手軽にできるマンションの窓リノベーションといえば 「インナーサッシ」と「室内窓」です。 掃き出し窓の内側に取り付けるインナーサッシは断熱性・防音性を高め、電気代の節約にも一役買います。
そして部屋の奥まで光と風を取り入れる室内窓は、 カタチや大きさ、材質によって表情もさまざま。
今回は、窓のリノベーションで快適な空間をつくり出したインテリアの好例をご紹介します。
断熱＆防音機能を兼ねた、こだわりのインナーサッシ
1.ガラスの質感と木の格子が美しいインナーサッシ
「DAIRY+ 住み慣れたいつもの暮らしをより豊かに！」リノキューブ
築20年のマンションを、開放的なLDKへとリノベーション。 明るいリビングには、掃き出し窓すべてをカバーするかたちでインナーサッシが取り付けてあります。
型板ガラスが印象的なインナーサッシは、和モダンな格子のデザイン。木調を活かした家具としっくりマッチした、大人のインテリアです。
2.ベージュのフレームがかわいいインナーサッシ
41m²というコンパクトなマンションの角部屋を、引き戸で仕切れるワンルームへ。 窓にはすべてインナーサッシを採用。
ベージュのフレームが白壁にほどよいアクセントを与え、ガーリーなインテリアを引き立てています。部屋全体が明るく優しい雰囲気にまとまって、居心地のよさが伝わります。
3.和室をフレンチシックな部屋へと変貌させた白格子
住み慣れた築23年のマンションをLDKと和室のみ部分リノベーションした例です。 アンティークの建具を組み合せて洋館風に仕上げた寝室は和室だったそう。
インナーサッシはもともと付いていた障子の枠をDIYで白く塗装したものです。ここにさらに優しい色合いのカーテンを組み合わせ、フレンチシックにまとめています。
デザイン次第で雰囲気一変！ 室内窓のバリエーション
4.キッチンの奥まで光を届ける、開口付きの室内窓
「風も人もぐるぐる回れる気持ちのいいお部屋！」てまひま不動産
風通し、調湿、自然の光にこだわってリノベーション。 間取り上キッチンの奥にある部屋には風と光が届きづらかっため、一部開口付きのガラス窓が採用されています。
明るいブルーグリーンの壁の色と、室内窓の白いフレームとの色合わせが好印象。掃き出し窓はハイサッシなのでリビングいっぱいに広がる日の光がキッチンの奥にある部屋までしっかりと届き、全体的に明るく仕上がっています。
5.ガラスの質感にこだわった、おしゃれな室内窓
「広々オープンキッチンの明るいマンションリノベーション」G-FLAT株式会社
白い腰壁で囲んだアイランドキッチンが主役のLDK。広々としたリビングではシックなグレーのフレームを採用した室内窓が目を引きます。
リビングから書斎に光を届ける室内窓は、塗装したような質感の型板ガラスと開口部の透明なガラスを組み合わせ、どことなくアンティーク調。リビングとプライベート空間とをさりげなく仕切る工夫でもあります。
6.空間をクールに引き締める、ブラックの回転窓
「どこか懐かしい雰囲気に包まれて暮らす」stylekoubou（スタイル工房）
夫婦ともに自宅で働くダブルSOHOのリノベーション例です。 コミュニケーションの場としてリビングを中央に据え、左右にそれぞれの書斎を設置。 ひとつの書斎とリビングの間の壁に内窓を付けて、採光と風通しのよさを実現しています。
白壁に映える内窓はブラックフレームの回転式。ブラックのドアともデザインがリンクし、空間のイメージを引き締めています。
7.ロールスクリーンと組み合わせた、アイアンフレームの格子窓
「スチール天井／アイアン窓／溶岩タイルの三拍子（祖師ケ谷大蔵F邸マンションリノベ）」FIELDGARAGE
できるだけゆったり暮らしたいというオーナーの要望に沿って、LDKの一角に寝室をレイアウト。寝室との間仕切りには腰高から梁までアイアンフレームの格子窓を採用し、室内を広く見せる視覚的な工夫がなされています。
アイアンフレームの格子窓にはロールスクリーンが設けてあり、就寝時や急な来客時などに活躍。プライベート空間も考えられた室内窓です。
8.ヴィンテージ仕様の内窓＆ガラスのドア
この家のオーナーは靴職人。玄関は作業スペースとしても利用できるようにと、4畳のモルタル土間になっています。 土間に隣接している寝室には、ガラスの内窓とドアを付けて玄関への採光を確保。
フレームには錆び加工が施され、ヴィンテージ感が漂っています。 開放的な雰囲気と異素材の組み合わせ、ディスプレイのアイテム選びなど、すべてにセンスを感じるインテリアスタイル。
小さな窓を付けるだけで、空間はこんなに楽しくなる
9.まるでアートのよう。ステンドグラスの小さな室内窓
「柔らかな彩りに包まれる北欧テイストの暮らし」リノベの一歩 横浜
柔らかさと暖かみのある、北欧テイストを目指したリノベーション。 壁紙や建具を淡い色合いで統一し、無垢材のパネリングもオイルで塗装するなど、全体的に柔和さが漂うようプランニングされました。
玄関に設置した小さなステンドグラスの室内窓は、レトロランプとの相性もバッチリ。 まるでアート作品を飾ったように特別な存在感を発揮しています。
10.横長＆上開きの室内窓で、玄関を明るく
「エッセンス」中古でリノベ
段差を設けず、ひと続きに仕上げた土間玄関。 玄関のすぐ隣にある寝室との壁には上部に横長の室内窓が設けられています。
シックなブラックのフレーム、上開きタイプの室内窓は玄関に光と風を届けます。 窓の下にはアンティーク風のフックハンガーが。
フレームと色を合わせた掛け時計、ベンチにさりげなく飾ったフラワーベースなど、おしゃれなミックスインテリアは玄関全体を絵になる空間に仕上げています。
まとめ
共有部分であることからリノベーションが難しいとされるマンションの窓。
しかし、比較的工事も手軽にできるインナーサッシや、 デザイン選びも楽しい室内窓などを取り入れることで、窓のリノベーションには多くのバリエーションが生まれています。
特に築年数を経たヴィンテージマンションには、機能性を高めるインナーサッシを。 間取りの可能性を広げ、インテリアのアクセントになる室内窓は種類も豊富です。
リノベーションをするマンションの環境に合わせて最適な窓を選んでみましょう。 その窓はインテリアに新しい光と風を運び入れてくれるはずです。
