住まいを検討するときに求めるのは、現在の生活に合った部屋の間取りや、収納スペースの確保と答える方が多いと思います。しかし長く暮らすと、家族のライフステージとともに、住まいも変化していきます。そのとき求めるのは「性能性」ではないでしょうか。
断熱性、防音性、耐震性、さらには将来を見据えたバリアフリーなどの性能性をアップするためのリノベーション例をご紹介します。
断熱性対策を施した快適空間
1.光と風を活かしたこだわり空間
「おもいきり趣味を楽しむ住まい」stylekoubou(スタイル工房)
断熱性をアップし、水回りの老朽化を解消したいという思いで行われたリノベーション。すべての壁と床に新しい断熱材を入れて、温度差などの問題は解消。冷暖房の効率が上がり省エネにもつながっています。
一番こだわったのは、間仕切り壁のない寝室と浴室。太陽の光と風を活かしており、自由で開放的な明るい空間が完成しました。
2.快適空間で自然に集まる笑顔
「リビングで交差する家族」SOMPOホールディングス 株式会社フレッシュハウス
二世帯住宅にするため実家の2階を改修したいとの思いで始まったリノベーション。家族が自然に顔を合わせる空間にするため、それぞれの個室に向かうときに必ずキッチンの前を通るようにこだわりました。
リビングを広く取り、バルコニーをウッドデッキに変更。また大開口のサッシはペアガラスで断熱性を高め、快適で開放感あふれるスペースが完成しました。
3.収納スペースたっぷりが嬉しい
「黒白のスタイリッシュな広々リビング、こだわりの断熱住宅」ハコリノベ不動産
一年中快適に過ごせるよう断熱対策を施しました。天井や床を清潔感のある白で統一し、建具や家具は落ち着いたカラーを使用することで、スタイリッシュなモノトーン空間になりました。
かつて和室だった間取りを変更し、リビングを拡大。スペースを広げながら、家の中央にウォークインクローゼットや各ポイントで便利な収納スペースを確保し、スタイリッシュな空間を保ちながら快適に過ごすことが可能になりました。
耐震対策を施した空間
4.空間の有効利用によって生まれ変わる住まい
「スペースを工夫して家族がゆったり過せる二世帯住宅に」リフォームプライス(ホームテック株式会社)
家の2階部分、広さ48m2という限られた空間で行われたリノベーション。2階ならではの天井高を最大限まで活かし、ロフトの拡張を行っています。
壁の上部に本棚を造作して収納とインテリアにするなど、こだわりを詰め込んだことで広々と住める家に生まれ変わりました。また耐震パネルで壁の補強も行い、耐震性の面でも安心のリフォームとなりました。
5.デザイン性のある暮らし
もともとは築29年の木造住宅だった家を、リノベーションによって大改造しました。まず目を引くのが階段部分。大きなキリンの絵がステップの側面に描かれています。存在感抜群のキリンに、訪れた人も笑顔がこぼれることでしょう。
またデザイン性に特化するだけでなく、耐震診断をしたうえで施工し、耐震性の面でも安心のリフォームとなっています。
6.木造住宅がここまでかっこよく生まれ変わりました
「木造住宅をRC造や鉄骨造のような雰囲気に一新した戸建てリノベーション」ハコリノベ不動産
老朽化が進んでいたため、耐震対策と断熱工事を施しつつ、1~2階ともに壁や天井をなくしたことで広々としたワンルーム空間が誕生。
またむき出しになった構造材は、明るい色で塗装したことで部屋のアクセントになっています。クールな雰囲気に仕上げ、これまでの木造住宅のイメージを一新した新しい空間に生まれ変わりました。
バリアフリー対策を施した空間
7.車椅子でもノンストレス
「ひだまりをもつ家」SOMPOホールディングス 株式会社フレッシュハウス
日中も暗くて寒い、築50年の家を大改造。「アラミド繊維による基礎補強、制震ダンパー、ウレタンフォームによる断熱、床下にクリーンバリア、外壁には断熱塗装ガイナなど、環境を改善する最新の工法を数多く採用」したとのこと!また、車椅子でも自由に動き回れるバリアフリーにもなっています。
中央に大きな吹き抜けを作ることで、自然光が降り注ぎ、通りぬける風が快適。家族全員がこれから先も心地よく暮らすことのできる空間に生まれ変わりました。
8.ライフスタイルの変化を楽しむ空間
「これからの30年を楽しむ家」SOMPOホールディングス 株式会社フレッシュハウス
築30年の平屋が、これから先の未来も一緒に歩む住まいに生まれ変わりました。間取りを改良し、ペットの動線も確保。また、フローリングに替えた寝室からは、雪見障子越しに庭を眺めることもできます。
車椅子でも動きやすい幅、手すり、手すりの下にも照明を設置するなど、将来も気持ちよく暮らせる空間づくりとなりました。
防音対策を施した空間
9.大切にしたい音への思いをかたちにしました
音楽関係の仕事をされているため防音室を完備したい。そしてリビングと大好きなお風呂では、自然の音を感じたいという思い。対極にある要望も、リノベーションによって両方叶えることができました。
もともと和室だった部屋の6面を吸音材で覆い、防音扉で外との音を遮断して、楽器を演奏しても音が漏れない防音室となりました。
10.音楽家必見

「【ナチュラル・防音】『居場所を創る家』」てまひま不動産
東西南北に窓のある部屋をリノベーション。日当たりの良さと風通しの良さを生かすため、3LDKだった部屋を2LDKに間取りを変更して部屋数を少なくしています。
最も特徴的なのが楽器を演奏されるオーナーのために設けられた防音室。心ゆくまで演奏を楽しめる空間がリノベーションによって実現しました。
まとめ
いかがでしたか。引越しをしなくても、建て替えをしなくてもリノベーションで手に入る未来のための住まい。おしゃれで暮らしやすいというのは、もはや当たり前かもしれません。さらなる性能を加え、これから先何十年も家族全員が安心して笑顔で過ごせるように。そんな思いが空間から伝わってきます。
一歩先の暮らしを求めるためのリノベーションという選択肢を検討されてみてはいかがでしょうか。











