間取り探偵が名作に登場する間取りを推理する連載、第9回目の今回は、人気アニメ「おそ松さん」の松野家の間取りを大推理します!
漫画家の赤塚不二夫先生の「おそ松くん」を原作とした3回目のアニメ作品です。2015年の放送からブームが続きますが、六つ子がドタバタを繰り広げる家はどんな間取りなのでしょうか?
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赤塚不二夫先生誕生80周年を記念して、初回作から半世紀を経過して発表された「おそ松さん」。松野家の六つ子、おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松が繰り広げるギャグアニメです。

 

大人になった彼らの日常はあまり変わらないのだけれども、居酒屋に行ったり長くは続かないけれどもバイトをしたりと背景が変わりました。

 

また、住んでいる場所は鉄道沿いにある釣り堀から東京都新宿区・千代田区にまたがるJR市ヶ谷駅近辺と思うのだけれども、ほかの赤塚作品、天才バカボンの家が新宿区にあるといったことから同じ区内にあるのではないかな?と推理。
さらに、当時おそ松くんの街の雰囲気は、住居系。おそ松さんでは店舗などが多い商業系に用途地域が変わった模様。時代の流れを感じます。

 

(上)「おそ松くん」時代の外観パース。住居が並び隣家との間も余裕がある環境だったのが、(下)「おそ松さん」パースでは、家が多少小さくなったうえ、ビルが密集してすっかり雰囲気が変わっているのがわかります。時代の流れですね。

(上)「おそ松くん」時代の外観パース。住居が並び隣家との間も余裕がある環境だったのが、(下)「おそ松さん」パースでは、家が多少小さくなったうえ、ビルが密集してすっかり雰囲気が変わっているのがわかります。時代の流れですね。

まずはおそ松くん第1シーズン1966年当時の間取り。

 

1966年当時の「おそ松くん」の間取り

1966年当時の「おそ松くん」の間取り

 

玄関正面に居間8帖と客間6帖の続きの間。
客間ではよくイヤミたちが暴れたりします。中廊下を挟んで台所と松造・松代の両親の部屋。
2階は1部屋6帖で小学5年生(10歳)の六つ子の部屋。この頃はまだ一人1枚の畳勘定で窮屈ながらも何とかなっていたのでしょう。

 

そしておそ松くん第二シーズン放送終了の1989年終了後からおそ松さんが放送された2015年にかけて恐らく「再開発」があり、街の雰囲気がガラリと変わります。
玄関正面の居間は変わらず、キッチンと松造・松代の部屋などが解体され、その代りに客間がダイニングキッチンに、階段を付け替えて2階に松造・松代の部屋を増築したみたいですね。

 

さらに六つ子の部屋も10帖と大きくなっています。だって、大人ですもの。これでも狭いのではないかしら。

 

間取りは4Kから3DKに代わりましたが、それ自体は使用頻度の少ない客間がなくなっただけでさほど影響は感じられません。

 

「おそ松さん」の間取り

「おそ松さん」の間取り

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さて、この「再開発」。新宿区市街地再開発事業を調べてみました。

 

1989年から2015年の間に行われて完了したものは、関水地区・西早稲田地区・西新宿6丁目東-南3-1-7-6地区・新宿三丁目東地区・西新宿八丁目成子地区の11地区。
新宿区開発・整備事業を閲覧してみると、JR高田馬場駅の東方約1.2km。都電荒川線が走っている放射7号線の南側、区立甘泉園公園と早稲田大学旧安部球場の間に位置していた、東京都市計画西早稲田地区第一種市街地再開発事業に該当しそうです。

 

ここは教育施設が立地していて交通至便な文教地区。
ただ、当時密集した木造住宅は、老朽化が進み道路も未整備であることから防災及び居住環境が悪く、それを解消するために平成元年5月に西早稲田地区市街地再開発組合を設立して平成3年着工、平成5年完了しています。

 

その時に非耐火構造専用住宅を所有していたのが45戸。松野家もそのうちの1軒で他が移転建て替えする中、土地が削られた分建物を小さくして住み続けています。

 

六つ子たちもしっかりとしていたのならビルか何かに建替えたりできたはず。
六つ子達よ!「これでいいのか?」。

 

でも、赤塚先生だったらこういうでしょう。「これでいいのだ」

 

【概要】
所在地:東京都新宿区
推定床面積(改築前):117.23m2
推定床面積(改築後):106.41m2
間取り(改築前):4K
間取り(改築後):3DK
構造:木造二階建
入居者:松野松造・松代・おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松

 

 

※掲載の間取り図はMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています。

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更新日: / 公開日:2016.09.29