街の紹介記事は、どれも日中の情報ばかり。だけど、仕事が終わって帰ってくるのは大抵夜。その街で暮らす人にとっては街灯に照らされた街の姿もまた、思い出を刻む舞台となります。
夜、この街はどんな姿を見せるのか。ライターsiomoonが、実際に夜の吉祥寺を歩いてみました。時間が深まるにつれて移り行く、リアルな街の情景をお届けします。
この街に住みたい、この街に友達が住んでいる、一度も行ったことないけど面白そう…この記事に興味を持ったきっかけは、どんな理由でも構いません。あなたも一緒に、夜の散歩に出かけてみませんか。
筆者紹介:siomoon
夜歩きライター。千葉県住み。吉祥寺を訪れるのは3回目(ちゃんと歩くのは初めて)。吉祥寺のイメージは、古着とお好み焼き。
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夜の吉祥寺 御殿山エリアを歩く
0:50 中央線の高架下

深夜1時前。ここは吉祥寺本町3丁目にある武蔵野税務署のすぐそば。
目の前にある中央線の高架をくぐった先が吉祥寺の御殿山(ごてんやま)エリアになります。
御殿山は、中央線の吉祥寺駅と三鷹駅間の南側に広がるエリアで、その大部分を井の頭自然文化園が占める場所です。
周りの環境も含めてどんな場所なのか、実際に歩いて見てみましょう。
0:53 農産物直売 よってけし

高架をくぐり、武蔵野税務署の南側に位置する八丁通りを歩いていると、意外な看板を見つけました。
「農産物直売 よってけし」。農産物の直売所といえば、田舎や郊外に多いイメージでしたが、まさかこんな場所で出会うなんて。

山梨県の畑で収穫した無農薬野菜を、毎週土曜日午前10時からこちらで販売しているそうです。
新鮮な野菜を買えることはもちろん、この辺りはスーパーがないので、近隣の方にとってはかなり有り難いお店かもしれません。
木々の息吹を感じる井の頭自然文化園沿い
0:54 井の頭自然文化園沿い

八丁通りを少し進むと、右手に「井の頭自然文化園」を囲む塀が現れました。
このまま「井の頭自然文化園」沿いを、吉祥寺通りまで歩いてみたいと思います。

八丁通り沿いは高い建物がないため見通しも良く、道もキレイに整備されているので、とても歩きやすいです。
しかも、道の片側は「井の頭自然文化園」のため、木や土の匂いが通りまで香ってきて環境的にも良さそうです。

一本路地に入ると道幅は狭くなり、木や建物の影が道に落ちて暗く感じます。

また、八丁通り沿いには立派な低層マンションが立っており、街の雰囲気をより洗練されたものへと高めています。
0:58 井の頭自然文化園の看板

歩いていると、井の頭自然文化園の看板を発見。
スタイリッシュな雰囲気で、周辺案内図には現在地もしっかり表示されているので、とても見やすいです。
0:59 ムーバスの停留所

八丁通り沿いには武蔵野市のコミュニティバス、通称“ムーバス”が走っており、いくつか停留所があります。
ここを走るムーバスは、三鷹駅と吉祥寺駅をぐるっと回る路線(三鷹・吉祥寺循環6号線)になりますが、この他にもいくつも路線があり、ルートも異なります。
さらにムーバスは、大人も子どもも一律100円で利用できるので、うまく使いこなせば吉祥寺周辺をお得に行動できそうです。
豆知識
ムーバスの名前の由来は「MOVE US(われわれを動かす、移動させる、感動させる、行動させる)」。及び「ムさしの市のバス」より。
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吉祥寺通りには深夜まで営業するお店も
1:01 吉祥寺通り

八丁通りを抜けると、井の頭自然文化園と井の頭公園の間にのびる吉祥寺通りに出ました。
普段は人通りの多い場所ですが、さすがに深夜1時を過ぎるともう誰も歩いていません。

ここから吉祥寺通りを北に向かって、吉祥寺駅方向に歩いてみます。
道案内
この吉祥寺通りを反対方向の南にまっすぐ行き、萬助橋(まんすけばし)を渡らずに、西に曲がると御殿山エリアの最南端、御殿山通りに着きます。萬助橋を渡れば、三鷹市下連雀1丁目に入ります。
1:03 KOYASUKE

すでに深夜1時を超えていますが、吉祥寺通りではまだ営業中のお店もちらほら。
「Cafe&Bar KOYASUKE」は深夜2時まで営業しており、ふらっと立ち寄れるカジュアルな雰囲気が魅力。
旬の食材を使ったフレッシュカクテルや料理に加え、30種以上のグラッパ(イタリアの蒸留酒)を揃えているそうなので、遊んだ後に軽くもう一杯というシーンでも使えそうです。
1:05 ショットバーペイジ

さらに、道を挟んだ斜め前にある「ショットバーペイジ(shotbar Page.)」は深夜3時まで営業中。より深くお酒を楽しみたい方はこちらへどうぞ。
1:05 吉祥寺通りの井の頭公園入り口近く

吉祥寺通りを北に進み、井の頭公園の入り口近くまで来ました。
この先の信号を越えると、そこからは吉祥寺本町エリアに入るので、御殿山エリアはここで終了です。
御殿山は“豊かな自然を身近に感じられる”エリア

御殿山はやはり、井の頭自然文化園の存在がとても大きいエリアでした。
園内に入らなくても、近くを歩くだけで風に乗って木や土の香りが漂ってきたり、空気がひんやりしたりと自然を近くに感じられました。
また、御殿山エリアの南側には玉川上水が流れています。その両岸には桜からアジサイなど様々な植物が植えられているため、季節の移ろいを楽しみたい方にもオススメです。
次は、吉祥寺駅に戻り、終電後の駅前を歩いてみたいと思います。日中、大勢の方が行き交っていた吉祥寺駅前が深夜、どんな様子に変わっているのか一緒に見に行きましょう。
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更新日: / 公開日:2018.01.09

