後悔している人は新築分譲マンション、新築分譲一戸建て、注文住宅、どのタイプで多いのでしょうか。第5回目では注文住宅、新築分譲一戸建て、新築分譲マンションのいずれかを購入した720人を対象に後悔していることと、購入したからこそ分かる大変だったことや失敗談をご紹介します。内訳は注文住宅が395人、新築分譲一戸建てが166人、新築分譲マンションが159人です。

前回記事:
事前に調べず後悔する人が多いのは○○~周辺環境編【住まいの購入失敗談1】
ちょうど良いと感じやすい広さって?~間取り・不具合編【住まいの購入失敗談4】
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分譲マンション購入者に後悔していることを尋ねた結果がこちらです。1位は「もっと他の部屋も検討すればよかった」、2位は「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」、3位は「もっとよく入居前の引き渡し内覧時に建具や建物の状態を確認すればよかった」でした。新築のためか、管理規約や管理組合、修繕計画などについて後悔する人は少ないようです。

 

分譲マンション購入者の後悔していること 【複数回答可】(n=159)※新築分譲マンション購入者ベース

分譲マンション購入者の後悔していること 【複数回答可】(n=159)※新築分譲マンション購入者ベース

 

通常、新築分譲マンションは、建物が出来上がる前に契約をすることが多いため、実際に内見してみたらイメージと違ったという人もいます。物件のみならず、部屋についても人気に惑わされずに自分たちの生活スタイルを考えて選びましょう。契約後に変更となると、手付金が戻ってこないこともあり難しいケースが多いようです。

 

とはいえ、「特に後悔していることはない」という人が61.6%と半数以上の人は後悔することは何もないようです。

それでは一戸建ての場合はどうなのでしょうか。まずは新築分譲一戸建てから見ていきましょう。

 

「事前に隣人やご近所の人について確認すればよかった」が1位。この項目はマンションでは4位でした。特に新築分譲一戸建ての場合は隣近所との距離が近いケースもあるため、気になる人が多かったのではないでしょうか。2位は同率で、「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」「事前に雨の日の土地の状態を確認すればよかった」となりました。

 

分譲一戸建て購入者の後悔していること 【複数回答可】(n=166)※「新築分譲一戸建て」購入者ベース

分譲一戸建て購入者の後悔していること 【複数回答可】(n=166)※「新築分譲一戸建て」購入者ベース

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注文住宅で後悔していることの1位は、「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」(23.8%)でした。他の住まいのタイプでは回答がばらついていましたが、注文住宅では1位に票が集まる結果となりました。2位は「事前に採光について確認しておけばよかった」、3位は「もっとよく入居前の引き渡し内覧時に建具や建物の状態を確認すればよかった」でした。

 

注文住宅を建てた人の後悔していること 【複数回答可】(n=395)※「注文住宅」を建てた人ベース

注文住宅を建てた人の後悔していること 【複数回答可】(n=395)※「注文住宅」を建てた人ベース

新築分譲マンション、新築分譲一戸建て、注文住宅をそれぞれ比較してみると、「特に後悔していることはない」人が最も少なかった、逆に言えば最も後悔している人が多かったのは注文住宅でした。

 

後悔している人の割合(何かしら後悔していることがある人)
・新築分譲マンション 38.4%
・新築分譲一戸建て 39.8%
・注文住宅 51.4%

 

もちろんマンションと一戸建てでは選択肢が異なるため一概には比較しきれません。とはいえ、注文住宅は自由度が高いからこそ、決めなくてはならないことが多々あります。悩む機会が多いからこそ後悔する人も多いのではないでしょうか。

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では最後に、大変だったことや失敗したと思ったことをご紹介します。

 

■夫婦で大喧嘩
「夫婦喧嘩やいざこざもたくさんあった。途中で、もう家なんかいらないとさえ思ってしまうこともしばしば」(注文住宅/47歳女性)
「妻の実家の近くに住んでいる義理の両親が二世帯を希望していたらしい。その話を聞いて妻がかわいそうと言い出し、一回、購入をキャンセルしてしまうくらいの大ゲンカとなった」(新築分譲マンション/39歳男性)

 

■時間が取れない
「つわりと重なり、毎週の打ち合わせが苦痛だった。もっとしっかりと、設計を考えたかった」(注文住宅/33歳女性)
「情報が多すぎて、小さな子どもを抱えながら取り組むのはなかなか体力と時間が必要だった」(新築分譲一戸建て/33歳女性)

 

■意外なところでかかった費用
「傾斜地に建てたのでその対策に費用が掛かった」(注文住宅/44歳女性)
「田を宅地にするのに手続き費用整地にかなり金額がかかった」(注文住宅/43歳男性)
「頭金ゼロでも諸費用がいることを知らなかったので、お金を用意するのが大変だった」(新築分譲マンション/28歳女性)
「大きく頭金をいれてしまい、後々必要になるものを頭に入れていなかった」(注文住宅/39歳男性)

 

 

■徒歩17分のはずが・・・
「駅まで徒歩17分と記載があったが、実際に歩いたら25分以上かかった。購入後に気づいたので事前に歩いてみるべきだった」(新築分譲一戸建て/34歳女性)

 

■引越し時点で完成間に合わず。さらに・・・
「引越し時点で家が完成しておらず、引越し後に工事が続き、その最中に工務店が倒産して、追加で大幅に費用が掛かったこと」(注文住宅/56歳男性)

 

■コンセントの位置
コンセントの位置が実際すんだらダメだった。家建てる前に家具の配置を考えとけばよかった。(注文住宅/27歳女性)

 

■優柔不断になる人も
「どんな家に住みたいかがどんどん変わってしまって、決めるのが大変だった」(新築分譲マンション/32歳女性)
「色々な物件を見過ぎて目移りしてしまい、何を優先すれば良いのか見失ってしまったこと」(新築分譲マンション/45歳女性)

 

家の購入は楽しいことばかりではありません。家族間で大喧嘩に発展してしまうこともあります。だからこそ先輩たちの大変だったことや失敗談を参考に、曖昧なまま進めずに事前にイメージを膨らませましょう。そして、覚悟を決めて情報収集に励んでください。

【調査実施期間】2016年8月10日
【調査対象者】事前調査で「過去5年以内に、注文住宅、新築分譲一戸建て、新築分譲マンションのいずれかを購入した」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】720サンプル

 

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更新日: / 公開日:2016.09.08