HOME’Sが応援している「中宇治yorinリノベーションプロジェクト」。町屋と建具工場だった建物を、小商い3店舗と地域の寄り合い所の複合施設へと再生するこの企画。着々とプロジェクトは進み、5月14日には、現場見学会が行われました。

五月晴れの気持ちよい天候の中、13:00から17:00まで中宇治yorinを開放し行われた見学会には、小商い希望の事前予約をした見学者20組のほか、近隣の方やSNSなどを通じて当日来場した方も70組を超える盛況ぶり。総勢100人以上の方々が中宇治yorinを訪れ、3タイプあるテナントを見学し、プロジェクトメンバーと意見を交わしました。今回はその見学会の模様をレポートします!
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見学会が行われた中宇治yorinは、現状は解体が進み、まったくのスケルトン状態。見学会の後からすぐに基礎工事が始まる予定です。会場では、基礎工事後の各フロアの完成イメージ図や模型も展示されました。

 

まずは、その基礎工事後の各フロアのイメージについて、ここでご紹介しておきましょう。

 

中宇治yorinは、町屋と建具工場が一体化したのが建物的な特徴です。建物の改修を担当する一級建築士事務所「エキスポ」さんによると、改修のポイントは異なる建物の風合いをそれぞれ生かすこと。「木造+吹き抜け+鉄骨造」という異なるテイストが1つの建物に同居することに「面白さ」があるといいます。

 

平面図を見ていただくと分かり分かりやすいのですが、真ん中の「×」部分が吹き抜けに該当する部分。もとは町家の中庭であるはずの部分に増築されていた2階床を取り外し、屋根にもトップライトを取ることで明るさをプラス。共有スペースとしての中庭を作ることで、それぞれのテナント同士につながりをつくっています。

 

テナントAは町家風の木造建築を活かし、奥のテナントBのスペースでは、工場部分の鉄骨構造を生かした改修が行われます。

 

中宇治yorinの一階平面図

中宇治yorinの一階平面図

 

入口付近とテナントAのイメージパース

入口付近とテナントAのイメージパース

「通りに面したテナントAのエリアは、町家建築の風合いが残っていますから、これをなるべく残した改修にしていきます。木の梁を生かし、土壁は傷んだ部分を塗り直していく。出窓の部分は、趣を残したままショーウインドーとして使えるようにできればと思います」(一級建築士事務所エキスポ 武田憲人氏)

 

同社が用意したイメージ図では、入り口は和風建築の佇まい。もとは出窓になっていた部分もショーウインドーに、店内には商品が並ぶ棚とショーケースがイメージされています。ただ、こうした点はもちろんこれから入居する店主に寄って変更されていくもの。出窓のショーウインドーも、もしかしたら通路の道行く人に商品を販売する小窓になるかもしれません。

 

テナントAの左側は奥のテナントへ続く通路が設計されています。通路に向けてテナントAの建具を開放することで、奥のテナントへと向かうお客さんにも立ち寄ってもらえるよう工夫されています。

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一方、1階奥のテナントBと、2階奥のテナントCは、鉄骨構造の工場の雰囲気を生かす造りになります。2階のテナントCのイメージ図では、ちょうど現状のスケルトンでもよくわかる天井の鉄骨が、アーチ形のアクセントとしてデザインされています。エキスポさんのイメージでは、モノトーンのシックなイメージで完成図が描かれていますが、実際の入居者の方は、どのような雰囲気にアレンジしていくのでしょうか。

 

2階 テナントCのイメージパース

2階 テナントCのイメージパース

 

1階奥のテナントBの特徴は、キッチン用の配管を行うこととオープンデッキがあること。平面図で見ていただくと分かりやすいのですが、yorin側の要望としてテナントBには飲食店を想定しています。そのため予めキッチン用の配管工事を行う予定です。さらに、魅力的なのが、庭にウッドデッキを備えてオープンスペースとして利用できること。お隣の家との境界には、大きなグリーンで目隠しをする予定です。現在のところは目隠しも何もないので、向かいの山が綺麗に見えて、この環境もまた魅力的。目隠しの高さを調節することができれば、この景観がお店の魅力の一つになりそうです。

 

中庭からテナントB側をみたイメージパース

中庭からテナントB側をみたイメージパース

 

見学者の中には、お店のイメージを中宇治yorinに重ね合わせ、細部へのイメージをさらに膨らませながら、今後の施工展開やインフラの設置状況などを確認していました。

このプロジェクトのプロデューサーを担う不動産プランナー岸本千佳氏は、事前予約の段階から手ごたえはあったというものの、当日の盛況ぶりは嬉しい想定外であったといいます。

 

「普通“見学会”というと、ある程度建物ができた段階で行うものなので、建物がスケルトンの状態で行うには懸念もありました。ですが、このスケルトン状態というのがかえって良かったと思います。入居者の方にはスケルトンの段階から、完成まで見ていくことができて、より愛着が沸くようです。

 

また、見学会をしているうちに、ご近所の方々も『何をやってるんだ?』と顔を出してくださいました。こうしたプロジェクトが行われていることをより知ってもらい、そして過程を見ていただけたことで、これからの中宇治yorinの成長を気にしていただけるようになったと思います。中宇治yorinが地域に溶け込むためにも、この見学会は役立ってくれたと思います」(岸本氏)

 

見学会をスタートした13:00から終了時間まで、来訪者はまったく途切れることがない状態。いろんな人々の夢が「中宇治yorin」に寄せられた1日でした。

 

大盛況の見学会

大盛況の見学会

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更新日: / 公開日:2016.06.16