賃貸物件に住んでいる人の中には、部屋の臭いが気になる人もいるのではないでしょうか。
賃貸物件では前の入居者の退去後にハウスクリーニングを行い、新しい入居者を迎えるのが一般的ですが、臭いが除去されていない場合もあります。また、日常生活を送る中で、キッチンやシンクなどから臭いが発生することも考えられます。

臭いはストレスの原因になるだけでなく、入居している人の健康を害することもあります。そのため、嫌な臭いを感じた場合はすぐに原因を特定して対処することが大切です。

今回は、賃貸物件で発生する嫌な臭いの原因と発生場所、対処方法について解説します。

叶えたい条件で賃貸物件を探す一人暮らしにぴったりな物件

臭いの中でも、“アンモニアの臭い”“腐った玉ねぎの臭い”“腐った魚の臭い”“腐った卵の臭い”は4大悪臭と呼ばれ、部屋の嫌な臭いの原因になり得ます。これらの臭いは非常に強く、かつ長期間にわたって臭いを発するため、発生場所を特定して対処することが大事です。

他にも、カビやダニの糞、タバコのヤニ、ペットの臭いなども部屋の嫌な臭いの原因に挙げられます。

こうした嫌な臭いは、主に以下の場所で発生することが多いです。

臭いの種類

発生場所

アンモニアの臭い

トイレやバスルーム

腐った玉ねぎの臭い

キッチン

腐った魚の臭い

キッチンやダイニング

腐った卵の臭い

下水や排水管周り

カビやダニ

クローゼット、玄関、窓のサッシ

タバコのヤニの臭い

ベランダ、バルコニー、喫煙していた部屋

ペットの臭い

ペットのいた部屋

それぞれの発生場所について、次項で詳しく見ていきましょう。

 

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賃貸物件の嫌な臭いの発生場所を特定したら、なぜ臭いが発生しているのかを知り、対処することが大切です。ここでは、嫌な臭いの発生場所について詳しく解説します。

キッチンは毎日水を流すことで清潔な状態を維持しやすい場所ですが、料理した後の生ゴミがゴミ受けなどに残っていると、腐敗臭が広がることがあります。特に生魚や生肉は菌が繁殖しやすく、悪臭を発生させる原因となります。また、シンク内だけでなく排水溝に生ゴミが詰まって腐ることにより、嫌な臭いが発生する可能性も考えられます。

キッチンはキレイなのに臭いが消えない場合は、生ゴミが排水溝やゴミ受けに残っており、そのまま腐っている可能性が高いといえるでしょう。排水溝の詰まりはキッチン下部にある扉を開き、排水管のジョイントを外すことで確認できます(中に水が溜まっていることがあるため、タオルなどを敷いたうえで外しましょう)。

洗面所・浴室・トイレは日常的に使用するため、頻繁に水が流れることでキレイな状態を保ちやすいと考えがちですが、嫌な臭いが発生する場所の一つでもあります。

洗面所と浴室は、髪の毛や石鹸カスが排水溝にたまりやすいものです。そのため、カビや雑菌が繁殖しやすく、そのまま放置していると悪臭を発するようになるでしょう。

湿気がたまりやすい場所でもあるため、頻繁に換気をしなければカビが発生する可能性も考えられます。また、トイレは掃除が不十分なまま長期間放置しておくと雑菌が繁殖し、強いアンモニア臭を放つようになります。

このように、水をよく使う場所は臭いの発生場所になりやすいため、注意してチェックするようにしましょう。

部屋全体が臭いの原因となっていることもあります。換気扇やエアコンの汚れが酷い場合、室外の空気と一緒に汚れを飛散させてしまい、臭いの原因になり得ます。特にキッチン上部に設置されている換気扇は油汚れがつきやすく、不衛生な状態になっていることが多いので注意しましょう。

また、前の入居者が喫煙者だったりペットを飼っていたりした場合、喫煙していた部屋やペットを飼っていた部屋の壁紙に臭いが染みついていることもあります。入居前のハウスクリーニングで臭いの除去を行いますが、完全に除去できないケースも少なくありません。臭いがあまりにも酷い場合は、管理会社に相談することをおすすめします。

換気が不十分な部屋はクローゼットに湿気がこもりやすく、カビやダニが発生することがあります。それらの死骸や糞が室内に飛散してしまい、嫌な臭いの原因になっていることも多いものです。

カビやダニが原因の場合、嫌な臭いだけでなくアレルギー疾患を引き起こす恐れもあります。クローゼットの壁や天井、収納している衣類にカビやダニが発生していないかを、日常的にチェックすることをおすすめします。

賃貸物件の嫌な臭いは、原因と場所が特定できればスッキリ消臭することも可能です。ここでは、賃貸物件で嫌な臭いがする場合の消臭方法を3つ紹介します。どの方法も簡単に実践できますので、ぜひ参考にしてください。

まずは換気して空気を循環させ、悪臭を外に逃がすことが大切です。窓や玄関を開けて一気に空気を循環させ、その間に掃除を行いましょう。

掃除は場所によって使用する洗剤や必要なグッズが変わるので、効率のよい方法を見つけておくことも大切です。

一般的に、効果的だとされている掃除方法は以下のとおりです。

掃除する箇所

掃除方法

キッチン(シンク)

重曹やクレンザーで油汚れを落とす

水回り

重曹、クエン酸を使って発泡させ、ブラシでこすり落とす

部屋全体

エアコンフィルター、換気扇を外し、水洗いする

油汚れが酷い場合、重曹やクレンザーを使う

クローゼット

湿気を防ぐための除湿剤を使う

玄関

泥や砂を掃き、シューズボックスがある場合は除湿剤を使う

掃除が済んだら、活性炭や竹炭をクローゼットなどの湿気が発生しやすい場所に設置します。炭の表面には細かい穴が開いており、臭いを吸着する性質を持っています。長時間置いておくことで臭いを除去することができるため活用しましょう。なお、冷蔵庫や靴の脱臭にも効果があるため、玄関や冷蔵庫の消臭にも効果的です。

消臭アイテムにはスプレータイプもあります。ただし、一時的な消臭効果は高いものの、根本的な臭いの解消にはならないことが多いです。そのため、消臭スプレーと、置き型の消臭アイテムをうまく使い分けることがポイントになります。

北側の部屋や水回りの横にある部屋などは換気が難しく、湿気がこもりがちです。また空気も淀んでしまうため、空気清浄機が効果を発揮するでしょう。

脱臭機能付きの空気清浄機を利用すれば、タバコやペットの臭いを消すことも可能です。製品によってはアレルギー物質の飛散を抑制する機能もあるため、家電量販店で自分に合った空気清浄機を選ぶことをおすすめします。

 

叶えたい条件で賃貸物件を探す 一人暮らしにぴったりな物件

賃貸物件の嫌な臭いをそのまま放置しておくと、ストレスがたまるだけでなく、アレルギー疾患などの健康被害につながる恐れがあります。そのため、嫌な臭いは我慢するのではなく、原因を特定したうえで適切な対処を行うことが大切です。賃貸物件での快適な暮らしを実現するためにも、嫌な臭いはなるべく早く消しましょう。

ただし、掃除や換気をしても臭いが消えない場合は、専門会社への依頼が必要になるケースもあります。その場合は管理会社へ相談するようにしましょう。

 

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