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成田山新勝寺の東京別院として成田山深川不動堂の歴史は、はるか江戸時代にまで遡る。現在まで300年以上もの間、「門仲」のシンボルとして親しまれ続け、参拝客が観光バスで大挙訪れることも珍しくないという。

 

一歩、境内に足を踏み入れれば、その厳粛な雰囲気に圧倒されること間違いなし。なかでも、開創310年記念事業として建立された新しい本堂を見上げると、写真を撮らずにはいられない。だって、外壁全体が巨大な梵字で覆われているのだから!
近代的デザインで配置された梵字群はご本尊である不動明王の真言であり、まさに祈りの言葉で包まれた空間。

 

深川不動堂

深川不動堂

 

深川不動堂

深川不動堂

その他にも「圧倒スポット」は盛りだくさん。内仏殿の四国八十八ヶ所霊場それぞれのお砂を納めた「四国八十八ヶ所巡拝所」や日本最大級の天井画「大日如来蓮地図」。旧本堂の高さ5メートルを超えるおねがい不動尊などなど、見どころは枚挙に暇がない。毎月1日には誰でも参加できる写経大会、他にもご詠歌に親しむ会などの催しもあり、崇高ながらも門戸は常に開かれている。

 

なんにしろ、自分の暮らす街に300年以上の歴史を持つお寺があるなんてかっこいい。はじめは「敷居が高いな」とか「なんだか遠慮しちゃうな」なんて思うかもしれないけど、ふらっと御参りする暮らしをしていれば、「元来、祈りや感謝というものは、身近にあるべきものだろ?」なんて、知った風な口を利けるようになるかもよ?

 

外壁全体が巨大な梵字で覆われている「深川不動堂」本堂。

外壁全体が巨大な梵字で覆われている「深川不動堂」本堂。

 

毎月1日には「写経大会」が行われる。参加したら、日々のストレスから解放されるかも?!

毎月1日には「写経大会」が行われる。参加したら、日々のストレスから解放されるかも?!

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住所: 東京都江東区富岡1-17-13
開扉時間: 9~18時

 

江戸時代から愛される門仲のシンボル。
毎月1日、15日、28日の縁日は9~20時で開催。

 

深川不動堂

深川不動堂

「門仲」の愛称で親しまれる門前仲町は地下鉄の東西線と大江戸線が乗り合わせている。大手町まで5分、新宿にも26分で行けるため、朝のラッシュはある程度の覚悟が必要だ。

 

その混雑っぷリは国土交通省のお墨付き。国土交通省発表の「平成23年度三大都市圏における鉄道混雑率について」を見ると、東京メトロ東西線木場~門前仲町間の混雑率は199%となっている。駅から出ていく人も多く、この街は出発地であり到着地でもあるようだ。
便利な場所に人が集まるのは当然だ。帰宅ラッシュもなかなかのものがあるが、裏返せば「門仲」が人気の街であることの証明ともいえる。

 

ラッシュ!

ラッシュ!

 

深川不動堂を通って通勤!なんて姿は門前仲町ならでは。毎日ご利益ありそうです!

深川不動堂を通って通勤!なんて姿は門前仲町ならでは。毎日ご利益ありそうです!

 

朝の通勤風景を取材中に、何とものんびりした風景に出会いました。カルメ焼きを焼いているところ。甘い香りがあたりに漂ってきます。

朝の通勤風景を取材中に、何とものんびりした風景に出会いました。カルメ焼きを焼いているところ。甘い香りがあたりに漂ってきます。

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ひとたび地上に出てみると、朝のラッシュが嘘かと思えるほど、街は「のんびり」とした雰囲気に包まれている。
駅前を東西に貫く永代通りに沿ってアーケード型の商店街がのびており、車道も歩道部分も十分に広い。見慣れたあのチェーン店もあれば、見慣れぬ個人商店もあり、新旧の歴史がうまく混在している印象だ。
毎月1日、15日、28日には参道で深川縁日が行われ、数多くの露店が立ち並ぶさまを眺めることができる。

 

街の南側に足を延ばしてみると、この街の「のんびり」さは勢いを増す。きれいに整備された古石場川親水公園を歩けば、日向ぼっこしているご老人や、その前をチョコチョコと横切る幼稚園児たちの姿を見ることができる。

 

涼しげに流れる川のせせらぎや生い茂る木々に視覚と聴覚が刺激され、そこはかとなく漂っている香りに嗅覚も刺激される。匂いの元をたどってみると、たくさんのキンモクセイの花がオレンジ色に輝いていた。

 

楽しげな声に惹かれ、公園を覗いてみると、大勢のママさんたちがバレーをしていた。平日の午前中にも関わらず、総勢50名を下らぬママさんたちが、チームに分かれ笑顔を溢れさせている。聞けば、子どもを通わせている幼稚園でバレーボールの大会があるのだという。ガムテープで作られたお手製のネットを見ていると、なんだか嬉しくなった。きっと引っ越したてのママさんもすぐに打ち解けられるんだろうな。

 

深川公園

深川公園

 

深川不動尊ご利益通り

深川不動尊ご利益通り

 

ママさんバレーの練習のようす。ママたち、楽しそう!

ママさんバレーの練習のようす。ママたち、楽しそう!

さらに川沿いを歩いていると、橋のたもとの秘密基地のような場所に、釣り竿が見えた。傍らには好々爺がにこやかに糸の先を見守っている。話を聞くに、江戸前ハゼやボラなどが釣れるらしい。そうだ、ただのハゼでもここで釣れれば江戸前となる。

 

あんたたちに釣れるところを見せてあげたいけどね。」って釣り糸を垂らす門仲のおじいちゃん。釣れるところは見られなかったけれど、取材の合間のあったかい時間をもらった。ありがとうございました!

 

意外なほど水は透き通っており、好々爺の笑顔はどこまでも純粋だ。キンモクセイの香りに鼻をくすぐられ、のんびりとした気持ちに頬が緩む。笑顔は伝染するものだと聞いてはいたが、本当なのだと、そのとき知った。

 

※2012年10月31日の情報です。最新の情報は訪れる前にご確認ください。

 

>>【門前仲町】下町深川を感じる暮らし
>>【門前仲町】下町好きにはたまらなく魅力的な街の夜の風景

 

釣りをする門仲のおじいちゃん

釣りをする門仲のおじいちゃん

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更新日: / 公開日:2012.10.31