- 高圧線と住宅への影響
- 高圧線下の土地は「高圧線下地」と呼ばれ、安全確保のために建物の建築が禁止されたり、高さが制限されたりすることがあります。また、高圧線は不動産取引において「嫌悪施設」と見なされる場合があります。
詳しくは、「高圧線が住宅の近くにあるとどんな影響があるのか」をご覧ください。 - 高圧線近くに住む利点と欠点
- 高圧線近くの土地や住宅は価格が安い傾向にあり、敷地の上空を高圧線が横切る場合は電力会社から線下補償料が支払われる金銭的メリットがあります。一方で、建築制限や景観を損なうこと、安全上のリスクがデメリットです。
詳しくは、「高圧線の近くに住むメリットとデメリット」をご覧ください。 - 高圧線の人体への影響と判断
- 高圧線による健康被害については、有害な影響を及ぼすという確かな科学的根拠はないとされています。しかし、不安を抱えたまま住むと後悔につながる可能性もあるため、物件探しの際には高圧線の有無を確認することが推奨されます。
詳しくは、「高圧線の影響については絶対とは言い切れない」をご覧ください。
物件を探す引越し料金の見積もりをするあなた専用!引越しまでのやることリスト
住む場所の近くに電線があると、住宅や人体への影響が気になるかもしれません。電線は電気を各家庭へ届ける大事な役割を果たしていますが、高い電圧が流れている高圧線は、低圧線よりも危険度が高いことで知られています。
今回は、高圧線が近くにある場所に住宅がある場合、住宅や人体にどのような影響があるのか、メリットやデメリットも交えて紹介します。
高圧線とは

高圧線とは、その名のとおり高い電圧が流れている電線のことです。発電所でつくられた電気は送電線によって高電圧で変電所に送電され、電圧を調整した後、配電線によって住宅に届けられます。
高圧線は、一般的には鉄塔や送電線のことを指し、6,600ボルト以上の高電圧が流れています。一般家庭で使用されている低圧線は100~200ボルト程度なので、高圧線がいかに高い電圧が流れているかが分かります。
高圧線が住宅の近くにあるとどんな影響があるのか

高圧線の電線下に位置する土地のことを「高圧線下地」といいます。
高圧線下地は建築制限が設けられており、建物の建築が禁止されている場合と、建物の高さが制限されている場合があります。電気事業者は土地の所有者とともに安全確保を図ることが求められ、厳しい安全基準が設けられています。
高圧線は高い場所に設置されているため、人体への影響はないといわれています。ただし、高圧線は建築制限や高圧線によるリスクの可能性などの理由から、不動産取引では「嫌悪施設」に該当します。
高圧線の安全距離はどれくらい?
電気のある空間や場所のことを「磁界」といいますが、一般的には磁界は発生源から距離をとることで弱くなります。送電線の電圧が高くなるほど設備規模が大きくなるため、その分地面からも遠くなります。
ただし、高圧線は高電圧の電気が通っているため、接触しなくても感電する可能性があります。たとえば、鉄塔の近くでラジコンやドローンを飛ばすなどの際は注意が必要です。
建築制限では、高圧線の直下を含む側方3mの範囲内には建造物は建てられませんが、目に見える場所に鉄塔などがある場合は、一定以上の距離を取ると安心でしょう。
物件を探す 引越し料金の見積もりをする高圧線の近くに住むメリットとデメリット

高圧線などの鉄塔は、前述したとおり「危険を感じさせる建物」として、嫌悪施設に該当します。そのため、高圧線が近くにある土地や住宅は価格が安い傾向があり、さらに電力会社から線下補償料が支払われるケースがあります。
高圧線が敷地内の上空を横切っている場合は、居住者の敷地の上空を利用しているという形になるため、その対価として電力会社は補償料を支払います。
高圧線の近くの住宅は不動産取引においては安く取引されることが多く、金銭的なメリットが大きいという特徴があります。一方、建築制限や景観を損ねること、鉄塔の近くでは安全上のリスクがある点はデメリットです。
鉄塔があっても気にならない人もいるかもしれませんが、どうしても気になるという場合はほかの場所を検討するのがいいでしょう。
高圧線の影響については絶対とは言い切れない

高圧線は低圧線よりも遠くに電気を届けることができるため、私たちの生活に欠かせない設備です。住宅街の近くに鉄塔などの高圧線があるケースも、決して珍しいことではありません。
高圧線の近くに住むと人体への影響が気になる人もいるかもしれませんが、高圧線による健康被害については、有害な影響を及ぼす確かな根拠はないといいます。
ただし、不安を抱えたまま高圧線の近くに住んでしまうと、最終的にまた引越しを考えるといったことになりかねませんので、新しい場所に引越す場合は参考程度に、近くに高圧線があるかチェックしてみましょう。
物件を探す 引越し料金の見積もりをするよくある質問
Q1. 高圧線の近くにある物件を検討中です。健康への影響は大丈夫でしょうか?
A1. 現在のところ、高圧線が健康に悪い影響を与えるという科学的に明確な根拠はありません。しかし、不安を感じながら暮らすことがストレスになる場合もあります。もし少しでも気になるようでしたら、他の物件を探すことをおすすめします。
Q2. 「高圧線」は、普通の電線と何が違うのですか?
A2. 一般的な電線(低圧線)が100V(ボルト)や200Vなのに対し、高圧線は発電所から送られてくる6,600V以上もの非常に高い電圧の電気が流れています。主に鉄塔のような高い場所に設置されているのが特徴です。
Q3. 高圧線の近くの土地は、家を建てる際に何か制限がありますか?
A3. 安全確保のため、高圧線の真下および両側3mの範囲は「高圧線下地」と定められており、建物の建築ができなかったり、高さが制限されたりする場合があります。
Q4. 高圧線から、どのくらいの距離をとれば安全といえますか?
A4. 感電防止の観点から、法律で高圧線の真下から両側3m以内に建物を建てることは制限されています。健康への影響については、「何m離れれば安全」という明確な基準はありません。ご自身が「これだけ離れていれば安心」と感じられる距離を目安にするのがよいでしょう。
Q5. 高圧線の近くの物件が相場より安いのはなぜですか?メリットはありますか?
A5. 高圧線や鉄塔は、景観への影響や心理的なイメージから、相場より価格が安くなる傾向があります。これが購入者にとっての大きなメリットです。また、土地の上空を高圧線が通っている場合は、電力会社から「線下補償料」が支払われることもあります。
Q6. 価格が安いこと以外のデメリットは何ですか?
A6. 主なデメリットは以下のとおりです。
・建物の高さなどに制限がかかる場合がある
・鉄塔などが景観を損なうと感じる場合がある
・敷地内でドローンなどを飛ばせない
・将来、売却する際に買主が見つかりにくい可能性がある
Q7. 「線下補償料」とは、具体的にどのようなものですか?
A7. 所有する土地の上空を高圧線が通っている場合に、土地の利用が一部制限されることへの対価として、電力会社から土地の所有者へ支払われる補償金です。
Q8. 高圧線の近くに住むかどうか、最終的に何で判断すればよいですか?
A8. 最終的な判断の決め手は、「ご自身やご家族が、高圧線や鉄塔の存在を気にせず安心して暮らせるか」という点に尽きます。価格の安さというメリットと、景観や建築制限、将来の売却といったデメリットをよく比較検討しましょう。少しでも不安に感じる場合は、避けた方が無難です。内見の際には、物件と高圧線の距離感や周辺の環境をしっかり確認することをおすすめします。
更新日: / 公開日:2022.05.06










