている物件をいくつかご紹介します。

2LDKはLDKと2つの居室を組み合わせた間取りです。居室が2つであるため、4人家族だと部屋割りに困るケースもありますが、「子ども部屋を共有する」「夫婦のスペース(ワークスペース)はLDKの一角に設ける」などの工夫をすれば、十分に生活は可能です。

 

■約55平米:最低居住面積水準に近い2LDK

2LDKには、4人家族の最低居住面積水準である50平米に近い物件も数多く見つかります。

この物件の専有面積は55平米であり、各居室は比較的コンパクトです。しかし、カウンターキッチンやLDKに隣接した居室など、小さな子どもいる世帯には暮らしやすい特徴が多く備わっています。

 

広い物件と比べ、家賃や購入費用を抑えられるのはやはり大きな魅力です。

 

■約93平米:誘導居住面積水準に近い2LDK

2LDKのマンションにも、誘導居住面積水準に近い専有面積を持つ物件はあります。

上記の物件の専有面積は約93平米であり、誘導居住面積水準の都市型(95平米)に近い広さです。LDKが広く、奥にはカウンターが設けられているため、子どもの学習スペースや大人のワークスペースとして活用できます。

 

その分、個室は共有しやすくなるため、2LDKでもそれほど不便には感じられないでしょう。

3LDKになると、60平米以上の物件が中心となります。3つの居室があるため、子どもそれぞれに個室を持たせつつ、夫婦の寝室も確保できるのが魅力です。

 

また、ファミリータイプのマンションには比較的多い間取りであり、条件に合う物件が見つかりやすいのも特徴といえます。

 

■約80平米:スタンダードな田の字型の3LDK

ファミリータイプのマンションにおいて定番ともいえるのが、田の字型の3LDKです。

入り口から、玄関と廊下を中心に居室が左右に振り分けられており、奥にLDKがあるという配置が特徴です。居住スペースを効率よく確保できるのが利点であり、居室同士の独立性も高いです。

 

また、通常日当たりのよい南側にLDKが配置され、夏でも涼しい北側が玄関や居室になります。この物件は各居室に収納が設置されており、そのうちの1つはウォークインクローゼットとなっているため、荷物が多い方でも十分快適に暮らせるでしょう。

居室が4つあるため、4人家族なら全員が個室を持てます。また、1つの部屋をフリースペースとしておき、趣味の部屋や客間として活用することも可能です。

 

シーンに応じて多様な使い方ができるため、広さについては満足できる場合が多いでしょう。

 

■約100平米:広々4SLDK

4LDK以上の物件では、100平米を超えるものも少なくありません。

この間取り例では、4LDKに2.5畳の納戸がついているため、収納スペースも十分確保できます。また、バルコニー側に3つのスペースが面しているため、採光性が高い部屋が多いのも特徴です。

 

ファミリー向け物件 2LDKの物件 3LDKの物件 4LDK以上の物件

住まいが狭く感じられたときには、より広い住居への引越しもひとつの選択肢です。しかし、引越しは金銭面や準備などの負担が大きいため、タイミングを慎重に見極めることが大切です。

 

特に子どもにとっては、環境の変化が心理的な負担につながりやすいことから、引越しのタイミングやエリアを丁寧に考えてあげる必要があります。たとえば、将来的に手狭になることを想定し、「小学校入学の前に広い家へ引っ越す」というケースも多いです。

 

新築マンションであれば、同年代のファミリー層も多く入居するので、親子ともに友人をつくりやすいなどのメリットもあるでしょう。一方で、持ち家を購入する方は、子どもが巣立ってからの管理負担も考えなければなりません。

 

あまりにも広い家では、夫婦2人だけではスペースを持て余してしまいます。子ども部屋が必要な期間は、持ち家の所有期間に比べればそれほど長くはないため、予算や管理負担とのバランスを考えて必要な広さ・間取りを検討するのが重要です。

最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q:4人家族でマンションが狭いと感じるシチュエーションは?

A:子どもの成長とともに、住まいが手狭に感じられるシーンは増えていきます。特に教材や学習資料が増えたり、習い事の道具をそろえたりするうちに、収納スペース不足を感じるケースが多いです。また、思春期や受験期には個室の必要性が高まるので、部屋数の不足を感じる場面も増えるでしょう。

A:国土交通省の「住生活基本計画」によれば、4人世帯に最低限必要な広さは50平米以上、ゆとりのある広さは95平米以上とされています。物件によって間取りと広さの関係性は異なりますが、おおまかに50平米は2DKや2LDK、95平米は4LDKに相当する広さです。

 

ファミリー向け物件 2LDKの物件 3LDKの物件 4LDK以上の物件

公開日: