田舎に移住してみたいけれど「いきなり家を買うのは抵抗がある」「どんな地域なのか知ってから移住を検討したい」といった場合は、賃貸一戸建てを借りて様子を見るのもひとつの方法です。

そもそも田舎とは、都会の対義語と定義されており、自然の多い地域を一般的に“田舎”と呼びます。この記事では地方の自然が豊かなエリアを田舎と定義し、田舎における賃貸一戸建てのメリットや、移住先の決め方などを詳しく紹介します。

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内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の2020年の調査報告書(※)によると、東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住んでいる20~59歳の49.8%が地方暮らしに関心を持っていると回答しています。

 

世代の傾向を見ると、地方暮らしへの関心度が高い層は比較的若い世代に多いという結果になっています。

 

また、東京圏の出身者が地方圏での暮らしを検討する理由として、もっとも多い回答は「豊かな自然環境があるため」でした。

 

一方、地方出身者においては「豊かな自然環境」と「生まれ育った地域で暮らしたい」という理由が同じくらいの割合を占めています。

 

※ 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局「移住等の増加に向けた広報戦略の立案・実施のための調査事業 報告書

 

田舎へ移住する際、賃貸一戸建てを選ぶメリットとしてまず挙げられるのが、手軽に田舎での暮らしを体験できる点です。

 

賃貸物件であれば、手元資金がそれほどなくても住み替えが可能です。加えて田舎は都市部よりも家賃相場が低いため、都市に引越すよりも物件にかかる初期費用を抑えることができます。

 

また、購入するとなれば決断に多くの時間を要しますが、賃貸であれば物件決めも比較的スムーズです。移住までにそれほど時間がかからない点も利点といえます。

 

さらに、賃貸一戸建ては将来的に一戸建ての購入を考えている人にも適しています。賃貸一戸建てで田舎での生活を始めてみることで、自分たちが住みやすい一戸建ての特徴が分かり、購入時の物件選びのポイントをつかめます。

 

また、二拠点生活を考えている人にとってもメリットがあります。すでに都市部に物件を所有している状態で、田舎で新たな物件を所有するとなれば、住宅ローンの負担は大きなものとなります。

 

長期にわたる返済の負担を軽減しつつ、二拠点生活を実現するためのひとつの方法として、賃貸一戸建てという選択肢も検討してみましょう。

 

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移住先を選ぶ段階で重要なことは、移住の目的を明確にしておくことです。ここでは、移住先を決めるときに役立つポイントを紹介します。

 

田舎への移住を成功に導くには、移住して何を得たいのかという目的を明らかにする必要があります。

 

目的が曖昧なままだとイメージとのギャップに悩んでしまい、思うように移住の準備が進まなかったり、移住後に後悔したりする可能性があります。

 

移住の目的は人によってさまざまですが、たとえば「田舎でのびのびと子育てをしたい」「農業に挑戦してみたい」「起業を考えている」「リモートワークに適した環境を見つけたい」などが挙げられ、目的に合致する場所はそれぞれ異なるはずです。

 

移住の目的を明確にすることで、自分に合った移住先を見つけられるようになります。

 

移住の目的がまだ明確でない場合でも、ひとまず情報収集を行いたいのであれば、自治体が行っている移住相談会に参加してみるといいでしょう。

 

移住相談会は現地で開催されるものが多いですが、最近では出張相談会やオンライン相談会も行われています。いずれも自治体の担当者に直接質問ができるため、自分に合った移住先かを判断しやすくなるはずです。

 

自治体によっては移住者に対して、家賃補助など支援制度を設けているところもあります。気になる移住先が支援を行っているかを知るよい機会にもなるでしょう。

 

Webや移住相談会などである程度情報を収集したら、実際に街に足を運び、歩いてみることが大事です。自分に合った環境であるかを確かめるには、これがもっとも確実な方法であるといえるでしょう。

 

物件の状態だけでなく周辺環境をじかに確かめられるので、イメージとのズレを解消できる機会となります。

 

自治体によっては1週間程度のお試し滞在プランなども用意していることがあるので、利用してみて実際に暮らしていけそうかをチェックしてみるのも有効な手段です。

 

空き家バンクとは、空き家情報を自治体のWebサイトなどに掲載して、物件を貸したい人と借りたい人を結ぶサービスのことです。田舎への移住に関心を持つ人が増えているなか、空き家バンクへのニーズも高まっています。

 

LIFULL HOME’Sでは、全国の空き家バンクの情報をまとめたページを設けています。ここでは、LIFULL HOME’Sの空き家バンクの特徴や物件の探し方について見ていきましょう。

 

空き家バンクで住まいを探す

 

LIFULL HOME’Sの空き家バンクには、2023年10月16日時点で参画自治体数749、掲載物件数6,610件(売買、賃貸どちらも含む)という膨大な情報が集約されています。

 

エリアや自治体を選択して物件を検索できるのはもちろん、ライフスタイルや周辺環境、事業用物件などのテーマから検索することも可能です。

 

街の人の声や、実際に移住した人の体験コンテンツなども掲載されているため、暮らしのイメージを固めたい、疑問点や不安点を解消したいといったときにも役立ちます。

 

また、移住希望者と自治体・地域企業をマッチングするWEBサービス「LOCAL MATCH」を利用すれば、仕事と移住先を同時に探すことができ、移住後の生活そのものを計画することが可能です。

 

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賃貸一戸建てで田舎に移住するメリットは?

 

賃貸一戸建てなら、資金がそれほどなくても住み替えが可能で、移住するまでの時間を短縮できる点がメリットです。将来的に一戸建ての購入を考えている人、二拠点生活を考えている人にとってもメリットがあります。

移住先で失敗しないためのポイントは?

 

まず、何のために田舎に移住するのかを明確にすることが大切です。子育てや起業、農業など、田舎で実現させたいことを明らかにしましょう。イメージとのズレを解消するために、各自治体の移住相談会に参加したり、実際に現地に滞在したりすることも有効です。

空き家バンクを利用するのがいい?

 

空き家バンクは、空き家を貸したい人と借りたい人をマッチングさせるサービスのことで、自治体が主体となって運営しています。LIFULL HOME’Sでは、全国の空き家バンクの情報をまとめたページを設けています。自治体を選択して物件検索できるのはもちろん、ライフスタイルや周辺環境といったテーマからも探せます。

 

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