大阪と奈良の境目にそびえる生駒山、その麓に位置する生駒市は、自然であふれる住みよい街です。

私は2003年に生駒市に引越しましたが、結婚をきっかけに、2012年に一度生駒を離れました。

しかし「子育てするなら生駒がいい」という強い思いから、長男が1歳の頃に再び生駒へ。それから、3人の子育てをこの生駒市で経験してきました。

この街を選んだ結果、さまざまなサポートに恵まれた環境の下、仕事と子育てを両立できました。

この記事では約10年間、子育てを通して私が感じた生駒市の魅力を伝えていきます。

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※掲載情報は執筆時点のものです。営業時間などが変更になる場合があるため、お出かけ前に公式サイトなどで最新情報をご確認ください。

「聖天さん」で知られる寳山寺の参道へ続く道

 

はじめに、生駒市の概要を見てみましょう。

 

生駒市は奈良県の北西部に位置する街で、1971年に市政をスタートしました。西は生駒山地、東は矢田丘陵と、山々に囲まれる自然豊かな街です。

 

面積は53.15km2、人口11万6,271人5万2,075世帯(2025年5月1日時点)が暮らしています。

 

大阪に隣接することから交通アクセスがよく、大阪市内に通勤する人のベッドタウンとして栄えてきました。

 

近鉄奈良線・生駒線・けいはんな線の3路線が通っており、けいはんな線はOsaka Metroに直通しています。また、奈良交通の路線バスが主要な住宅地をカバーしており、生駒駅から少し離れた地域でも不便はありません。

 

生駒山は歴史が深く、古くより山岳修行の場として開かれていました。江戸時代には宝山寺が開山され、天皇や将軍の信仰を集めたと伝えられています。

 

また、茶道家が茶筅(ちゃせん)の製造をはじめた地、日本最古のケーブルカーが走るようになった地としても知られています。

生駒駅前の商業施設「ベルテラスいこま」

 

わが家が生駒市を子育ての場に選んだ理由は次の3つです。

 

生駒市を選んだいちばんの理由は、子育てしやすい環境が整っているという印象があったからです。

 

長男が誕生した際に住んでいたのは、子育て支援センターが1つしかなく開所日も少ない地域でした。近所に同年代の友達もおらず、親同士の交流の場もなかなか持てないという状況でした。

 

一方、生駒市には数多くの支援センターやイベントがあり、子育てについて相談できる人もたくさんいます。保育園も数が多く、子育てに不便を感じることは少ないと感じています。

 

全国平均と比較しても学力は高い傾向にあり、周囲も教育熱心な親が多いことも生駒市を選んだ理由の一つです。

 

実際、小学生の長男の周りには中学受験を目指し、早くから学習塾に通っている子もいると聞きます。肝心のわが子は「ぼくは勉強嫌いだから」とよくい言っていますが、先生方の手厚い指導のおかげで、今のところ学校の勉強にはついていけているようです。

 

私は大阪市内へ通勤していたため、交通の便のよさも決め手になりました。また、当時はペーパードライバーだったということもあり、自宅から徒歩圏内に主要な施設がそろっているのも魅力でした。

 

加えて、山登りが趣味だったわが家ですが、近所に気軽に登れる山があるのは最高です。

 

豊かな自然に囲まれながらも、交通の利便性はよく、商業施設も充実している。そんな街の姿を魅力に感じ、この生駒市を選びました。

「ブル」の愛称で呼ばれているケーブルカー。ネコの「ミケ」もいます。

 

わが家は10年前に生駒市に家を建て、現在は夫と小学生・幼稚園の子どもと5人で暮らしています。ここからは、実際に生駒市で子育てをする中で活用した支援や、役立つ情報を紹介します。

 

生駒市の人口11万6,271人に対し、0歳~14歳の子どもの人口は1万4,412人と全体の約13%を占めています(2025年5月1日時点)。

 

5年前の人口が11万9,314人に対し子どもの人口が1万6,526人、全体の13.85%だったことなどから、緩やかに少子化をたどっているのが現状です。

 

市内の幼稚園、こども園、保育園の数は以下のとおりです。

 

  • 認可保育園 10園(公立4園、私立6園)
  • 認定こども園 10園(公立1園、私立9園)
  • 幼稚園 10園(公立7園、私立3園)
  • 地域型保育事業 11ヶ所

 

2025年5月時点での待機児童数は9名(6園以上希望を出している実質待機児童者数)です。

 

生駒市はここ数年で待機児童解消に努めてきました。保育園の新設や増設を行った結果、保育園の定員数は約440人増え、子育て世帯にやさしい街へと近づいたと感じます。

 

尚、市内12ヶ所の公立小学校のすべてに、学童保育所が併設。こちらの待機児童者数は0名、保育時間も最長19時30分まで(別途延長利用料が必要)と、共働き世帯に安心の保育環境が整えられています。

こども家庭センター「みっきランド」の遊び場。赤ちゃんスペースに仕切りがあるので安心。

 

生駒市は子育てに関するサポートが充実しており、私自身もさまざまな制度を活用してきました。

 

ただし、子育て支援制度は変わることが多いため、最新の情報を生駒市公式ホームページで確認してください。

 

妊娠・出産には不安がつきもの。生駒市では「マタニティコンシェルジュ」が常駐し、妊婦さんの不安を解消する相談窓口となっています。

 

母子手帳交付の際は、すべての妊婦さんと面談します。どんなささいなことでも話せるよりどころがあることで、大きな心の支えになりました。

 

また、産後には「こんにちは赤ちゃん事業」などを通し、助産師・保健師と面談の機会が設けられています。

 

産後ケア事業も展開しており、必要に応じてショートステイなどの利用が可能です。生駒市では妊娠から子育てまで切れ目のない支援を行い、安心して子育てできる環境を整えています。

 

生駒市内には、こども家庭センターや児童館など10ヶ所以上の「つどいのひろば」があります。

 

保育士などの資格を持つアドバイザーさんに、いつでも子育ての相談に乗ってもらえるのも嬉しいポイントです。

 

各施設では、月齢に合わせたサロンも定期的に開催され、パパママの交流の場になっています。水遊びや 芋掘りなど、季節のイベントも盛りだくさんです。

 

子どもを預ける施設が豊富にあるのも生駒市の子育て支援の特徴です。保育園での保育以外にも、市内10ヶ所の保育園・こども園で一時預かりを実施しています。

 

また、公立の幼稚園では8時15分から17時まで預かり保育を実施。夏休みなどの長期休暇も保育があるので、共働き世帯でも幼稚園を安心して選べます。

 

このほか、ファミリー・サポートによる育児補助も充実しています。送迎や見守りに加え、子育て支援センターでの短時間預かりも行っており、柔軟な子育てを可能にしています。

 

3歳児以降の保育料は全国的に無料ですが、生駒市では0歳児~2歳児までの第2子以降も無料です。

 

長子が就学した後でも子どもの人数に数えられるようになったので、兄弟の年の差に関係なく無償化のメリットを受けられるようになりました。

 

生駒市では、出生から18歳までの子どもの医療費が補助してもらえます。詳細は次の通りです。

 

  • 未就学児:一部負担金なし
  • 小学生以上の通院:1医療機関(レセプト)ごとに月額500円
  • 小学生以上の調剤費:一部負担金なし
  • 小学生以上の入院: 1医療機関(レセプト)ごとに月額11,000円(14日未満の入院の場合は月額500円)

※入院時の食事代、差額ベッド代、健康診断、予防接種、薬の容器代等、医療保険の対象外の費用は助成の対象にはならない。

 

子どもが小さいうちは頻繁に病院のお世話になります。このように医療費が助成されるのは、子育て世帯にとって嬉しいことですね。

 

参照元:生駒市の補助金・助成金情報(住まいインデックス)2025年5月27日時点

各地域に公園が整備され、放課後には子どもたちの元気な声が響きます。

 

ここからは、実際に子育てを経験してわかった生駒市の子育てのしやすさを伝えていきます。

 

自然の豊かさに惹かれて選んだ生駒市ですが、わが家が住む所に選んだのは住宅街でした。自然に囲まれているというわけではないのですが、生駒山がいつでも眺められる距離にあります。

 

また、少し足を延ばせば自然の中で遊べるこの地は、のびのびと子育てをしたい人にぴったりだと感じています。

 

地域の公園も多く、子どもたちの遊び場には困りません。体育館などのスポーツ施設も豊富にあり、小さい子どものイベントから小中学生のスポーツクラブの練習にもよく使われています。

 

学習塾や習い事の選択肢も広く、わが家も水泳やピアノ、サッカーやラグビーなど、いろいろな習い事にチャレンジしてきました。子どもの情操的な側面を育むのにも、とてもよい環境が整っていると感じています。

 

さまざまなイベントも実施され、中でも「いこまどんどこまつり」は生駒市における夏の風物詩として市民に親しまれています。

 

また、各自治体では夏祭りや「まちのえき」などのイベントが行われており、子どもたちも友達同士で遊べるこの機会をとても楽しみにしています。

 

生駒市は近所に同世代の子どもが多く、体を動かせる場所もたくさんあります。

 

ここからは、私が特におすすめしたい子育てスポットを3つ紹介します。

 

山上の飛行塔から見渡す景色は圧巻です。

 

生駒の山上、標高642mの地点にある遊園地です。ジェットコースターなどの本格的なアトラクションを楽しめます。入場は無料ですが、乗り物を楽しむには別途のりものチケットが必要です。

 

遊園地に向かうかわいいケーブルカーも子どもたちに大人気。いつでも気軽に遊園地に行けるのも、子育て世帯にとっての魅力です。

施設名:生駒山上遊園地

所在地:奈良県生駒市菜畑2312-1

アクセス:近鉄奈良線「生駒駅」より徒歩1分の生駒ケーブル「鳥居前駅」よりケーブルカーに乗車、「生駒山上」駅下車すぐ

営業時間:10:00~17:00 ※シーズンにより異なる

自然豊かで遊具もたくさん、一日中楽しめる公園です。

 

生駒山の麓にある、緑に囲まれた自然豊かな公園です。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季の自然を身近に感じられます。

 

小さな子ども向けの遊具から本格的なフィールドアスレチックもあり、大きな子どもも思う存分楽しめます。

 

さらに、キャンプやバーベキューなどのアクティビティも楽しめるので、アウトドアにチャレンジしたい人にもおすすめです。

施設名:生駒山麓公園

所在地:奈良県生駒市俵口町2088番地

アクセス:近鉄奈良線「生駒駅」「東生駒駅」よりバスに乗車、「生駒山麓公園ふれあいセンター前」下車すぐ

営業時間:6:30~22:00

定休日: 10月~5月の火曜日(祝日の場合は開館)、12月27日~1月5日

※ふれあいセンターの休館日

生駒駅からすぐの図書室、お買い物ついでにも立ち寄れます。

 

生駒駅隣の商業施設「ベルテラスいこま」内にある図書館です。小さいながらも蔵書数は豊富で、大人も子どもも読書を楽しめます。駅にほぼ直結しており、気軽に立ち寄れます。

 

子どもが靴を脱いで絵本を読めるスペースもあり、親子でゆっくり絵本を楽しめます。

 

おはなし会など年齢に応じた読み聞かせイベントも定期的に開催されているので、本の世界を楽しみたい人は参加してみてはいかがでしょうか。

施設名:生駒駅前図書室木田文庫

所在地:生駒市北新町10番36-501号(ベルテラスいこま5階)

アクセス:近鉄奈良線「生駒駅」より徒歩すぐ

営業時間:火曜日~金曜日 9:30~20:00

土・日曜日、祝日 9:30~17:00

定休日:月曜日(祝日は開館)、原則毎月第1金曜日、年末年始

 

子育て世帯におすすめの生駒市ですが、家賃の相場はどうなっているでしょうか。生駒市の家賃相場とお隣の奈良市を比較してみました。

 

〈生駒市の家賃相場〉

1LDK・2K・2DK:7.22万円

2LDK・3K・3DK:7.28万円

3LDK・4K・4DK:8.41万円

 

〈奈良市の家賃相場〉

1LDK・2K・2DK:7.39万円

2LDK・3K・3DK:8.80万円

3LDK・4K・4DK:12.24万円

家賃参照:LIFULL HOME‘S 家賃相場(2025年5月27日時点)

 

生駒市は利便性が高いエリアですが、奈良市よりも比較的低めの賃料設定になっているのがわかります。

 

ただし、大阪や京都へのアクセスのよい近鉄奈良線の主要駅近辺(生駒駅、東生駒駅など)はこの相場よりも高い傾向にあるため、検討する際は最新の情報を確認するようにしましょう。

 

生駒市は子育てのしやすい街ですが、中でも子育て世帯にとっておすすめのエリアが2つあります。

近鉄奈良線「生駒駅」

 

生駒駅周辺は、「近鉄百貨店生駒店」や「ベルテラスいこま」などの商業施設が充実しています。

 

小児科をはじめとする病院や、スーパーも徒歩圏内にありとても便利です。地域の公園も多く、遊び場にも困りません。

 

大阪へのアクセスも良好です。近鉄けいはんな線は大阪市営地下鉄中央線に直通しており、本町駅まで約30分、近鉄奈良線を使えば大阪難波駅まで30分もかからず到着します。

 

大阪へ通勤している世帯にもおすすめのエリアです。

近鉄けいはんな線「学研北生駒駅」

 

近鉄けいはんな線学研北生駒駅周辺は、子育てに必須ともいえる施設がそろうエリアです。

 

スーパーや、病児保育も併設する小児科、ホームセンターなどが徒歩圏内にあります。近隣に外食チェーンも多くあるのも嬉しいポイントです。

 

学区は真弓小学校、上中学校となり、生駒市内でもとりわけ学力が高いと聞くことが多いエリアでもあります。教育に力を入れたいと考えるご家庭にも、おすすめのエリアといえるでしょう。

 

生駒山の麓で豊かな自然に囲まれながらも、利便性のよさや充実した育児サポートを受けられるのが生駒市の魅力です。

 

大阪へのアクセスが抜群なので、共働き世帯にとってもおすすめです。私自身、この生駒市に引越してきてからは仕事と子育てを不自由なく両立できました。

 

「子どもには自然に囲まれのびのび成長してもらいたい」。そんな人はぜひ、子育ての地に生駒市を選んでみてはいかがでしょうか。

 

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更新日: / 公開日:2026.02.27