子育て中の共働き世帯が賃貸物件を選ぶときは、できるだけ家事と仕事を効率よく行える物件を探すことが大切です。交通アクセスや買い物の利便性、子どもの送り迎えの負担など、さまざまな視点を持って物件を選んでいきましょう。
また、マンションと一戸建てのどちらが向いているかを検討することも大事です。この記事では、子育てを行っている共働き世帯が賃貸物件を借りるときのポイントや注意点を解説します。
子育て中の共働き世帯が住まいを選ぶときのポイント

子育て中の共働き世帯が住まいを選ぶとき、まず優先したいのが勤務先との距離や交通利便性です。テレワークが中心でなければ、お互いの職場から近い場所を選ぶことで通勤にかかる時間を短縮でき、その分子育てや家事に取組む時間を確保できます。
特に子どもの送り迎えに時間的余裕ができる点は大きなメリットです。気持ちの面でも余裕を持ちやすくなります。さらに、自宅や勤務先の近くにスーパーなどの商業施設があると、退勤時に買い物を済ませて帰るといったこともしやすく便利です。
住まいの間取りや設備、家事動線のチェックも欠かせません。それぞれの部屋の移動がラクに行えれば、子育てと家事を効率よく進められます。テレワークが多ければワークスペースの確保も必要です。
設備については後ほど詳しく紹介しますが、家事の負担を軽減できる食器洗い乾燥機(食洗機)や、不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスがあると便利です。実際に暮らしたときのイメージを膨らませながら物件を選んでいきましょう。
ファミリー向け物件子育て中の共働き世帯に適しているのはどっち? マンションor一戸建て

賃貸物件にはマンションなどの集合住宅と一戸建てがありますが、子育て中の共働き世帯にはどちらのほうが適しているのでしょうか。ここでは、賃貸物件におけるそれぞれの利点について解説します。
賃貸マンションの利点
賃貸マンションを選ぶ利点は、共用設備を利用できる点です。前述したように、宅配ボックスが備わっていれば仕事で家にいないときでも荷物の受け取りがラクになります。もし、共用のワークスペースがあれば、テレワークの際に自宅でどのように仕事を進めるかといった悩みを解消できます。特に夫婦そろってテレワークになった場合は、相手の音が気になりストレスを感じてしまうことがあるので、共用施設を利用できるメリットは大きいです。
集合住宅の場合、子どもの足音などで上下階の住民に迷惑をかけてしまうのではないかと心配になることがあるかもしれません。その場合は、1階の物件や防音性の高い物件を選ぶと生活音をあまり気にせずに暮らすことができます。
1階部分への入居が難しい場合は、同じ部屋の中で上下階に分かれたつくりとなっている、メゾネットタイプの物件を選んでみるのもおすすめです。
賃貸一戸建ての利点
一戸建てを借りる場合は、部屋数や広い居住スペースを確保しやすいという利点があります。
LIFULL HOME’Sを見てみると、賃貸マンションのほうが賃貸一戸建てよりも物件数は多いものの、4LDK以上の間取りは84万1,381件中3,408件となります。一方、一戸建ては2万8,227件中、4,989件あります(※)。
※2022年3月9日時点のものです。賃貸マンションにはアパートは含みません
十分なスペースを確保できない場合でも、一戸建てならマンションに比べて必要な間取りや部屋数を確保しやすいでしょう。
テレワークが多い職種であっても、個室のワークスペースを設けやすいので、自宅で仕事を行うときのストレスを減らせます。集合住宅に比べて、生活音について気を配ることも減るでしょう。
また、子どもの成長にあわせて、子ども部屋を与えられるといった点もメリットといえます。伸び伸びとした環境で子育てを行いたい場合には、一戸建てを検討してみるといいでしょう。
メゾネット物件 賃貸一戸建てを探す駅からの距離、保育園や学校からの距離はどうする?

子育てに取組みながら仕事を続けるには、自宅と勤務先の距離はもちろん、子どもが通う保育園・学校との距離についても考えておく必要があります。
冒頭でご紹介したとおり、自宅と勤務先の距離は近いほうが負担の軽減につながります。また、自宅と勤務先の近くに子どもが通う保育園や学校があれば送り迎えがラクになり、人によってはフルタイムで働けるといったメリットもあるでしょう。
マンションであれば多少家賃の負担は多くなっても、駅近物件を選んだほうがいい場合もあります。交通利便性が高いうえ、スーパーなどの商業施設も近くにあることが多いので買い物の利便性が高まり、結果として家事負担を軽減できます。
駅まで徒歩5分の便利な物件どんな設備があるといい?

しっかりと子どもと向き合っていくには、できるだけ家事や仕事の負担を減らして、ゆとりを生んでいくことが大切です。家事を助けてくれる設備があれば、時間的な余裕をつくりやすくなるでしょう。
キッチンまわりであれば、食洗機などの家事効率を図れる設備に加え、床や壁が掃除のしやすい材質でできている物件がおすすめ。子どもが床や壁などを汚しても、掃除が楽です。
また、子育てをしている家庭において、キッチンは危険な部分も多いものです。火が出ないIHクッキングヒーターや、チャイルドロックなどの安全機能が付いた加熱器具が備わっていると安心です。
お風呂まわりでは、追い焚き機能があると便利です。帰宅時間が異なる家族がいても、お風呂を沸かす時間を調整する必要がなくなります。また、雨天や夜間でも洗濯物を乾かせる浴室暖房乾燥機も重宝します。
また、これまでご紹介したように、宅配ボックスが備わっていると便利です。いつでも好きなときに荷物の受け取りが行えるので、荷物が配達されるのを待つ必要がありません。住まい探しを行うときは、どのような設備があれば家事の負担が減るかを考えて選んでみましょう。
宅配ボックス付き物件 追い焚きができる物件 IHクッキングヒーター付き物件子育て世帯向けに適した特集を紹介

子育て中の共働き世帯であれば、通勤や子どもの送り迎えなどを意識して住まい探しを行う必要があります。マンションと一戸建てのそれぞれに利点があるので、どのような設備があると助かるかなどを考えて、自分たちに合った物件を選んでみましょう。
LIFULL HOME’Sでは、さまざまな条件から住みたいエリアの賃貸物件を絞り込めるので、効率よく住まい探しを行えます。共用設備の有無や周辺環境などをチェックしながら、自分に合った住まいを選ぶことが大切です。ファミリー向けの物件についてまとめた特集を組んでいますので、参考にしてみてください。
ファミリー向け物件まとめ

- 住まい探しでは、勤務先までの距離や買い物の利便性、子どもの送り迎えなどを考えておく必要がある
- マンションは共用設備の充実、一戸建ては広さや生活音を気にしなくていい点が利点
- マンションでは家事負担を軽減できる設備や、安全機能が付いた設備があるといい
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