挨拶に行った件数は退去時と入居時で差あり

まず、ご近所に挨拶に行った件数を聞きました。すると、退去時は「1件も挨拶に行かなかった」という人が47.9％と半数近くいることが分かりました。入居時も挨拶をしなかった人はいますが、37.5％に留まります。平均すると、退去時は1.8件に対し、入居時は2.5件となりました。挨拶に行く件数も、入居時の方が多い傾向が見られます。

 

ご近所に挨拶に行った件数　左：退去時、右：入居時【単一回答】（n=480）　

 

家を出る時には潔く別れる一方で、新居のご近所付き合いはうまくやろうと慎重になっているようです。

退去時の挨拶は「何も持っていかない」もアリ

続いて引越しの挨拶の粗品について、退去時と入居時でどのように異なるのかを尋ねてみました。

 

グラフを見てみると、粗品の傾向としてはさほど違いはないようです。ただし、「ゴミ袋」は退去時のほうが4.1ポイント高い結果となっています。これは、地域によっては指定のゴミ袋でなければ捨てられないケースがあり、余ったゴミ袋をご近所にあげたためではないでしょうか。

 

退去時、入居時の挨拶の粗品ランキング【複数回答可】

 

大きく差をつけたのが「何も持っていかなかった（挨拶のみ）」です。入居時の3.7％に対し、退去時は18.0％でした。この調査結果からすると、退去時であれば粗品は持っていかずに引越しの挨拶だけで済ますのも、「アリ」と言えそうです。

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退去時と入居時で粗品の金額はどう違う？

粗品をあげた人に限られますが、退去時と入居時で粗品の金額はどのように異なるのか見てみました。

 

どの程度の金額の粗品をあげた？【単一回答】左：退去時に粗品を持っていった人（n=205）　右：入居時に粗品を持っていった人（n=289）　

 

どちらも「500円以上1000円未満」が最多の回答となっています。入居時の方が、500円未満が多そうには見えますが、どうでしょうか。平均金額でも見てみましょう。

 

【粗品の金額　平均値】
　退去時：920円
　入居時：896円

 

わずかながら、退去時の方が入居時よりも粗品の金額が高いことが分かりました。

 

結論としては、このような傾向が見てとれます。
●入居時の方が退去時の方が挨拶をする人や粗品を持っていく人が多い。
●退去時は粗品を持っていかずに挨拶のみでも問題ないと考える人も一定数いる。
●しかし粗品を持っていく人に限ると、退去時の方が入居時よりも金額がやや高めとなっている。

調査概要

【調査実施期間】2016年9月15日～9月16日
【調査対象者】事前調査で「過去5年以内に土地勘のないエリアに引越したことがある」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】480サンプル

 

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