2017年の近畿圏「借りて住みたい」街ランキングで1位になった三ノ宮。

みなさん、三ノ宮と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか。ショッピングセンターや中華街、カフェやバー、海に面した雰囲気のいい公園など何でも揃う、デートで行きたいオシャレな港町のようなイメージでしょうか。

一見、「住む」街というより「遊ぶ」街のように考えてしまいそうですが、どんなところが1位となったポイントだったのでしょうか?

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神戸の玄関口であり、また中心とも言えるのが、神戸市中央区に位置するこの三ノ宮です。北側は山地、南側は海に囲まれた港町で、南北の間隔が狭いため自転車だけで全域まわれるほどの実はコンパクトな街。

 

三ノ宮の人気の大きな理由の1つが、交通アクセスの利便性の高さです。JR、阪急電鉄をはじめとする6路線の駅が集合し、特急・快速がすべて停まるターミナル駅となっています。大阪・梅田まで約30分、京都まで約1時間と、通勤・通学にも便利なうえ、近畿圏の主要エリアへも気軽に行くことができます。

 

交通拠点、オフィス街、役所等の中心業務地区の機能をもつ一方、商業施設や飲食店など暮らしや遊びを支える施設、中華街や旧居留地などの観光スポットも豊富という、多様な顔を持つ街です。

 

三ノ宮から臨む大阪湾

三ノ宮から臨む大阪湾

 

さて、そんな三ノ宮ですが、「住む」ことを考えた時に見えてくる魅力は何なのでしょう。ミニミニFC三宮店の齋藤頌平さんにお話を伺ってみました。

 

「まず1つ目は、交通の利便性ですね。三ノ宮は近畿圏の主要エリアへどこにでも出やすいため、例えばカップルやご夫婦で勤務先が違っていても通勤しやすく、住む街の候補に挙がりやすいです。

 

2つ目は、様々なライフスタイルの人にとって生活しやすい街だということです。三ノ宮はショッピングや観光の印象が強いかもしれませんが、実際は場所や町ごとに雰囲気が異なり、居住地として住みやすい場所もきちんとあります。

 

駅を中心にして南北にはしるフラワーロードを縦軸、東西にはしるJR東海道本線沿線を横軸として4つのエリアに区分すると、それぞれの場所ごとの特徴が見えやすいです。」

 

街の解説をしてくださる斎藤頌平さん

街の解説をしてくださる斎藤頌平さん

 

コンパクトな街ながら、実は4つの個性的なエリアに分けることができる三ノ宮

コンパクトな街ながら、実は4つの個性的なエリアに分けることができる三ノ宮

 

それぞれのエリアの特徴や家賃相場はどうなっているのでしょうか。

 

「まず、北西部(A)は、居酒屋や飲食店が多いため、一人暮らしの方も暮らしやすく、にぎやかなエリアです。人気の小学校があるので意外とファミリーも多いですね。駅から徒歩10分くらいから住居が多くなり、ワンルーム~1DKで家賃6~7万円くらい、ファミリータイプは10万円前後が相場です。

 

安い物件も比較的多く、良コスパなのが、北東部(B)。平均的に築年数が古いことや、駅からのアップダウンがあるなどの理由で、家賃相場が低く、4~5万円くらいから賃貸物件を探すことができます。

 

そして、 オフィス街の南東部に位置する(C)のエリアは、新築マンションも多く、高層マンションなど高級物件も多い、洗練された雰囲気です。

 

最後の南西部(D)は居住できる物件は少なく、百貨店や三宮センター街などのショッピングエリアとなっていて、神戸駅の方向には中華街や神戸ハーバーランドなど観光地もあります。旧居留地であるため、外国風な雰囲気が残るのも特徴です。」

 

飲食店が多いエリアやオフィス街など違った性質を持ちながらも、それぞれが混在せず棲み分けがされているため、暮らしやすさが保たれているということでしょう。

 

様々な世帯やライフスタイルなどで異なるニーズに合う適切なエリアを選んで暮らせるのが、大きな魅力と言えそうです。そんな三ノ宮には、この数年、新築物件が増えているそう。

 

「三ノ宮は今回のような”住みたい街”系のランキングで上位になるなど、その良さを知られる機会が多く人気を集めていることや、駅を中心とした再開発を進められていることで年々人口が増えています。

 

そのため、隣接する岡本では築10年以内で築浅と言われているところ、三ノ宮で築浅といえば大体築5年以内になります。中でも単身世帯が住まわれることが多く、単身用の物件が多いので築浅の1Kは探しやすいです。それに伴って、築年数が古い物件は家賃が下がるので、お手頃な物件も探しやすいですね。」

 

6路線が集まる三ノ宮駅前

6路線が集まる三ノ宮駅前

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様々な表情をもつ街であることがわかった三ノ宮。この街ならではの変わった物件などはあるのでしょうか。

 

「関西圏で初めて、『ソーシャルアパートメント』というものが出来たのが、三ノ宮です。自室の他に共用のラウンジなどがあって、入居者同士の交流ができるマンションです。

 

シェアハウスのように、キッチンやバス・トイレが共用の共同生活というわけではなく、住戸は普通のマンションと同様に独立していて、自室までの導線は共有スペースへのものと分かれているので、気分に応じた過ごし方ができます。

 

様々な人と交流できるなど、日々の暮らしに刺激をくれるソーシャルアパートメントは、ブランド力も高い三ノ宮を選ぶようなアクティブな単身の方にとって需要があるのだと思います。

 

また、この辺りで多い物件は、防音対策をしっかりしているお部屋ですね。単身の方が多いので、騒音トラブルが起きないように、気にされる不動産会社やオーナーさんが多いのかもしれません。」

 

新たな交流が生まれる共有スペース<br>
<small>(ソーシャルアパートメント:イメージ)</small>

新たな交流が生まれる共有スペース(ソーシャルアパートメント:イメージ)

 

お部屋探しをされる方の情報収集の方法としては、8割強がインターネットを利用されるようです。沢山の物件の中から、お部屋探しのコツはあるのでしょうか。聞いてみました。

 

「三ノ宮は街の変化が速いという性格からか、昔から住んでいる人と最近住み始めた人ではイメージが違うということも起こり得ます。

 

そのため昔からの三ノ宮を知っている人に聞いて参考にすることもいいのですが、より地域の「今」を知り尽くしている不動産会社に直接相談してみた方が、それぞれのお客様のニーズに合った情報収集ができると思います。

 

例えば昔は治安が悪いというような印象があった地域でも、最近ではアーケードに防犯カメラもついていて安心、ということもあります。」

 

インターネットで情報を集めつつ、文字情報だけでは分かりにくいリアルタイムの最新情報は現在の三ノ宮のことをよく知る不動産会社さんや、実際に住んでいる知人に、直接聞くのが安心かもしれません。

 

エリアや町によって様子は異なりますので、住もうと思っているエリアは、実際に自分自身で歩いて確認するのも大切です。

 

今回お話しいただいた<br>
ミニミニFC三宮店の齋藤頌平さん

今回お話しいただいたミニミニFC三宮店の齋藤頌平さん

 

今回は、近畿圏で「借りて住みたい街」1位の三ノ宮の魅力について伺いました。

 

昼と夜で雰囲気が変わる街はよくありますが、エリアごとに様々な表情を見せる三ノ宮には、多くの人を受け入れる懐の深さを感じました。今後も注目していきたい街です。

 

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■取材協力ミニミニFC三宮店

 

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更新日: / 公開日:2017.07.24