一度は憧れるマイホーム。一体賃貸の時と比べて、住環境は実際のところどのように変わったのでしょうか?そこで、賃貸からマンションあるいは一戸建てを購入して住み替えた人614人に、「住み替える前と後の違い」を聞いてみました。
広さ、間取り、家賃など複数の視点から、メリットとデメリットを探ります。
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引越しを検討したきっかけは?
まず最初に引越しを検討したきっかけを伺いました。
1位は「もっと広い住まいで暮らしたかったため」(23.6%)、2位は「住宅ローンを支払える年齢を考えて」(19.5%)、「子どもが成長したため」(14.8%)となりました。
| 順位 | 引っ越しを検討したきっかけランキング | |
|---|---|---|
| 1位 | もっと広い住まいで暮らしたかったため | 23.6% |
| 2位 | 住宅ローンを支払える年齢を考えて | 19.5% |
| 3位 | 子どもが成長したため | 14.8% |
| 4位 | 家族の人数が増えたため | 13.0% |
| 5位 | もっと設備が充実した住まいで暮らしたかったため | 12.4% |
| 6位 | ローンの金利が低水準だったため | 12.2% |
| 7位 | もっと落ち着いたところで暮らしたかったため | 12.1% |
| 8位 | 月々の支払いを減らしたかったため | 11.9% |
| 9位 | 結婚のため | 8.6% |
| 10位 | もっと便利なところで暮らしたかったため | 8.5% |
| 11位 | 子どもの入学・卒業のタイミングに合わせて | 7.7% |
| 11位 | 実家の近くに住むため | 7.7% |
| 13位 | 現在の住まいの更新時期が近づいたため | 6.4% |
| 14位 | 子どもの保育園や学校のエリアに合わせて | 4.9% |
| 15位 | 消費税率の上昇が控えていたため | 4.7% |
引越しを検討したきっかけランキング【複数回答可】(n=614)
上位に挙がった項目には大きく4つのポイントがあります。もし当てはまるポイントがあれば、マイホームを検討してみる機会かもしれません。
1.子どもの成長
「子供が増えてアパートが手狭になったことと、長子の入園に合わせて」
「上の子供が中学校に上がって1人部屋を欲しがったため」
「子どもが小学校に入学するタイミングで、途中で転校させたくなかったから」
2.ローンや月々の支払いなどお金の問題
「賃貸の賃料・駐車場代が家計を圧迫していたので。どうせなら購入してローンを支払えば、後には自分の財産になるので」
「住宅ローンを返済する年齢的なリミットを考えたら、買わざるを得なかった」
「賃貸料金を払い続けるより資産として手元に残るようにしたほうがいいと考えたため」
3.住まいをグレードアップしたい
「自分で自由に家の間取りなどを考えた家に住みたいと思って」
「駐車場と広い庭が欲しかった」
「新しい住宅設備の中で快適に暮らしたいと考えたから」
4.住環境を見直したい
「幹線道路沿いで空気が悪かったので実家近くの閑静な住宅街への引っ越しを考えた」
「近くにスーパーや病院や駅があるなど日々の生活が便利になるように」
「都会の喧騒から離れて自然のある落ち着いた環境を求めました」
部屋数は増えた人が多数
賃貸と持ち家で、間取りはどのように変わったのでしょうか?
賃貸の時は「2LDKタイプ」が43.2%と最も多い間取りでした。「ワンルーム」から「1LDK」までをあわせると、27.7%を占めます。
しかし、マイホームでは「ワンルーム」から「1LDK」はわずか3.4%。「3LDKタイプ」34.4%、「4LDKタイプ」が32.2%と、ほとんどを占めています。中には「5LDK以上」という人も。間取りは部屋数が増えたという人が大部分のようです。

間取りの比較【単一回答】(n=614)
マンションを探す 一戸建てを探す 注文住宅を探す 家賃相場を調べる広さは約1.8倍に
それでは広さはどうでしょうか?
賃貸の時は、比較的広さは人それぞれでばらついていました。しかしマイホームでは「100m2以上150m2未満」が27.0%と約4分の1を占めています。
平均で見ると、賃貸の50.6m2から、マイホームでは90.3m2と、約1.8倍に広がりました。
賃貸から持ち家に引越して、広くて部屋数の多い家にこだわった人が圧倒的に多いことが数値からも明らかとなりました。

広さの比較【単一回答】 ※一戸建の場合は、土地を含めない建物のみの専有面積。「わからない」を除く。
価格を比較してみよう
続いて価格を比べてみましょう。
平均すると賃料は7.7万円、購入額は3168万円となりました。賃料は「6万円以上8万円未満」と「4万円以上6万円未満」に集中しているのに対し、購入額は賃料に比べてバラつきが見られます。それぞれを掛け合わせて集計してみても、ボリュームゾーンに集中しており、必ずしも高い家賃を払っていた人が高い家を買ったとは言い切れない結果になっています。

左:賃料(共益費/管理費除く)【単一回答】※「覚えていない/答えられない」を除く(n=572) 右:住まいの購入額【単一回答】 ※「覚えていない/答えられない」を除く (n=511)
それではどのように比較すればいいのでしょう。そこでぜひ活用したいのが、住宅ローンシミュレーターです。仮に自己資金(頭金)0円、返済期間35年、全期間固定で金利が2%だったと仮定して、結果を見てみましょう。毎月の支払いは99,379円となります(管理費と修繕積立金除く)。現在の賃料と比較してみると、よりイメージが沸くのではないでしょうか。
しかしこれまでと間取りが広くなるので比べようがないという場合は、購入を検討しているものと同等の間取りで家賃相場を見てみると良いかもしれません。下記のようなサイトを参考に、具体的なイメージを膨らませてみましょう。
次回は、駅からの距離や、以前よりも良くなったこと、悪くなったことなどをご紹介します。
マンションを探す 一戸建てを探す 注文住宅を探す 家賃相場を調べる調査概要
【調査実施期間】2016年3月8日~3月9日
【調査対象者】事前調査で10年以内に「賃貸」から「持ち家」に住み替えたと回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】614サンプル
更新日: / 公開日:2016.04.20









