広島県の南東部に位置する尾道市は、移住先として人気の街です。南は瀬戸内海に面し、しまなみ海道が通っています。北は山間部で、自然が豊かです。中心市街地は観光スポットとして人気で、情緒あふれる町並み、「坂の街」といわれる景観、歴史ある寺社、そして映画の舞台として知られています。尾道ラーメンも有名ですね。

そんな人気の移住先・尾道市は、どんな魅力があるのでしょうか。どこに引かれて、多くの人が移住しているのでしょうか。広島県在住の私が、尾道市内をエリアごとに特徴を紹介、魅力を紹介します。尾道市の物件を探す

千光寺

尾道市はどんなところ?

尾道市は、広島県の南東部に位置しています。「尾道」という地名は、もともと現在の尾道市中心市街地を指していました。合併により市域が拡大し、平成の合併により北は山間部、南は芸予諸島の一部となる島嶼部まで含んでいます。面積は約285平方kmで、人口は約12万5,000人です。

尾道市は風光明媚な景観で知られ、広島県で有数の観光地として人気があります。市街地のすぐ北の山には、千光寺や浄土寺などの寺社が多く鎮座。その山を縫うように走る道と家並みが特徴的なため、尾道は「坂の街」とも呼ばれます。そして地元出身の映画監督・大林宣彦が、尾道の市街地を舞台にした映画(通称:尾道三部作)を制作しました。そのため尾道は、映画の街としても知られています。

また尾道市街は瀬戸内海に面し、市街地のすぐ南側に向島(むかいしま)という島があります。市街地と向島の間の海は「尾道水道」と呼ばれ、独特のおだやかな景観が人気です。

向島の南には因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、高根島(こうねしま)などが浮かんでいます。これらの島では柑橘栽培が盛んで、ハッサクやレモンが有名です。

そして尾道市街から向島・因島・生口島を経て、愛媛県今治市を繋ぐ、西瀬戸自動車道(通称 しまなみ海道)が通っています。

このような海や島、昔ながらの町並みといった落ち着いた景観に引かれる人も多く、尾道は移住先としても人気なのです。そのため尾道市は移住希望者への支援に力を入れており、移住希望者向けの情報発信サイト「人と尾道」や、空き家の仲介をする「尾道市空き家バンク」などのサービスがあります。

名物としては、尾道ラーメンや尾道焼(尾道風お好み焼)、ハッサク大福、海鮮料理などが有名です。名産はデベラの干物、イチジク、因島のハッサク、生口島のレモンなどがあります。

尾道市のエリア分け

現在の尾道市は2000年代半ば、「平成の合併」により因島市・向島町・瀬戸田町・御調町を編入合併しました。現在の尾道市は、山から平野部・沿岸部・島嶼部とさまざまな地理的な特徴を持つ市域となっています。そのため、市内を複数のエリアに分けられます。

・尾道市街エリア

・尾道郊外エリア

・御調(みつぎ)エリア

・向島エリア

・因島エリア

・瀬戸田エリア

なお場合によって、エリア分けの区域は異なります。

尾道の町並み

尾道市街エリア

尾道本通り商店街

尾道市街エリアは、もともと昔から尾道と呼ばれていたエリアです。尾道水道と千光寺山などの尾道三山に挟まれた、東西に細長い土地に市街地が広がります。国道2号線やJR山陽本線もここを通り、JR尾道駅や尾道市役所もこのエリアにあります。

かつての西国街道だった尾道本通り商店街やその周辺は、昔の懐かしい雰囲気を残しながらも、若者向けの店が入り交じる魅力的な街です。また市街地北側にそびえる尾道三山(千光寺山・西国寺山・浄土寺山)には、千光寺・西国寺・浄土寺・艮神社などの古い寺社が点在しています。

尾道市街エリアは坂が多く、道も狭くて家も密集しているのが特徴です。しかし実際に道を歩いてみると、昔ながらの雰囲気が味わえ、魅力あふれる場所だと思います。いっぽうで国道やJRも通過している点も、ポイント。尾道市街で足りないものは、東隣にある中核市・福山市まで買い出しへ行きやすいです。実際に尾道市街から福山市街まで移動してみると、自動車で約30分、JR山陽本線では約20分かかりました。

尾道郊外エリア

新尾道駅

尾道郊外エリアは、尾道市街の北側と東側にあたる郊外の地区です。

北部は山間部となっていますが、山陽自動車道が通り、尾道インターチェンジがあります。またJR山陽新幹線が通っており、新尾道駅もあります。在来線と接続されておらず、バス路線で連絡しています。さらに国道2号線の尾道バイパスも通過するなど、交通の便がいいです。そのため住宅地が多く造成されています。

東部は福山市に近く、平地も広がっています。住宅地が多く、郊外型の商店や企業も多いのが特徴です。国道2号線が通過し、JR山陽本線も通っています。東尾道駅もあり、交通の便もいいと思います。ただし尾道の魅力に引かれて移住する場合、尾道らしさは薄いかもしれません。

御調エリア

道の駅 クロスロードみつぎ

御調エリアは平成の大合併で尾道市に編入した、かつての御調郡御調町だった地域です。大部分が山地で、御調川沿いの平地部に市街地があります。おもな名産品は、干し柿です。

御調エリアは自然が豊かな場所で、農業が盛んな地域です。尾道市は「街に近い里山」をキャッチフレーズにしており、里山暮らしをしてみたい人への移住先としてピッタリの地域ではないでしょうか。自動車があれば尾道市街や隣の府中市街、福山市街へのアクセスが良好。尾道自動車道の尾道北インターチェンジもあります。

また中心部にある道の駅 クロスロードみつぎは、地元の名産品がそろう名所として人気のスポットです。私も近くを通るときによく利用しますが、いつも多くの人でにぎわっています。

向島エリア

向島と尾道市街を結ぶフェリー

向島エリアは、尾道市街の尾道水道を挟んだ南側にある向島を中心としたエリアです。向島は芸予諸島のもっとも北側に位置します。本州側からしまなみ海道を走ったとき、最初の島です。

尾道市街へは尾道大橋としまなみ海道の一部である新尾道大橋(有料)、さらにフェリーの運航もあります。尾道市街へのアクセスは良好です。

向島は山がちな小さな島で、平地はほとんどありません。海沿いでは造船所などがあり、傾斜地やわずかな平地で農業が行われています。市街地が近く、海の景観や山の自然を感じながら暮らせるのが向島の魅力で、移住してくる人も多い地域です。

夏に行われる「住吉花火まつり」は、向島側から見ると迫力があっておすすめです。

因島エリア

因島大橋

因島エリアは、向島エリアの南にある因島を中心とした地域です。尾道市街とはしまなみ海道で結ばれており、本州側からは向島の次の島になります。

平成の大合併で尾道市に編入するまでは、因島市という独立した自治体でした。そのため因島には市街地があるなど、ある程度商業が発展しています。島内には山地が多く、周囲は海に囲まれているので、自然が豊かなのも魅力です。

因島は柑橘栽培が非常に盛んです。レモンや温州みかんなど、さまざまな柑橘が栽培されています。なかでもハッサクが有名。実は因島は、ハッサクの発祥地なのです。私のおすすめは名産のハッサクを使った「はっさく大福」。因島のお土産として人気があります。

瀬戸田エリア

瀬戸田サンセットビーチ

瀬戸田エリアは、尾道市の最南に位置しています。因島の南西に浮かぶ生口島と高根島からなり、平成の大合併で尾道市に編入するまでは、瀬戸田町という自治体でした。

尾道市街とはしまなみ海道で結ばれており、本州側からは向島・因島・生口島と続きます。生口島の次は、愛媛県となる大三島です。なお生口島と高根島は、高根大橋でつながっています。

瀬戸田は柑橘栽培が盛んで、なかでもレモンが知られています。広島県は国内有数のレモンの産地ですが、生口島は国産レモン栽培の発祥地です。通称「レモン谷」と呼ばれる地区に行くと、一面にレモンの木が広がっていて圧倒されます!

瀬戸田エリアは山と海に囲まれた、小さな地区。そのため風光明媚な景観とのどかな生活環境が特徴です。自然に囲まれた環境での生活をしたい人の移住先として、おすすめではないでしょうか。ただしエリア外に出るにはしまなみ海道やフェリーを利用する必要があるため、お金がかかるという点は注意が必要です。

千光寺公園 展望台からの眺め

懐かしさと新しさが魅力の尾道市街エリア

尾道市街地は昔ながらの商店と、新しい商店が入り交じっている、独特の雰囲気があります。昔ながらの人の温かさを感じながら、活発で楽しいお店で飲食や買い物を楽しめるのが特徴です。毎日街を歩いても、いろいろな発見があります。

また尾道市から移動するときも、鉄道・自動車どちらでも便利なのもポイントです。

市街地に近い田舎暮らしなら向島エリア

向島エリアは、尾道市街の尾道水道の対岸に位置します。尾道市街とはしまなみ海道の一部である新尾道大橋と、無料の尾道大橋で繋がっています。そしてフェリーによる渡船も運航。そのため尾道市街へのアクセス非常によいのです。

向島は自然が豊かな生活ができ、なおかつ市街地へ買い物や仕事に行くのも便利。田舎暮らしをしたいけれど買い物の便や仕事が不安だという場合に、移住先としておすすめではないでしょうか。

自然が豊かでありながら利便性もある因島エリア

因島エリアや瀬戸田エリアは、エリア外に出るにはしまなみ海道やフェリーを利用する必要があるので、交通費がかかります。しかし因島エリアはかつて因島市という市だったため、島内に商業地があるので、生活に必要な買い物はエリア内ですませられるのはポイントです。

豊かな自然と利便性のバランスがよいため、移住先として住みやすいのが因島エリアです。

尾道ラーメン

移住先として人気の尾道市ですが、街・山・海沿い・島といったそれぞれのエリアに違った魅力があります。

尾道市への移住を考えているなら、ぜひご自身のしたい暮らしに合ったエリアを探してみてくださいね。

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