2011年から放送されたアニメ「あの日見た花の名前をまだ僕達は知らない。」劇場公開もされた人気作品です。主人公たちが暮らす背景が注目され、LIFULL HOME'Sが発表した「住みたいアニメの聖地ランキング」では7位にランクインし、「聖地巡礼」も話題になりました。

◆間取り探偵の推理作品一覧はこちら
物件を探す

子どもの頃、じんたん(宿海仁太)を中心に結成された平和を目的とする超平和バスターズ。
メンバーは“じんたん”のほかに、めんま(本間芽衣子)・あなる(安城鳴子)・ゆきあつ(松雪集)・つるこ(鶴見知利子)・ぽっぽ(久川鉄道)。

 

彼らが思春期を迎えた今、“めんま”はすでに亡くなってしまっていた。ところがある日、死んだはずの“めんま”が”じんたん”の前に現れる。自然解散し、疎遠になっていた超平和バスターズのメンバーが再度集まるようになるのだが…。

 

今回は”じんたん”の家を推理していきます。

 

”じんたん”が父親と暮らす家の間取り。昔ながらの一戸建てといった雰囲気です

”じんたん”が父親と暮らす家の間取り。昔ながらの一戸建てといった雰囲気です

 

この建物は外観から築年数40年は経過しているものと思われます。玄関から階段わきの廊下を通り、神棚のある小部屋(ホール)を介して居間に入るといった導線。居間の北側に隣接する台所はDKと言ってよいほどの広さがありますね。

 

その他に、1階には仏壇のある和室6帖とシャッター付きのインナーガレージがついています。
2階は“じんたん”とその父である”篤”の部屋とバルコニー。バルコニー?趣的には物干し台といった方がよいかしら?

ところで居間と台所の関係ですが。一戸建て住宅では、昭和30年代から40年代まではDKと居間との間に廊下がある中廊下が主流でした。
ちびまる子ちゃんの家なんかがそうですね。

 

昭和50年代に入るとその廊下がなくなり、隣接するようになり、生活様式が欧米のスタイルに変わりつつある時期。
ただ、LDKに移行するにはまだ勇気がいった助走期間で、来客があったときに仕切ることができるようにとの考えがあったのではないでしょうか。

物件を探す

この作品が有名になったのは、ストーリーや緻密に描かれた人間関係はもとより、彼らが住まう背景が注目を集めたから。
いわゆる聖地巡礼というものです。(※脚注)

 

そもそも聖地巡礼とは、アニメ・マンガ・映画・小説など作品の舞台になった場所に赴くことです。
実際に舞台となった場所に行き、名シーンなどと比較したり再現してみたり、リアルにストーリーを楽しむことができ、この作品は秩父が舞台となっていて、その描写がファンの心をくすぐり、多くの観光客(ヲタク)がやってくるといった現象が起きました。

 

また、この時期「たまゆら」という作品で広島県竹原市も同様の盛り上がりがあり、予期しない観光資源になったようです。

 

しかし、人気のある作品であったとしても聖地巡礼は成功するとは限らないようです。
「輪廻のラグランジェ」という作品の舞台となった千葉県鴨川市では「過ぎたるは及ばざるがごとし」とファンに言われるほど聖地を行政や観光団体がPRしすぎて“自分(ファン)が自ら該当する場所を探す”という楽しみがなくなってしまい、ネットで見るだけで現地に赴かないといった現象が盛り上がらなかった理由の一つとして挙げられています。

 

 さて、アニメをもう一度見る機会がありましたら是非この建物のインナーガレージのシャッターに注目してみてください。お父さんの篤の趣味かしら?有名な浮世絵、3タイトルが描かれています。
 

 

【概要】
所在地:埼玉県秩父市
推定床面積:107.98m2
間取り:4K+インナーガレージ
構造:木造二階建
入居者:宿海篤・仁太

 

*脚注=作品の舞台になった場所を探訪することから、「舞台探訪」、あるいは「ロケ地巡り」ともいう。

 

アニメに登場する、羊山公園から</br>秩父市街を見下ろした景色

アニメに登場する、羊山公園から秩父市街を見下ろした景色

 

間取り女子

間取り女子

 

※掲載の間取り図はMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています。

物件を探す

更新日: / 公開日:2017.08.01