12畳の広さってどれくらい？

物件の間取り図では、部屋の広さを畳の数で表記している場合がほとんどです。12畳の部屋であれば畳12枚分のスペースがあることになりますが、実際には同じ12畳の物件でも、広さが違うことがあります。その理由について見ていきましょう。

畳のサイズは地域でさまざま

部屋の広さの単位として一般的に使われている畳数ですが、畳のサイズは地域によって違っています。たとえば、東日本で多く使われている「江戸間」の畳1枚の広さは1.54m2ですが、西日本で多く使われる「京間（本間）」は畳1枚が1.82m2と、ひと回り大きくなっています。一方で全国の公団住宅などで使われる「団地間」は畳1枚が1.44m2で、京間と比べると約2割も狭くなっています。

 

このように畳のサイズがバラバラだと、間取り図を見ても実際の広さが正確に伝わりません。不動産公正取引協議会連合会では、不動産広告において1畳の広さを1.62m2以上とするルールを定めています。今回紹介する12畳の部屋であれば、約19.44m2の広さということになります。

 

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12畳は一人暮らしに向いている？

一人暮らし向けの物件の多くが6〜7畳程度であることを考えると、12畳の部屋はかなり広めで、2人でも暮らせるスペースといえます。ここに1人で住むのであれば、空間をぜいたくに使った暮らしが実現できます。

1Kとワンルームの違いは？

一人暮らし向けの物件で一般的な間取りといえば、1Kとワンルーム（1R）です。この2つの違いは、1Kではキッチンが居室の外にあって扉で仕切られているのに対して、ワンルームでは居室内にキッチンがあったり、仕切りがなく廊下部分からひと続きになっていたりすることです。そのため、ワンルームの方が実際に使える空間が1Kより狭く、実質的には8〜9畳くらいになります。

12畳の部屋におすすめのレイアウト

12畳の広さの部屋には、3人掛けのソファ、ダブルベッド、大きめの収納棚や本棚、ダイニングテーブル、テレワーク用のデスクなどを置くことができます。いろいろな大型家具を置いて、快適に暮らすためのレイアウトのコツについて考えてみましょう。

1Kにおすすめのレイアウト

キッチンが居室の外にあって、生活空間を丸ごと広く使えるのが1Kの部屋の最大のメリットです。部屋が広いので壁一面に収納棚や本棚を置いてもさほど圧迫感なく暮らすことができますが、レイアウトの自由度が高い分、どういう部屋にしたいのか、暮らすうえでの使い勝手を考えて家具を配置する必要があります。

 

部屋の形にもよりますが、縦長の長方形の場合は、部屋のいちばん奥の窓際を収納棚などで仕切って寝室エリアとし、中央のスペースにはソファやテレビボードを置いてリビングエリアに、部屋の入り口のキッチンに近い場所をダイニングエリアにすると、生活動線もスムーズです。正方形に近い部屋の場合は、4隅に当たる場所をそれぞれゾーン分けして家具の配置を考えます。たとえば左右の壁際に家具を振り分けて、中心にスペースを取ると広々とした印象の部屋になります。

ワンルームにおすすめのレイアウト

キッチンが居室内にあるワンルームの場合、その近くに冷蔵庫や食器棚、ダイニングテーブルを配置することを前提に、部屋のレイアウトを組み立てていきましょう。日常的に自炊をするのであれば、ベッドはキッチンとは離れた場所にして、寝室エリアまで調理のにおいが届きにくいように気をつけたいものです。

 

12畳あればさまざまな家具が置けますが、雑然とした雰囲気にならないように、インテリアや家具の色調をそろえたり、ローボードやローソファなど背の低い家具を中心にしたりすることで、空間の広さを強調することができます。寝室エリアとの間仕切りに使う収納棚なども奥行きの浅いものを選ぶと圧迫感を感じずにすみます。リビングエリアなどにアクセントとなるラグを敷くことで、ゾーン分けをするのもいいでしょう。スッキリと片付いた部屋を維持するには、置けるスペースがあっても物を増やさないようにする努力も必要です。

レイアウトを考えるときの注意点

12畳の部屋なら、寝室、リビング、ダイニングなど生活空間をゾーン分けして家具を置くことができます。家具の配置を決める前にチェックしておきたいのがコンセントの位置です。延長コードで室内がごちゃごちゃしないように、テレビやスタンド、パソコンなどの位置を考えて生活空間の配置を決めるとよいでしょう。

 

物件を内見するときは、壁から壁までの長さ、収納スペースの幅、窓の位置や幅、高さなどを測っておくと、家具の配置を考える際に役立ちます。特に大型家具がある場合は、運び込めるかどうか玄関や居室のドアの幅も調べておくと安心できます。

 

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12畳の部屋に向いている人は？

一人暮らしで12畳のスペースがあれば、大型家具を置いたり、趣味や仕事のための空間を確保したり、生活空間をぜいたくに使うことができます。とはいえ12畳の物件はその分、家賃も高く、物件自体も少ない傾向にあります。12畳の部屋での暮らしに向いているのは下記のような目的のある人です。

在宅勤務をしている人

室内にテレワークや勉強のためのワーキングスペースをつくりたい人には、12畳の部屋は向いています。壁際の一角にデスクを設置し、リビングやダイニングエリアと本棚などで間仕切りをすれば、集中して仕事ができるスペースとして使うことができます。

部屋のレイアウトにこだわりがある人

家具の配置の仕方が限られる6〜7畳程度の部屋と比べると、12畳の部屋なら寝室、リビング、ダイニングなどそれぞれのエリアに分けてレイアウトを考えることができます。置く場所を工夫すれば、たいていの大型家具は設置できる広さなので、L字形のソファやリクライニングソファ、ダブルサイズのベッドなど、好きな家具を置いてこだわりの空間を演出できます。

友人を家に招きたい人

12畳のスペースがあれば、ゆったりサイズのソファを向かい合わせに配置したリビングエリアをつくることも可能です。寝室エリアを背の高い家具で間仕切りすれば、来客中もプライバシーが確保できます。ホームパーティーが趣味の人なら、キッチンが居室内にあるワンルームでも大きめのダイニングテーブルが置けるので、使い勝手がいいでしょう。

まとめ

大型家具を置いたり、インテリアに凝ったり、一人暮らしの空間でぜいたくに過ごしたい人には12畳の部屋は十分といえる広さでしょう。ただ部屋が広い分、家賃も高くなるほか、12畳の一人暮らし向け物件は数が少ない傾向にあります。広い空間で快適に暮らすにはダイニングやリビング、寝室などのエリアに分けて家具を配置し、間仕切りなどでメリハリをつけるといいでしょう。

記事のおさらい

12畳の部屋は何m2？

12畳の部屋とは畳12枚分のスペースがあるということで、換算すると約19.44m2の広さになります。詳しくは「12畳の広さってどれくらい？」をご覧ください。

一人暮らしに12畳の広さは向いている？

一人暮らし向けの間取りには1Kとワンルームがありますが、12畳の部屋に1人で住むならスペースをぜいたくに使うことができます。詳しくは「12畳は一人暮らしに向いている？」をご覧ください。

12畳で快適に暮らせるレイアウトのコツは？

12畳はほとんどの大型家具が置ける広さです。快適に暮らすためには、ダイニング、リビング、寝室エリアなどにゾーン分けするといいでしょう。詳しくは「12畳の部屋におすすめのレイアウト」をご覧ください。

12畳の部屋に向いているのはどういう人？

部屋のレイアウトに凝りたい、友人を招いてホームパーティーをしたい、仕事場を兼ねたいなど、住む目的をかなえるうえでスペースが必要な人には12畳の部屋が向いています。詳しくは「12畳の部屋に向いている人は？」をご覧ください。

 

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