1R(ワンルーム)や1Kは居室が1部屋と限られるため、食事をしたり、ベッドで寝たり、デスクで勉強をしたりといった複数の動作を1つの空間で効率良く行わなければなりません。

特に、居室が6畳や8畳などの限られた広さの1RやIKの物件では、効率的な動線をつくる家具配置と最適なサイズ、機能のインテリアが必要になります。

ここでは、インテリアコーディネーターの資格を持つLIFULLインテリアのスタッフが「6畳、8畳の1Rや1Kの間取りに合う家具配置とインテリア選びのポイント」について紹介します。

 

1Rと1Kの違いは、キッチンが居室と仕切られているかどうかです。1Rは、キッチン部分が仕切られておらず、玄関から居室部分までが一体となっている間取り。

 

一方、1Kは「1部屋+キッチン」という意味で、キッチン部分と居室が壁や扉などで仕切られています。

 

1Rのメリットは、キッチンが居室内にあるので、同じ平米数(m2)の1Kと比較するとキッチンスペースの分、居室が広いこと。

 

一方、デメリットは料理をした際に、においが居室にこもり、寝具やカーテンなどのインテリアファブリックや衣類へのにおい移りが気になる場合があります。料理をする方で1Rを検討されている方は、換気設備が整っているのか確認しておきましょう。

 

また、モノが多くなりがちなキッチンスペースが丸見えのため、居室とキッチンのインテリアの統一も意識しなければなりません。

 

1Kのメリットは、キッチンが居室と仕切られているので、料理のにおいはさほど気にしなくても問題ありません。

 

一方、デメリットはキッチンスペースが狭い場合が多く、キッチン雑貨の収納に工夫を凝らさなければなりません。

 

また、居室とキッチンスペースが仕切られているため、キッチンスペースに冷暖房などの空調設備がない場合、キッチンの室温は“冬は寒く、夏は暑い”といったことが想定されます。

 

もし、ある程度広さに余裕のある1Rや1Kなら、家具で生活行為ごとのスペースを分けるレイアウトが可能です。

 

しかし、6畳、8畳の限られた広さの1Rや1Kの場合は、食事や勉強、眠る、くつろぐ(1Rの場合は“料理をする”動作も含まれます)など、さまざまな生活行為を1つの居室でストレスなく行える家具配置が求められます。

 

この限られたスペースに適した家具配置を考える際のポイントが、“ゾーニング”と“動線”です。

 

“ゾーニング”とは、生活行為に沿った空間の区分です。インテリアコーディネートの最初の一歩となります。

 

まず、居室でどんな生活行為が想定されるのかリストに書き出してみましょう。

 

そして、これから住む物件の間取り図があれば、物件の形状や広さ、窓の大きさ、高さ、扉の開閉スペースなどを考慮したうえで、リストに書き出した生活行為を居室のどの部分で行うのか、ざっくりと間取り図上で考えてみましょう。

 

次に、生活するうえでの“動線”を考えます。動線とは、人の動く経路のことです。例えば、キッチンで料理を作って、食卓へ食事を運ぶ、といった人の動きを指します。

 

ざっくりと決まったゾーニングをもとに、生活行為の相互関係を考慮し、ストレスなく動き回れる動線となっているのか見直しましょう。

 

ちなみに、人が通るスペースで理想的な幅は60cm程度です。食事を運んだり、洗濯物を干したり、移動で使う空間は幅60cm程度は確保しましょう。

 

 

6畳、8畳の1Rや1Kの場合、異なる生活行為が同じ空間区分に複数重なって存在することになります。そんな1Rや1Kで快適な生活を送るには、できるだけシンプルな生活動線を描ける家具配置をおすすめします。

 

最もシンプルな生活動線は直線です。もし部屋の形が長方形や正方形など四角形であれば、家具は壁際にすべて寄せてしまえば、動線は直線となり、見た目も移動もすっきりとします。

 

玄関から部屋が丸見えで視界を遮りたいなど、どうしても動線上に家具を配置しなければならない場合は、1ヶ所程度にとどめましょう。目的の場所まで“迂回する”という行為は、日々の生活で積み重なるとストレスとなります。

 

間取りによって最適な家具配置は異なりますが、居室のどこで、どんな生活行為を行うのかよく考え、シンプルな生活動線が描ける家具配置を検討してみましょう。

 

6畳、8畳の1Rや1Kでのインテリア選びのポイントは「低い、多用途、コンパクト / スリム」です。

 

ここからは、具体的なアイテム例をもとに紹介していきます。

 

限られた空間をできるだけ広く見せたいなら、目線を遮らないロータイプの家具がおすすめです。

 

また、ロータイプの家具で叶う床に座る生活であれば、目線が低くなり、自ずと天井までの距離が生まれ、その分空間が広く感じられます。

 

例えば…ロータイプの1人掛けソファ

 

▷一人掛けソファ

 

床に長時間座っていても、背もたれがあるため、クッションや座布団よりもゆったりくつろげます。また、1人掛けソファよりも場所をとりません。

 

例えば…ローテーブル

 

▷折りたたみテーブル・伸縮テーブル

 

テーブルでは主に食事をとることが多いでしょう。床に座った場合、1人分の食事スペースは幅75~80cmが適当です。

 

また、時には友人を招いて一緒に食卓を囲んだり、勉強や仕事で資料をテーブルに広げたい場合は、折り畳めたり、伸縮できる可変性のローテーブルであれば、用途に応じ幅や高さを変えて使うことができます。

 

異なる生活行為が同じ空間内で重なってしまう6畳、8畳の1Rや1Kには、1台2役以上の多用途な家具が重宝します。

 

家具をうまく用いて、場面に合わせて空間を多目的に活用しましょう。

 

例えば…オープンシェルフ

 

▷ラック・シェルフ

 

1Rや1Kの間取りでは、すべての生活スペースがオープンなため、玄関から居室、また寝床といったプライベート空間への目線を遮りたいという方もいるでしょう。

 

しかし、6畳、8畳の限られた広さの1Rや1Kでは、目隠しのためだけに家具を設置するのは難しいです。そんなときには、視線を遮りつつ収納問題も解決してくれるオープンシェルフがおすすめです。

 

オープンシェルフであれば、収納するアイテムによって適度に視線を遮りつつ、空間への圧迫感も軽減されます。

 

例えば…ロフトベッド

 

▷ロフトベッド

 

6畳、8畳の1Rや1Kの場合、もっともスペースを取る家具がベッド。

 

例えば、シングルベッドのサイズは約100cm×195cmです。6畳、8畳の1Rや1Kの場合、居室の4分の1から3分の1のスペースが埋まってしまいます。

 

そうした場合、ロフトベッドであればベッド下に空間をつくれるため、限られた居室スペースすべてを就寝以外の生活スペースとして有効に活用できます。

 

6畳、8畳の1Rや1Kの間取りでは、同じ用途の家具でも、設置した際にできるだけスペースを取らないコンパクト、かつスリムなサイズ感の家具がおすすめです。

 

例えば…横幅120cm未満のコンパクトな二人掛けソファ

 

▷二人掛けソファ(サイズ:幅〜120cm)

 

1人暮らしでもソファでゆっくりくつろぎたい場合、2人掛けソファを選択される方もいるでしょう。

 

2人掛けのソファの座面幅は通常140~180cm程度ですが、スペースが限られる6畳、8畳の1Rや1Kでは設置が難しい場合もあります。

 

そんなときは、横幅120cm未満のコンパクトな2人掛けソファがおすすめです。1人掛けソファよりも横幅があり、通常の2人掛けソファよりもコンパクトなサイズ感です。

 

例えば…奥行き50cm未満のスリムなデスク

 

▷デスク・机(奥行き50cm未満)

 

デスクを設置する場合、極力スペースをとらない奥行き50cm未満のスリムなデスクがおすすめです。

 

スリムとはいえ、ノートパソコンなら十分に置ける奥行きであり、シェルフなどの収納家具やテレビボードの奥行きも50cm未満で揃えれば、並べて設置しても壁面がフラットなレイアウトとなり、限られた空間に圧迫感を与えません。

家具は一気に購入するのではなく、徐々に買い揃えていこう

 

6畳、8畳の限られたスペースの1Rや1Kでは、ゾーニングと生活動線を意識した計画的な家具配置と、広さに合ったサイズ・機能のインテリア選びが重要です。

 

ただ、実際に暮らし始めてみると、当初思い描いていた生活行為が最適でない場合があります。

 

家具を購入する場合は一気に揃えず、まずはベッドやテーブルなど必要最低限のものを購入し、生活スタイルに合わせて徐々に買い揃えていきましょう。

 

また、最適な生活動線も変化します。その都度配置換えしやすいサイズや重さのインテリアを選ぶことをおすすめします。

 

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