- マンションの11階以上は全階で防炎カーテンの設置が義務
- 消防法第8条の3により、高さ31mを超える高層マンション(おおむね11階建て以上)では、1階や低層階に住んでいても防炎カーテンの着用が義務付けられています。火災発生時の燃え広がりを防ぐため、購入時は商品タグ等で防炎ラベルの有無を確認しましょう。
詳しくは、「高層マンション(11階以上/31m超)は「防炎カーテン」の設置が義務」をご覧ください。 - 採寸は固定ランナー基準!掃き出し窓は床からマイナス1cm
- カーテンの採寸ミスを防ぐには、窓枠ではなくレールの固定ランナーを基準にします。腰高窓は窓枠下端から15〜20cm長めに、掃き出し窓は裾の汚れを防ぐため床までから1〜2cm短く計算するのが基本です。フック(A・B)の違いも確認しましょう。
詳しくは、「失敗しないカーテンサイズの測り方と計算式(腰高窓・掃き出し窓)」をご覧ください。 - 遮光や遮熱など部屋の悩みや方角に合わせて機能を選ぶ
- カーテンは室内面積の約15〜20%を占める重要アイテムです。夜勤や映画鑑賞には遮光1級、省エネには遮熱・保温、幹線道路沿いには防音など、生活環境に合わせた機能を選ぶことで暮らしの快適性と省エネ効果が大幅に向上します。
詳しくは、「【機能別】マンションの生活環境に合わせたカーテンの選び方」をご覧ください。
マンションのカーテン選びで失敗しないポイントを徹底解説!
遮光・遮熱・防音など機能別の選び方や、一人暮らし・防犯上の注意点、腰高窓・掃き出し窓の正確な採寸方法(計算式)まで網羅。
11階以上(31m超)の高層マンションにおける防炎カーテン着用義務ルールもわかりやすく紹介します。
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カーテンを新調する目的は、人それぞれです。新しい住宅に引越しをする際に、心機一転でカーテンを替えたり、模様替えついでにとさまざまな目的があると思います。
カーテンは、さまざまな種類のものが販売されており、カーテンひとつで部屋の雰囲気が変わるだけでなく、生活のしやすさにも影響します。
今回は、マンションに住む方に向けて、カーテンの選び方や購入する際の注意点について紹介します。
マンションのカーテン選びで押さえておきたい4つの基本ポイント

マンションのカーテンを選ぶ際は、部屋の用途や窓のタイプ、予算と素材、そしてデザインのバランスという4つの基本ポイントを押さえることが大切です。
なかでもデザイン面では、カーテンが部屋全体の印象に与える影響を意識する必要があります。カーテンは壁紙に次いで面積が大きく、室内の約15〜20%を占めるため、視覚的な影響が非常に大きいです。
インテリアのカラーコーディネートには、ベースカラー(70%)、メインカラー(25%)、アクセントカラー(5%)で配分する「7:2:1の法則」があります。カーテンはこのうちの「メインカラー」にあたるため、ソファやラグなどの家具と色味を合わせると、統一感のある部屋に仕上がります。
明るい色のカーテンを取りつければ室内が明るい雰囲気になり、モノトーンカラーにすれば落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。
【機能別】マンションの生活環境に合わせたカーテンの選び方
マンションの生活環境や部屋の用途に合わせて、遮光・遮熱・防音・消臭などの機能性カーテンを適切に選ぶことが大切です。ここでは、機能別の特徴と向いている部屋について解説します。
遮光カーテン(寝室や映画鑑賞・日差しが強い部屋向け)
遮光カーテンとは、外からの光を遮る機能を持つカーテンのことです。
遮光機能には1級〜3級までの等級があり、仕事で夜勤が多い単身者や、ホームシアターで映画を楽しみたい方は、最も遮光率が高い「遮光1級」を選ぶのがおすすめです。昼間でも室内をしっかりと暗く保つことができます。
遮熱・保温カーテン(冷暖房効率を上げて節電したい部屋向け)
遮熱カーテンとは、外からの熱を遮断して夏の室温上昇を抑えるカーテンです。逆に冬場の冷気を防ぎ、室内の熱を逃がさない機能は「保温カーテン」と呼ばれます。
エアコンの効きを良くして光熱費を抑えたいファミリー層などは、リビングに「遮熱+保温」の両方の機能を備えたカーテンを取り入れると、年間を通して快適に過ごしやすくなります。
防音・遮音カーテン(線路沿い・幹線道路沿いや音漏れ防止向け)
防音カーテンとは、生地を厚くしたり特殊なコーティングを施したりすることで、音を遮る効果を持たせたカーテンです。
外からの騒音(車の走行音など)を和らげるだけでなく、室内の音(テレビの音や赤ちゃんの泣き声など)が外に漏れるのを防ぐ効果もあります。線路沿いや幹線道路沿いの物件に住む方や、生活音への配慮が必要なマンション住まいの方に向いています。特に高音域(女性の声やピアノの音など)に対して効果的とされています。
ミラーレース・消臭カーテン(プライバシー保護やペット飼育向け)
ミラーレースカーテンとは、生地の裏面に光沢糸を編み込むことで、日中に外から室内の様子を見えにくくする機能を持ったレースカーテンです。プライバシーを守りつつ、室内に自然光を取り入れたい方におすすめです。
また、ペットと同居している方や室内でタバコを吸う方には、繊維に消臭加工が施された「消臭カーテン」が適しています。気になるニオイを吸着・分解してくれるため、部屋の空気をさわやかに保つサポートをしてくれます。ペット同居の場合は、「消臭+遮光2級程度」の組み合わせを選ぶと、日中の強い日差しを和らげつつ快適な環境を作れます。
高層マンション(11階以上/31m超)は「防炎カーテン」の設置が義務
高さが31mを超える(おおむね11階建て以上)高層マンションでは、居住する階数に関わらず「防炎カーテン」の設置が消防法により義務付けられています。
なぜ全階で防炎物品が必要なのか(消防法第8条の3)
高層マンションは、はしご車が届きにくく、火災発生時の避難や消火活動が困難になりやすいという特徴があります。そのため消防法第8条の3では、被害の拡大を防ぐために防炎性能を持つ物品の使用を定めています。
参考:e-Gov法令検索「消防法 第八条の三」
https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000186
カーテンのように天井から垂れ下がっているものは、一度火がつくとあっという間に天井まで燃え広がり、他の部屋への延焼を早める原因になります。
ここで注意すべきなのは、「自分は3階に住んでいるから関係ない」という誤解です。建物の高さが31mを超えていれば、1階や2階の低層階に住んでいる住人であっても、マンション全体として防炎カーテンの設置義務の対象となります。
防炎カーテンの種類とデザインの豊富さ
防炎カーテンとは、全く燃えないわけではなく「火がついても燃え広がりにくい(自己消火性がある)」加工がされたカーテンのことです。
「防炎カーテンはデザインの選択肢が少ないのでは」と思われがちですが、現在は通常のカーテンと見分けがつかないほど、機能性やデザイン性に優れたものが数多く販売されています。購入する際は、商品タグやカタログに「防炎ラベル」が付いているかを必ず確認しましょう。
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女性の一人暮らしや低層階で注意したい「防犯・プライバシー対策」

女性の一人暮らしや低層階のマンションでは、外から生活パターンが特定されないよう、カーテンの色柄や素材による防犯対策が不可欠です。
外から見て明らかに女性が好みそうな柄(ピンクや大きな花柄など)が使われていると、女性の単身世帯だとバレてしまい、犯罪の標的にされるリスクが高まります。防犯を意識するなら、ベージュやブラウン、グレーなどの落ち着いた色味のカーテンを選ぶのが無難です。
また、夜間に室内の電気がついているか(帰宅しているか)、人影がどう動いているかが外から透けて見えるのも危険です。これを防ぐためのセルフチェックとして、夜間に部屋の電気をつけ、外(またはベランダ)から窓を見たときに、自分のシルエットや部屋の明るさが漏れていないかを確認しましょう。不安な場合は、「遮光1級のドレープカーテン」と「夜間でも透けにくいウェーブロンなどの高機能レースカーテン」を重ねて使うのが効果的です。
失敗しないカーテンサイズの測り方と計算式(腰高窓・掃き出し窓)
カーテン選びで最も多いサイズ間違いを防ぐためには、窓枠ではなくカーテンレールの「固定ランナー」を基準にした正しい採寸と計算式を用いることが大切です。新居の窓はこれまでの家と大きさが異なる可能性が高いため、必ず内見時などにメジャーを持参して測り直しましょう。
幅(W)の測り方:固定ランナー間を基準にする
カーテンの幅は、レールの両端にある動かない輪っか(固定ランナー)の金具の穴から、反対側の固定ランナーの金具の穴までの長さを測ります。
測った実寸にゆとりを持たせるため、通常は「実寸 × 1.05(5%増し)」が仕上がり幅の目安となります。
丈(H)の測り方:腰高窓と掃き出し窓の計算式
丈(長さ)は、固定ランナーの金具の穴(ランナーカン下)から下に向かって測ります。窓の種類によって計算式が異なります。
- 腰高窓の場合:ランナーカン下から窓枠の下端までを測り、光漏れや冷気を防ぐために「実寸 + 15〜20cm」を仕上がり丈とします。下に家具を置く場合は干渉しないよう調整しましょう。
- 掃き出し窓の場合:ランナーカン下から床までの高さを測り、カーテンの裾が床に擦れて汚れるのを防ぐために「実寸 − 1〜2cm」を仕上がり丈とします。
フックの種類(Aフック・Bフック)とアジャスターの調整
カーテンをレールに取り付けるフックには、「Aフック」と「Bフック」の2種類があります。
- Aフック:カーテンレールを見せるように吊るすタイプです。天井付けのレールや、カーテンボックスがある場合、またレースカーテンに使用します。
- Bフック:カーテンレールを隠すように吊るすタイプです。一般的な正面付けのレールで、厚手のドレープカーテンに使用し、光漏れを防ぐ効果があります。
最近のカーテンフックは、数cm程度なら長さを微調整できる「アジャスターフック」が主流です。採寸で数ミリの誤差が出ても、このアジャスターで調整することができます。
カーテン以外の選択肢(ブラインド・ロールスクリーン)との比較
窓装飾にはカーテン以外にも、ブラインドやロールスクリーンといった選択肢があり、用途や窓の大きさに合わせて使い分けることがポイントです。
| 種類 | 使い勝手・特徴 | 遮光・遮熱性 | お手入れやすさ |
|---|---|---|---|
| カーテン | 開閉が簡単で、色柄の選択肢が最も豊富。 | 生地により高い遮光・遮熱性を発揮する。 | 洗濯機で丸洗いできるものが多く、手入れが楽。 |
| ロールスクリーン | 上下に開閉し、すっきりとフラットな見た目。小窓や間仕切りに向く。 | 遮光生地もあるが、両サイドに隙間ができやすい。 | 拭き掃除が基本。取り外して洗えるタイプもあるがやや手間。 |
| ブラインド | 羽根(スラット)の角度調整で、光と風の量を細かくコントロールできる。 | 日差しの調整に優れるが、完全な遮光は難しい。 | 羽根にホコリが溜まりやすく、こまめなモップがけが必要。 |
| ローマンシェード | 生地をパタパタとたたみ上げながら開閉。布の温かみとすっきり感を両立。 | カーテンと同等の生地を使えるため、機能性が高い。 | 幕体(生地)を外して洗えるが、ヒモの付け外しが少し複雑。 |
リビングの大きな窓で調光を重視するならブラインド、書斎の小窓にはすっきりしたロールスクリーンなど、部屋ごとに最適なアイテムを検討してみましょう。
【よくある質問(FAQ)】
Q.1 高層マンションの1階に住んでいますが、防炎カーテンにしなければいけませんか?
A.1 はい、しなければなりません。建物の高さが31m(おおむね11階建て以上)を超えるマンションの場合、消防法により1階や2階であっても、すべての居住者に防炎カーテンの設置が義務付けられています。
Q.2 既製品のカーテンサイズが合わない場合はどうすればいいですか?
A.2 丈が数cm程度合わない場合は、アジャスターフックで長さを微調整できます。大幅に合わない場合は、窓のサイズに合わせて作れるオーダーカーテンやイージーオーダーを利用するか、市販の裾上げテープでご自身で長さを調整しましょう。
Q.3 レースカーテンとドレープカーテンはどちらを長くすればいいですか?
A.3 室内側にかける厚手のドレープカーテンの方を長くします。一般的に、窓側に吊るすレースカーテンは、ドレープカーテンの丈よりも1〜2cmほど短く仕上げることで、裾からレースがはみ出して見えるのを防ぎます。
Q.4 引越し前にカーテンを注文するタイミングはいつ頃が良いですか?
A.4 オーダーカーテンの場合は納期に2〜3週間かかることがあるため、引越しの1ヶ月前、遅くとも2週間前には内見時に採寸を済ませて注文しておくのが安心です。引越し当日からカーテンがないと、外から丸見えになってしまいます。
更新日: / 公開日:2019.10.04










