街の紹介記事は、どれも日中の情報ばかり。だけど、仕事が終わって帰ってくるのは大抵夜。その街で暮らす人にとっては街灯に照らされた街の姿もまた、思い出を刻む舞台となります。

夜、この街はどんな姿を見せるのか。ライターsiomoonが、実際に夜の吉祥寺を歩いてみました。時間が深まるにつれて移り行く、リアルな街の情景をお届けします。

この街に住みたい、この街に友達が住んでいる、一度も行ったことないけど面白そう…この記事に興味を持ったきっかけは、どんな理由でも構いません。あなたも一緒に、夜の散歩に出かけてみませんか。

筆者紹介:siomoon
夜歩きライター。千葉県住み。吉祥寺を訪れるのは3回目(ちゃんと歩くのは初めて)。吉祥寺のイメージは、古着とお好み焼き。

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22:53 女子大通り

 

女子大通り
23時前の女子大通り。時間が遅いため交通量は少なめですが、道は明るく、歩きやすいです。

 

女子大通り
女子大通り沿いには、比較的大きな公園や中学校があります。

 

吉祥寺東町ふれあい公園は、広い原っぱをイメージした防災機能を備えた公園。

 

武蔵野市立第三中学校は、地震で避難しなければならない際の一時集合場所、及び避難所に指定されています。

 

道路沿いでは防犯への注意喚起もよく見かけ、地域として危機対策がしっかりしている印象です。

23:00 小さな焼き菓子のお店「スリーミー」

 

スリーミー
女子大通りをしばらく歩くと、かわいい看板のお店を見つけました。

 

ここは焼き菓子のお店「スリーミー(SREAMY)」。

 

小さなお店ですが、近くのカフェやビストロ、雑貨屋へも商品を卸している実力派。

 

友人宅に招かれたときのお土産やちょっとしたお礼など、色んな場面で重宝しそうなお店です。

 

23:00 アートに触れられるカフェ&ギャラリー

 

アートセンターオンゴーイング
吉祥寺通りに近づいてくると、お店の数もぐっと増えてきました。

 

外壁に不思議な生物がたくさん描かれたこちらは「アートセンター・オンゴーイング(Art Center Ongoing)」。

 

1階がカフェ、2階がギャラリーとなっていて気軽にアートに触れることができ、活用次第で色んな繋がりが生まれそうです。

 

23:04 夜間営業の「ドーナッツプラント」

 

ドーナッツプラント
「アートセンター・オンゴーイング」の目の前には、ニューヨーク生まれのドーナツショップ「ドーナッツプラント」吉祥寺店があります。

 

「ドーナッツプラント」自体は都内にいくつも店舗がありますが、実はここ、少し特別なお店なんです。

 

その理由は、全店舗の中で唯一、夜22時から揚げたて、作りたてのドーナツを販売しているから。日によってはできたての商品を求めて、行列ができるそうです。

 

なぜ、吉祥寺店だけかというと、ここが「ドーナッツプラント」のセントラルキッチンだということが関係します。

 

「ドーナッツプラント」各店舗に並ぶドーナツは一括してここで製造されているため、吉祥寺店だけ特別に、お客様に作り立てをいち早く提供することができるのです。

 

揚げたてのドーナツが食べられるなんて、しかも吉祥寺店限定メニューもあるとくれば、甘いもの好きにはたまらないはず。夜は売切れ次第終了なので、買いたい人は定休日を確認のうえ、お早めにどうぞ。

 

23:08 お好み焼き「玉屋」

 

お好み焼き玉屋
さらに吉祥寺通り近くまで来ると「玉屋」というお好み焼きともんじゃ、鉄板焼きが味わえるお店があります。

 

照明の雰囲気が温かく、店内も居心地がとても良さそうです。さらに23時ラストオーダー、0時閉店と夜遅くまでやっているのも嬉しいポイント。

 

こんなお店が近所にあったらきっと心強く、頻繁に通いたくなりそうです。

 

女子大通り
さらに女子大通り沿いには、お店がいくつか軒を連ねており、この時間帯でもまだ元気に営業中でした。

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23:15 吉祥寺通り

 

セブンイレブン吉祥寺通り東店
女子大通りを抜け、ようやく東町エリアの西端にあたる、吉祥寺通りにたどり着きました。時刻は23時15分。

 

1時間近くかけて、東町エリアをざっと回ってきましたが、最後は、東町エリアを代表する場所に行ってシメたいと思います。

 

23:22 武蔵野八幡宮

 

武蔵野八幡宮
こちらが五日市街道と吉祥寺通りの交差点のそばある「武蔵野八幡宮」。

 

ここは吉祥寺の氏神様、つまり吉祥寺を守る神様として有名な神社です。吉祥寺駅から10分も離れていない場所にありますが、歴史は古く、境内は約1300坪もの広さを誇ります。

 

地元の人にとっては初詣やお宮参り、お祭りなどを通じて、今なお身近で大切な場所として残る、まさに街が誇る八幡宮です。

武蔵野八幡宮
東町エリアを歩いて感じたのは、大部分が閑静な住宅街ということ。シンボル的な存在として「武蔵野八幡宮」や、さらに新たな顔ともいえるパティスリー「アテスウェイ」があります。

 

基本的にコンビニや飲食店は女子大通りや五日市街道、吉祥寺通り沿いにあり、一本路地に入るとずらっと家が立ち並ぶなど、環境がキレイに分けられています。

 

ただ、大きなスーパーがエリア内にないので、駅からの帰宅途中に買い物をしたり、ネットスーパーを利用したりするなど少し工夫が必要かもしれません。

 

次は、吉祥寺の北町エリアに移動。小学校から大学まで4つの教育機関を有する成蹊学園が大部分を占める北町はどんな様子なのか、一緒に見てみましょう。

 

夜の街を歩く…吉祥寺「北町エリア」編はこちら

 

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更新日: / 公開日:2018.12.26