一人暮らしをする際、間取り選びで迷う人は多いのではないでしょうか。特に、同程度の広さであることが多いワンルーム(1R)と1Kで迷うケースは多いかもしれません。
ワンルームと1Kは、それぞれにメリットとデメリットがあり、自分に合った間取りを選ぶことで快適な生活を送ることができます。
この記事では、一人暮らしでワンルームの間取りを選ぶメリットや家具選びのポイント、ワンルームでよくあるお悩みとその解決策を紹介します。
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一人暮らしでワンルームに住むメリットは?

ワンルームとは、キッチンと居室の間に仕切りがない間取りのことをいいます。一方、1Kは居室とキッチンの間に仕切りがあるタイプの間取りです。
ここでは、一人暮らしでワンルームに住むメリットを解説します。
1Kや1DKと比較すると家賃が安い
ワンルームのメリットは、ほかの間取りと比べて家賃が低く設定されている点です。
例として、LIFULL HOME’Sで東京都の吉祥寺駅周辺の間取り別家賃相場(2024年1月17日時点)を見てみると、以下のようになりました。
- ワンルーム:7.56万円
- 1K:8.24万円
- 1DK:10.94万円
広さや設備、立地など、物件ごとの条件にもよりますが、一般的にはこのように、ワンルームは1Kや1DKと比較して家賃を抑えることができます。
毎月の固定費である家賃を少しでも抑えたい人には、ワンルームが有力な選択肢となるでしょう。
仕切りがないため広く見える
ワンルームは仕切りがないため部屋全体を見渡せ、広く見えるのが特徴です。たとえば、キッチンと居室の間に仕切りがある1Kと比べた場合、同じ専有面積であればワンルームの方が広く見えます。
また、部屋が分かれていると通路になるスペースが増えますが、1部屋にまとまっているワンルームはレイアウト次第でスペースを有効活用できます。実際に使用できるスペースは、ワンルームの方が広くなることが多いでしょう。
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ワンルームに住む際の家具選びのコツ

ワンルームはスペースを有効活用しやすい間取りですが、選ぶ家具によって自由に使えるスペースは狭くなってしまいます。
ここでは、ワンルームに住む際の家具選びのコツについて解説します。
ベッドの大きさを考える
ベッドは部屋の面積の多くを占める家具のひとつです。広さに合わせたベッドを選ばないと生活するスペースが狭くなり、過ごしづらい部屋になってしまう可能性があります。
部屋の広さにもよりますが、荷物が多い場合や少しでも空間を有効活用したい場合は、シングルサイズのベッドがおすすめです。
一方、睡眠環境を重視してセミダブル以上のベッドを置きたい場合は、ベッド下を有効活用できる収納付きのベッドやロフトベッドを検討するといいでしょう。
部屋の広さと自分の生活に合った大きさ・機能のベッドを選択することが重要です。
テーブルの高さを考える
居住空間が1つにまとまったワンルームの部屋は、選ぶテーブルの高さによっても印象が変わります。
ハイテーブルはおしゃれなデザインのものが多く、部屋を魅力的にすることができますが、高さがある分、どうしても圧迫感が出てしまいます。そのため、部屋でくつろぐことを優先するのであれば、ローテーブルを選んだ方が好みの空間に仕上げやすくなります。
よりスペースを有効活用したい場合は、折りたたみ式のローテーブルも検討するといいでしょう。また、天板の下に収納が付いているローテーブルを選ぶと、小物の整理整頓ができて便利です。
ベッドではなくソファベッドを置く
ワンルームの場合、ベッドではなくソファベッドを選ぶのも有効な方法です。
ソファベッドは折りたたむことができ、用途によってベッドかソファかを選べるのが特徴です。来客時にソファとして使えば、生活感を抑えた部屋を演出できます。
ワンルームでの一人暮らしでよくあるお悩み・解決策

ワンルームには多くのメリットがある一方で、ワンルーム特有のデメリットもあります。ここからは、ワンルームの一人暮らしでよくあるお悩みと、その解決法を紹介していきます。
収納スペースが少ない
ワンルームの物件は、ほかの間取りと比べて収納が少ない傾向にあります。それに加え、1つの空間にキッチン小物や生活雑貨を収納しなければならないため、片付かず困っているという人は少なくありません。
収納スペースを増やしたいときは、突っ張り式のオープンラックを検討するといいでしょう。抜け感があるため圧迫感が生まれにくくなります。
軽いものを収納するのであれば、突っ張り棒と板、カゴなどでクローゼットを自作するのもおすすめです。布をカーテンのように使えば目隠しになります。
空間にメリハリがない
仕切りがないワンルームは空間にメリハリがつきにくく、リラックスできないといった悩みも生まれがちです。この場合は収納棚を間仕切りに使うことで、収納力アップと空間の有効活用の両方をかなえられます。
間仕切りに使う収納棚は、背の低いものを選ぶのがポイントです。高さがある棚は部屋に圧迫感を与え、採光を遮ってしまうことがあるため注意しましょう。
料理の匂いが気になる
キッチンと居室の間に扉がないワンルームは、料理の匂いが部屋にこもってしまうことがあります。匂いの対応策としては、まずは換気が重要です。
希望する物件に十分なパワーがある換気扇が設置されているか、キッチンに窓があるか、または風が抜ける窓の配置になっているかをあらかじめ確認しておくといいでしょう。
そのうえで匂いが気になる場合は、消臭スプレーを使用するか、匂いが漏れにくい高さのパーテーションでキッチンスペースを仕切るなどの対策が考えられます。
また、サーキュレーターやエアコンを利用して空気を流すことで、より効果的に換気を行えます。
玄関が近いため室温が外気の影響を受けやすい
ワンルームは玄関と居室の間に仕切りがないため、外気の影響を受けやすくなります。特に冬場は玄関まわりの温度が下がり、寒さが気になることがあるでしょう。
外気の影響を抑えたいときは、居室と玄関の間仕切りをつくりましょう。できるだけ天井から床までの高さがある間仕切りを使うことで、外気からの影響を受けにくくなります。
また、大家さんや管理会社に相談のうえ、ドアに断熱シートを貼るのもひとつの方法です。玄関扉は共用部分になるため、必ず事前に確認しましょう。また、断熱シートは跡が残らないタイプのものを選ぶのがポイントです。
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一人暮らしでワンルームを選ぶ際の注意点

ワンルームは、ほかの間取りと比較して家賃が低く設定されていたり、仕切りがないため広く見えたりするなどのメリットもありますが、選ぶ際には気をつけるべき点もあります。
ここでは、一人暮らしでワンルームを選ぶ際の注意点を紹介します。
家具を配置しやすい形の間取りを選ぶ
広さが限られているワンルームでは、家具の配置が暮らしの快適性に大きく関わります。そのため、家具が配置しやすい形の間取りを選ぶのがポイントです。
ベッドを含めて大型の家具は四角形のものが多いため、こだわりがない限り、正方形や長方形の形の間取りがおすすめです。
三角形やひし形などの複雑な形のワンルームを選んでしまうと家具の配置が難しく、好みの家具が置けなかったり動線が限られたりして使い勝手の悪い部屋になってしまいます。レイアウトしやすい形の部屋を選ぶようにしましょう。
水回りと玄関が近い間取りを選ぶ
ワンルームを選ぶ際は、水回りと玄関が近い間取りを選びましょう。それによって、キッチンやトイレの匂いを居室から遠ざけることができます。
また、玄関側に水回りを集中させることで生活動線を確保しやすくなります。生活動線が確保されれば空間を有効活用でき、住みやすい部屋になるでしょう。
収納スペースがある間取りを選ぶ
収納スペースが充実している間取りを選ぶことも、部屋選びでは重要なポイントです。物件情報を見ていると部屋の広さに目が行きがちですが、自分にとって最低限必要な収納は確保しておきたいところです。
それほど広くないワンルームであっても、収納スペースが充実していれば空間を広く使うことができます。
まとめ

ワンルームは、ほかの間取りと比較して家賃が安いことが大きなメリットであり、少しでも居住費を抑えたい人におすすめの間取りです。
ただし、部屋選びの際には、部屋の形や水回りの配置、収納スペースなどに注意して検討することが重要です。
一人暮らしで間取り選びに迷っている人は、ワンルームのメリットや注意点を把握したうえで、自分に合った部屋を見つけてみてください。
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