世帯人数やライフステージの変化によって、「1LDKや2DKから少し広い部屋に引越したい」と考えたときに、候補にあがるのが2LDKや3DKの物件です。

しかし、両者は似たような特徴を持っていることもあり、具体的にどのような違いがあるのか分からないといった人も少なくないでしょう。

今回は2LDKと3DKの違いについて、メリットとデメリット、家賃相場などに触れながら解説していきます。
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キッチン

 

2LDKと3DKは同じような専有面積になる場合も少なくないものの、部屋のつくりにはいくつかの違いがあります。ここでは、両者の主な違いについて見ていきましょう。

 

2LDKと3DKについて比較するうえでは、まずDK(ダイニングキッチン)とLDK(リビングダイニングキッチン)の違いについて押さえておく必要があります。

 

不動産情報の表示に関する規約を定めている「不動産公正取引協議会連合会」では、以下の表のように、異なる最低限必要な広さが設けられているのです。

 

最低限必要な広さ(畳数)の目安(下限)

居室の数

DK

LDK

1部屋

4.5畳以上

8畳以上

2部屋以上

6畳以上

10畳以上

 

そのため、2LDKであれば少なくともLDKのスペースが10畳よりも広く、3DKの場合はDKのスペースが6畳以上10畳未満であることが分かります。

 

キッチンスペースの広さは、生活の利便性にも大きく影響を与えるため、重要な違いとして理解しておくことが大切です。

 

キッチンスペースとともに、両者の大きな違いとなるのは居室数です。3DKはキッチンスペースを除いた居室が3つあり、2LDKは2つとなるので、それぞれの使い勝手を分けるポイントだといえます。

 

また、DKは1980年代に流行したつくりでもあるため、築年数が古い物件も少なくはありません。一方でLDKはそれよりも後に取り入れられたつくりであるため、築年数が浅く、設備もより機能的である可能性が高いといえます。

 

そのため、両者を比較する際には、築年数や設備といった面にも注目しておくことが大切です。

家族団らん

 

どちらの間取りが住むのに適しているのかは、利用する人によって異なります。そのため、物件を探し始める前に、より具体的な特徴を押さえておくことが重要です。

 

ここでは、2LDKのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

 

リビングが広い2LDKは、夫婦や家族の共有スペースをゆったりと確保できる点が大きなメリットです。基本的には10畳以上の広さがあるため、食卓やテレビ、ソファなどを置いて、家族団らんのひとときを過ごすことができます。

 

水回りの設備などもファミリー向けのつくりとなっている物件が多く、夫婦と子ども1人の3人家族に適した間取りだといえます。

 

子どもが小さく、なかなか目が離せないうちはリビングで一緒に過ごすようにして、成長に合わせて居室の1つを子ども部屋に変えてあげるといった使い方が想定できるのです。

 

LDKの間取りは築年数が比較的新しく、人気が集まりやすいため、DKの間取りよりも家賃が高くなる傾向にあります。同じ専有面積でも、3DKより高額になりがちな点は見過ごせないデメリットです。

 

また、子どもが2人いる場合には、成長するにつれて部屋数が足りないと感じてしまうこともあります。それぞれに独立した部屋を持たせてあげようとすると、夫婦のスペースが確保できなくなってしまうため、部屋割りには工夫が必要です。

2LDKの物件 3DKの物件 ファミリー向け物件

子供部屋

 

3DKの間取りには、2LDKにはない特徴があります。主なメリット・デメリットについて見ていきましょう。

 

独立した居室が3つあるため、夫婦2人と子ども2人であれば、3DKのほうが向いているといえます。子どもそれぞれに部屋を持たせたとしても、1部屋は自由に使えるため、夫婦の寝室や仕事部屋を確保できるのです。

 

また、子どもが1人の世帯であれば、夫婦それぞれが自分の部屋を持てるようになります。自宅で仕事をする機会の多い人にとっては、独立した部屋があるメリットはとても大きいといえます。

 

3DKはリビングのない間取りであるため、家族がゆったりと過ごせるスペースを確保するのは難しいでしょう。また、部屋が仕切られているため、子どもの様子に目が行き届きにくいといったデメリットもあります。

 

ただ、ダイニングキッチンに面した部屋を常に解放しておくなどすれば、LDKのようにひと続きの部屋として使用することも不可能ではありません。部屋のつくりに応じて、住みやすくなるような工夫を凝らすことが大切です。

 

また、DKの間取りがある物件は、築年数がたっているものが多く、和室が採用されているケースも多いといえます。居室のタイプは好みが分かれるポイントでもあるため、事前に家族と話し合い、条件を決めておくとスムーズです。

家賃

 

2LDKと3DKの家賃相場について、東京都23区を例にあげて見てみましょう。

 

ここでは、LIFULL HOME’Sで家賃の上限をいくつか設定して検索を行い、ヒットした物件数を全体数と比較しながら相場を確認していきます。

 

東京都23区内においては、2020年10月末時点で2LDKが7,699件、3DKが1,706件取り扱われています。人気の高い2LDKは、3DKと比較して4~5倍程度の物件数があるため、条件に合った部屋を探すのは比較的難しくありません。

 

ここから、家賃の上限を細かく設定しながら、物件数がどのように変化するのか見ていきましょう。まず、上限を「10万円」と設定した場合、2LDKの物件は939件ヒットしました。

 

全体数から比べると、「1割程度」の物件数まで減ってしまうことが分かります。一方で、3DKは723件ヒットし、「4割」を超える物件が10万円以下の家賃内に収まっているのです。

 

続いて、家賃上限を「12万円」と設定して検索してみると2LDKの物件は1,856件がヒットし、4分の1程度まで含まれるようになります。一方、3DKの物件は1,170件がヒットし、7割近くまで増えるのです。

 

さらに、上限を「15万円」までに設定すると、半数近くの2LDKの物件を借りることが可能に。また、3DKについては1,547件がヒットし、ほとんどの物件を借りられることが分かります。

 

そうした結果から、総物件数は2LDKのほうが多いものの、家賃相場は3DKのほうが安いといえます。ただ、家賃は間取りだけでなく、立地や設備、築年数などによっても大きく変化するため、自分に合った条件をていねいに絞り込むことが大切です。

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間取りの検討

 

部屋の間取りは、結婚や出産といったライフステージやライフスタイルに合わせて考えていく必要があります。ここでは、家族構成に合わせて、どのように間取りを決めるべきか見ていきましょう。

 

夫婦2人であれば、一緒に過ごせる空間を確保するか、趣味などに使えるスペースを重視するかによって、間取り選びが変わってきます。

 

ゆっくりと2人で過ごすスペースがほしい場合には、2LDKのほうが適しているといえるのです。一方で、自宅で仕事をする機会が多い人や、趣味を充実させたいといった人にとっては、部屋数の多い3DKのほうが向いています。

 

子どもがいる世帯であれば、子どもの成長に合わせて住まい選びを考えていく必要があります。「子ども部屋は何歳から必要か」「きちんと子どもに目が行き届くか」といった面に目を向けて、計画的に部屋の使い方を考えておきましょう。

 

たとえば、小さなうちから独立した部屋を持たせたい場合には3DKが適しています。また、家族全員で過ごす時間を充実させたい場合には、LDKの広い2LDKの部屋が向いているのです。

 

ただ、部屋のつくりや使い方によって、利便性は大きく向上するのも事実です。1つの使い方だけにとらわれてしまうのではなく、子どもの成長に合わせて柔軟にアイデアを見つけていきましょう。

 

  • 2LDKのほうがキッチンスペースが広く、築年数も新しいものが多い
  • 3DKは家賃の割に部屋数の多い点が魅力
  • 3DKは築年数が経過している物件も多く、和室が採用されているところもある
  • 総物件数は2LDKが多いが、低価格帯の家賃に絞ると3DKも多く見つかる
  • ライフスタイルやライフステージに合わせた間取り選びが重要
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更新日: / 公開日:2020.12.04