二人暮らしというと、一人暮らしよりも広い間取りで生活するイメージがありますが、毎月の出費も多くなりがちです。

「二人暮らしの場合は何を節約すればいい?」「効果的な節約方法は?」「将来のためにできることは?」など、お金に関する疑問もたくさんあるかと思います。

そこで今回は、二人暮らしをしている人(791名)に実施したアンケート調査の結果を基に、二人暮らしの節約とお金の実態を紹介します。

すでに二人暮らしをしていて節約してお金をためたいという人だけでなく、これから二人暮らしをしようと考えている人も、今回の調査結果をぜひ参考にしてみてください。

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二人暮らしでも節約は必要?

 

二人暮らしで二人とも収入がある場合は、家賃・水道光熱費といった固定費を折半することができるので、一人暮らしよりも割安になる傾向があります。

 

しかし、当然ながら家賃は二人用の部屋を借りるので高くなり、水道光熱や食費も二人分なので一人暮らしよりも支出額が大きくなります。

 

そんな二人暮らしの人(791名)に、お金に関して取り組んでいること・心がけていることをすべて選んでもらったところ、以下のような結果となりました。

1位

貯金・貯蓄をしている

63.0%

2位

節約をしている

61.9%

3位

家計簿をつけている(アプリ含む)

40.8%

4位

投資・資産運用をしている

30.5%

5位

副業をしている

10.7%

二人暮らしで貯金や貯蓄をしている人、普段の生活で節約をしている人が6割以上という結果に。

 

また、それだけでなく家計簿をつけている人は4割、投資や資産運用をしている人は3割と、お金に関する意識が高いことがうかがえます。

 

二人暮らしをする人の中には、共働き以外にも相手の収入のみ、もしくは自分の収入のみで生活するといったパターンもあるでしょう。

 

先ほど紹介したお金に関して取り組んでいること・心がけていることについての調査結果を収入源別に見てみると、以下のような結果となりました。

 

二人とも収入あり(493名)

自分の収入のみ

(124名)

相手の収入のみ

(174名)

貯金・貯蓄をしている

67.3%

49.2%

60.3%

節約をしている

61.5%

49.2%

72.4%

家計簿をつけている(アプリ含む)

43.8%

21.8%

46%

投資・資産運用をしている

32.0%

38.7%

20.1%

副業をしている

10.5%

13.7%

9.2%

二人暮らしで二人とも働いている場合は、貯金や貯蓄をしている人が7割弱、節約をしている人も6割を超える結果となりました。

 

一方、自分の収入のみで生活している人で貯金や貯蓄、節約をしている人は約5割で、家計簿をつけている人は2割程とやや少なめです。

 

相手の収入のみで生活している人は相手を気遣ってのことか、節約をしている人は7割以上、貯金や貯蓄をしている人も6割と節約意識が高いことが分かります。

 

収入源が誰かによって、お金に関する意識に差があることがうかがえます。

二人暮らしの節約のために行っていること・心がけていること

 

二人暮らしで節約をしている人は実際にどのようなことをしているのでしょうか。

 

二人暮らしをしている人(791名)に、節約のために行っていることや心がけていることをすべて選んでもらったところ、以下のような結果になりました。

1位

ポイントやクーポンを利用する 

66.0%

2位

自炊をする 

63.1%

3位

安いお店で食材や日用品を買う

54.5%

4位

クレジットカードや電子マネーなどキャッシュレスで買い物をする 

52.1%

5位

食材や日用品のまとめ買いをする 

36.8%

6位

外食を控える 

33.9%

7位

洋服など身に着けるものをできるだけ買わない 

28.2%

8位

不要な保険に入らない

27.4%

9位

格安SIM・スマホを利用している 

26.7%

10位

フリマアプリで不要なものを売る 

23.0%

11位

デートや飲み会など交際費をできるだけ使わない 

20.6%

12位

美容にできるだけお金を使わない 

20.1%

13位

安い電力・ガス会社と契約している 

14.4%

ポイントやクーポンを利用して買い物する人、自炊をして節約している人は6割以上もいます。

 

3位~5位は、安いお店を選んだり、キャッシュレス決済を活用してお得に買い物したり、まとめ買いをするなどの買い物時のちょっとした工夫で節約できる項目が並んでいます。

 

また、自炊をして外食を控えるなど、食費を節約する人も多いことがうかがえます。

 

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二人暮らしの節約術、リアルな声

 

二人暮らしで節約をしている人(791名)が節約術や節約をするうえで感じたことの項目から、いくつかの声をピックアップしてみました。

まずは、効果があったと思う節約術について、共通点が見られた意見を紹介します。

「スマホで家計簿アプリを使い始めたこと」(男性30代/愛知県在住)

「自炊をしてできるだけ外食を控えたこと」(女性20代/神奈川県在住)

「1週間の献立を決めて、安い日にまとめ買いする」(女性20代/愛知県在住)

「携帯電話会社を変更し、格安プランにした」(女性30代/長野県在住)

「クーポンを利用したり、チラシで安い店を探した」(男性40代/神奈川県在住)

「ペットボトルのお茶は買わずに自分でつくる」(女性20代/静岡県在住)

「ガスを使う前にレンジで調理する」(女性30代/東京都在住)

「エアコンを使用する時間をなるべく減らす」(女性20代/東京都在住)

家計簿アプリを使用しているという人が多く、紙の家計簿ではなくアプリ上で支出項目を把握することが主流になっているようです。

 

また、食材のまとめ買いや外食を控えて自炊をする、電気代やガス代の節約を意識するといった声も多く、やはり日々の積み重ねが節約に貢献していることがうかがえます。

 

節約をしようとはりきっても、ついついやりすぎてしまうこともあります。二人暮らしをしている人の節約に関する失敗エピソードから共通点が見られた声を紹介します。

「趣味や、娯楽を極端に減らしたこと」(男性20代/京都府在住)

「食費を削りすぎた」(女性40代/静岡県在住)

「ガス代節約のために湯船の湯量を減らしたこと」(女性20代/愛知県在住)

「節約しすぎて不便になった」(女性20代/宮城県在住)

「冬に水道代がもったいなくてシャワーにしたけど寒かった」(女性20代/広島県在住)

「電気代を節約するために暑さ寒さを我慢したこと」(女性30代/東京都在住)

「食品を安いからといって買いすぎて、使い切れなかった」(女性20代/静岡県在住)

エアコンの使用時間を控えたり、水道代を節約するためにシャワーのみにしたりしたものの、逆に体調を崩したといった人が一定数の割合でいました。

 

光熱費や食費の削りすぎなど、節約を極端に行うと健康に影響を与える可能性も。やりすぎには注意です。

 

節約できる項目は人によって異なりますが、逆に「これだけは削りたくない!」といった支出項目もあるのではないでしょうか。

 

二人暮らしをしている人(791名)に生活費で削りたくないと思う項目をすべて選んでもらったところ、以下のような結果になりました。

1位

食費 

42.9%

2位

趣味費 

25.0%

3位

交際費(デートや飲み会など) 

24.3%

4位

美容費 

17.7%

5位

被服費(洋服やアクセサリーなど身に着けるもの)

13.5%

6位

住居費 

13.0%

7位

日用品費 

12.4%

8位

水道光熱費 

10.7%

9位

通信費 

8.8%

削りたくない項目でもっとも多かったのが、「食費」でした。食費は削りすぎて失敗したというエピソードも多く寄せられましたので、無理をして節約しようとせずに余裕のある金額を設定するのがいいでしょう。

 

また、趣味や交際費など、充実感を得やすい項目についても削りたくない人が一定数いることがうかがえます。固定費以外の部分は上手に調整しながらやりくりするのがおすすめです。

 

節約をする人の多くは、将来のための備えとして日々節約に励んでいるのではないでしょうか。

 

アンケート調査の二人暮らしをしている人(791名)が将来お金に困らないように取り組んでいること、これから取り組もうと思っていることの項目からいくつかの声をピックアップしてみました。

「決まった金額を月ごとに貯金したい」(女性30代/東京都在住)

「まだ子どもがいないので、つみたてNISAやiDeCoを使いながらできる限り今後のための貯蓄を行う」(女性30代/長野県在住)

「将来のためにつみたてNISAを運用している」(女性40代/香川県在住)

「貯金より投資に関心がある。投資の勉強をして少しでもお金を増やせるようにしたい」(女性40代/埼玉県在住)

「株式投資などの運用」(男性40代/神奈川県在住)

「FPの勉強をして、お金に関する制度などについて学んでいる」(女性20代/兵庫県在住)

節約の定番である月ごとの貯金だけでなく、株式投資に興味があるといった意見や、投資の運用をすでにしているといった意見も見られます。

 

将来のための備えとして、投資という選択肢を選ぶ人は増えてきているようです。

 

二人暮らしをしている人(791名)の中で実際に投資を行っていると回答した241名にどんな投資をしているのかすべて選んでもらったところ、以下のような結果となりました。

1位

つみたてNISA 

54.4%

2位

投資信託 

49.8%

3位

株式投資 

44.4%

4位

NISA 

24.1%

5位

iDeCo(個人型確定拠出年金)

22.4%

6位

定期預金 

15.4%

7位

保険商品(個人年金保険など)

14.9%

8位

仮想通貨 

11.6%

9位

外貨預金 

9.5%

10位

FX(外国為替証拠金取引) 

6.2%

11位

REIT(不動産投資信託) 

4.6%

12位

社債 

3.7%

13位

国債・地方債 

2.9%

14位

不動産投資 

2.5%

節税にも役立ち、少額から始められる「つみたてNISA」や、多くの金融機関が取り扱っている投資信託を行っている人が半数以上を占めています。

 

近年は貯金よりも投資に対する意識が高まっていることから、将来のために投資を始める人も一定数います。

 

これから投資を始めてみたいという人や、投資に興味がある人は、上記の結果を参考に投資について勉強してみてはいかがでしょうか。

 

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二人暮らし

 

二人暮らしの人は自炊やポイント活用などで節約をする人が多く、さらに投資などで将来への備えをする人も増えてきています。

 

固定支出は二人で出し合えば割安に抑えられますが、収入がどちらか一人の場合や将来に向けて今から計画的に貯金をしたいという人は、今回の調査結果を参考に無理のない範囲で節約・貯金を始めてみてください。

【調査実施期間】

2022年3月24日~3月30日

【調査対象者】

賃貸物件に住んで3年以内で、自分たちの収入のみで生活し、「節約している」と回答した二人暮らしの20-49歳の男女

【調査方法】

インターネット調査

【有効回答数】

791名

 

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更新日: / 公開日:2022.06.13