第4回目は、注文住宅、新築分譲一戸建て、新築分譲マンションのいずれかを購入した720人を対象に、購入後に気になった不具合のほか、間取りや部屋の広さについてご紹介します。

内訳は注文住宅が395人、新築分譲一戸建てが166人、新築分譲マンションが159人となります。

第1回目:事前に調べず後悔する人が多いのは○○~周辺環境編【住まいの購入失敗談1】
第2回目:増税前と後どっちが良いタイミング?~事前準備編【住まいの購入失敗談2】
第3回目:話が違う!倒産、設計ミス、キャラの変貌~不動産会社編【住まいの購入失敗談3】
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まず購入後の家について、不具合などが発生したか伺いました。その結果、61.0%は「特に気になることはない」という結果となりました。しかし逆に言えば、約4割の人に気になることがあったということになります。一体どのようなことがあったのでしょうか。

 

1位は「音漏れ(隣人や上階など)」(24.6%)となりました。特に戸建てよりもマンションにおいて、やや多く見られます。続いて2位は「壁紙やペンキの塗り方」(20.6%)、3位は「採光の入り方」(18.1%)となりました。

 

中には「雨漏り」(9.3%)という人も。水周りや電気、ガスなどのトラブルが発生した人もいるようです。

順位 家に関する不具合や気になること
1位音漏れ(隣人や上階など)24.6%
2位壁紙やペンキの塗り方20.6%
3位採光の入り方18.1%
4位扉の不具合12.1%
5位門や壁などの外構工事11.0%
6位排水に関する不具合10.3%
7位水漏れ10.0%
8位雨漏り9.3%
8位汚れ9.3%
10位電気の不具合8.5%
11位照明の不具合7.5%
12位臭い6.4%
13位給水に関する不具合4.3%
14位ガスに関する不具合2.5%

家に関する不具合や気になること 【複数回答可】(n=281)※気になることがあった人ベース

 

防ぎようがない面もありますが、引渡しの前にしっかりチェックしておきたいところです。

続いて、間取りについてもっとこうすればよかった、と不満に思っていることがあるかどうかを聞きました。住まいのタイプ別に結果を見ていくと、注文住宅では「ある」と回答した人が23.8%いるのに対し、新築分譲一戸建て、新築分譲マンションは1割台に留まりました。

 

注文住宅は自由度が最も高いため、当然といえば当然の結果ではありますが、一体どうすればよかったと考えているのでしょうか。

 

住まいのタイプ別に見た、間取りについて不満に思うことの有無 【単一回答】(n=720)

住まいのタイプ別に見た、間取りについて不満に思うことの有無 【単一回答】(n=720)

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■リビングをもっと広くすればよかった
「同じ3LDKでも、もっとリビングの割合の広い物件にしたかった」(3LDK/58歳女性)
「寝室や書斎をもう少し狭くしその分リビングやクローゼットを広げればよかった」(4LDK/32歳女性)
「リビングの広さをもう少し広くしたかったです(現在はキッチンと合わせて13帖)」(4LDK/58歳男性)

 

■窓を付け忘れた
「洗面所に窓を付けるのを忘れた」(3LDK/55歳女性)
「窓の無い部屋がある。割と広さがあるため使い方が難しい」(3LDK/39歳女性)

 

■暗い
「階段の位置が家の中心辺りにしてしまったせいで、薄暗い」(4LDK/36歳女性)
「採光が少なく、暗い部屋(階段)がある」(5LDK以上/32歳男性)

 

リビングをもっと広くすればよかった

リビングをもっと広くすればよかった

 

■収納
「リビングに収納が欲しかった」(4LDK/41歳女性)
「収納を確認するべきだった」(3LDK/35歳女性)
「今となってウォークインクローゼットのある部屋にしておけば良かったと思う」(4LDK/54歳男性)

 

■部屋が足りない
「あと2部屋必要だった」(3LDK/40歳女性)
「3LDKを購入しておけば良かった」(2LDK/26歳女性)

 

■トイレと部屋の距離が近い
「トイレと部屋が近すぎる」(4LDK/33歳男性)
「部屋から出るとトイレのドアから人が出た場合ぶつかりそうになる部屋がある」(5LDK以上/35歳男性)

 

■その他
「和室をなくしてすべて洋室の間取りに変更したが、やはり和室が欲しくなってきた」(3LDK/39歳男性)
「洗濯物を干すスペースをもっと大きくしたかった」(5LDK以上/36歳男性)

 

特に多かったのは収納に関する意見です。部屋の広さにこだわりすぎて、収納をきちんと考えていなかった人もいました。意外と見落としがちなのはトイレと部屋の近さです。生活動線を考えて、不快にならないような間取りにしておきたいものです。

それでは住まいの広さはぴったりだったのでしょうか。「ちょうどよい」という人が63.5%と最も多い回答となりました。「広すぎる」という人よりは「狭い」と感じる人の方が多いようです。

 

住まいの広さについて感じること 【単一回答】(n=720)

住まいの広さについて感じること 【単一回答】(n=720)

 

さて、それではどの程度の広さの家で、「ちょうどよい」と感じやすいのでしょうか。「ちょうどよい」と「狭すぎる」の境目を探ってみました。

 

その結果80m2を境に大きく回答が異なっていることが分かりました。80m2~100m2未満の家に住んでいる人は最も「ちょうどよい」という回答が多い結果となりました、80m2未満では狭いと感じる人が4割程度存在していましたが、80m2を超えると一気に約2割に低下しました。反対に100m2以上ではわずかではありますが、「広すぎる」という意見が増える傾向にあります。

 

専有面積ごとに見た、住まいの狭さ・広さ 【単一回答】(n=720)

専有面積ごとに見た、住まいの狭さ・広さ 【単一回答】(n=720)

 

もちろん家族構成によっても感じ方は大きく異なると思いますが、ひとつの目安として参考にしてみてもいいかもしれません。

 

【調査実施期間】2016年8月10日
【調査対象者】事前調査で「過去5年以内に、注文住宅、新築分譲一戸建て、新築分譲マンションのいずれかを購入した」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】720サンプル

 

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更新日: / 公開日:2016.09.07