キッチンは住まいのなかでも、特に設備や機能による利便性の差が大きい箇所だといえます。生活に必要なものをうまく取り入れ、自分に合ったキッチン選びを行うことが大切です。

今回はキッチン設備のなかでも「ディスポーザー」に注目して、使い方やメリット・デメリットを解説していきます。自身の生活にディスポーザーはいるのか、いらないのかを判断する参考にしてください
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ディスポーザー

 

ディスポーザーは、家庭でのゴミ処理の負担を大きく軽減してくれる設備です。ここでは、主な特徴について詳しく見ていきましょう。

 

ディスポーザーとは、シンクの排水口に取り付け、生ゴミを入れるとバラバラに分解してくれる機械のことです。

 

粉砕された生ゴミは、そのまま水と一緒に下水道へ流せるため、衛生面の長所から人気の集まりやすいキッチン設備のひとつとされています。

 

海外では古くから普及していた設備であるものの、国内では1997年に大臣認定を受けたことをきっかけとして導入されるケースが増えていきました。

 

中規模以上のマンションでは、ディスポーザーがあらかじめ設置されている物件もあるものの、数自体はそれほど多いわけではありません。

 

ディスポーザーには、「直接投入型(単体)ディスポーザー」と「処理槽付きディスポーザー」の2種類があります。両者の大きな違いは、生ゴミが下水道に流れるまでのシステムにあります。

 

直接投入型は、ディスポーザーで粉砕された生ゴミをそのまま下水道に流すタイプです。一方、処理槽付きのものは「ディスポーザー排水処理システム」とも呼ばれ、ディスポーザーから専用の排水処理槽を経由して、下水道へ流れる仕組みとなっています。

 

排水処理機能を持たない直接投入型のディスポーザーは、適切な処理ができないまま下水道へゴミが流れてしまうため、環境への負荷の大きさから多くの自治体で使用が認められていません。

 

国土交通省の調査(※)によれば2020年8月末時点、処理槽付きディスポーザーの使用が認められている自治体は631団体あるのに対して、直接投入型が認められているのは23団体のみです。

 

そのため、ほとんどの地域では、処理槽付きディスポーザーを使用することとなります。

 

(※)参照:国土交通省「ディスポーザー導入状況調査の概要

ディスポーザー使用注意点

 

ディスポーザーはとても利便性の高い設備であるものの、使用するうえでは注意しておかなければならない点もあります。

 

ここでは、実際の使い方とこまかな注意点について、確認してみましょう。

 

基本的な使い方は以下の表の通りであり、それほど複雑ではありません。

ディスポーザーのフタを開けて生ゴミを入れる

水を流しながらディスポーザーにフタをする

スイッチを入れて生ゴミを粉砕する

フタを開けて生ゴミが流れたことを確かめる

生ゴミを次々に粉砕する「連続投入方式」と、ある程度ためてからまとめて粉砕する「パッチフィールド式」があるものの、どちらも使用方法はほとんど同じです。

 

ディスポーザーには、繊維質の多い野菜の部位(パイナップルの芯や皮・栗の皮・枝豆の皮など)や卵の殻、天ぷら油などは流すことができません。機械の刃に絡まったり、配管に詰まったりしてしまう可能性があるため、禁止されているケースが多いです。

 

さらに、排水管はプラスチック製である場合も多いので、熱湯を流すと変形する恐れがあります。また、掃除に塩素系洗剤を使用すると、金属部分が酸化してサビの原因となってしまうこともあるため、取扱説明書をよく確認して使用することが大切です。

 

ディスポーザーの掃除には、家庭用の中性洗剤を使います。中性洗剤を入れて、通常通りに運転させれば、ある程度の汚れは簡単に落とすことが可能です。

 

なかなかぬめりや汚れが落ちないときには、中性洗剤とともに氷を入れてから運転してみるといいでしょう。また、においが気になるときには、レモンの皮を入れて運転してみると解消される場合があります。

 

汚れをそのままにしていると、簡単に落とせなくなってしまうこともあるため、1週間に一度程度のペースでこまめに掃除しておきましょう。

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ディスポーザーメリット

 

ディスポーザーには家事の手間を省いてくれるさまざまな利点があります。ここでは、ディスポーザーのメリットを3つに分けて見ていきましょう。

 

ディスポーザーのもっとも大きなメリットは、生ゴミの片付けやシンクの掃除がラクになるところにあります。

 

生ゴミが流れないように排水溝にネットをかけたり、定期的に三角コーナーの掃除をしたりといった面倒な作業がいらないため、炊事の手間を大幅に削減できるのです。

 

また、発生源となる生ゴミを減らせるため、害虫が少なくなる点もありがたいメリットのひとつだといえます。特に気温の上がる夏場では、害虫とともににおいが軽減できる点も大きな魅力です。

 

さらに、粉砕されることで生ゴミの量も大幅に少なくなるため、捨てる手間も省けます。

ディスポーザーイメージ

 

さまざまなメリットを備えるディスポーザーですが、一方で少し気になってしまうデメリットもあります。ここでは、ディスポーザーのデメリットに焦点を当てて詳しく見ていきましょう。

 

ディスポーザーには、設置コストや維持コストがかかってしまう面があります。

 

機械である以上、定期点検費や清掃費、修理費などの出費が生まれるため、コスト面をデメリットとして捉える人も少なくはありません。賃貸物件の場合、維持費用は毎月の管理費・共益費に反映されます。

 

ディスポーザーを使用することで、電気代と水道代がかかります。消費電力や水量は製品によって異なりますが、1日3回の使用で、電気代・水道代合わせて毎月数百円~1,000円程度の上昇になるようです。

 

また、タイプや年式によっては、使用中に大きな音や振動が発生してしまうものもあります。そのため、騒音トラブルを避けるために、早朝や深夜の使用は控える必要があるのです。

 

便利なディスポーザーではあるものの、注意点やデメリットも存在しているため、事前に目を向けておくといいでしょう。

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生ごみ処理イメージ

 

ディスポーザーを使用するためには、ほとんどの自治体で専用の排水処理槽が必要となります。そのため、すべての物件で手軽に導入できるわけではありません。

 

ここでは、物件にディスポーザーがついていないときの代替手段として、どのようなものがあるのか解説していきます。

 

家庭用生ゴミ処理機とは、生ゴミの減量や手軽な処理を目的とした家庭用設備のことです。家電量販店やオンラインショップなどで購入することができ、ディスポーザーの代替手段として有効な選択肢のひとつだといえます。

 

環境への負担が軽減されるため、自治体によっては助成金などが設けられていることもあります。対象となる製品が決まっている場合もあるため、購入を検討する際には事前にきちんと確かめておくことが重要です。

 

生ゴミ処理機の特徴

 

生ゴミ処理機には、生ゴミを乾燥させて処理する「乾燥式」や微生物の働きによって分解する「バイオ式」などの種類があります。いずれも家庭で手軽に生ゴミの量を減らせる点は共通しているものの、それぞれ用途やメリットに異なる特徴が存在します。

 

家電量販店などで市販されているもののうち、多くのタイプは乾燥式です。生ゴミに熱や風を当てることで、水分を蒸発させて質量を減らす仕組みであり、比較的に安価でサイズもコンパクトであるといったメリットがあります。

 

サイズが小さいため、それほど場所をとらず、キッチンの隅などに置いておける点も魅力です。一方で、電気を使用するため、使用するのに多少のコストがかかる点はデメリットとなります。

 

バイオ式は微生物の働きによって、生ゴミから有機肥料をつくれる点が大きなメリットです。また、手動で使用できるタイプのものもあるため、コストもそれほどかかりません。

 

ただ、製品のサイズが大きいため、庭などの屋外に設置するのが一般的です。また、バイオチップなどの基材を定期的に入れ替える必要があるため、乾燥式のものと比べるとやや面倒に感じられてしまう部分もあります。

 

  • ディスポーザーには2つの種類があり、ほとんどの自治体では排水処理槽付きのもの以外は使用できない
  • どんな生ゴミでも処理できるわけではないため、取扱説明書をきちんと読んでおく
  • ディスポーザーはゴミ処理の手間を省ける点や、におい、害虫の発生などを防げるのがメリット
  • 維持コストや騒音・振動などが気になってしまうこともある
  • ディスポーザーの代わりに家庭用生ゴミ処理機を導入するのもひとつの方法

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更新日: / 公開日:2020.11.13