自分に合った賃貸物件を借りるためには、ポイントを押さえて内見を進めていく必要があります。室内の様子だけでなく、周辺の環境についても実際に自分の目で確かめておきましょう。内見時の失敗談なども交えながら、賃貸物件を借りるときのチェックポイントを解説します。
あなた専用!引越しまでのやることリスト
【失敗談】もっと見ておけばよかった! 今の家の後悔を聞きました

はじめに、LIFULL HOME’Sが行った賃貸物件に住み替えた人のアンケート結果から、「もっとこだわればよかった」と後悔していることを聞きました。
後悔していること
- 浴室に換気扇がなく、湿気が多くてカビに困っている
- 日当たりの良さの確認が足りなかった。日中でも電気をつけないと薄暗い
- 宅配ボックスがあるか確認すればよかった
- 夜遅くまで営業しているスーパーがあるか確認すればよかった
- 昼間は気づかなかったが、夜になって近くの飲食店からのニオイが部屋に入ってくる
- 付近の治安やトラブル情報をもっとチェックすればよかった
- 駐輪場はあったが、数が足りておらず借りられなかった
- 声や音漏れの確認、壁の厚さが気になる
- 備え付けの収納が狭く、物があまり置けない
- インターネット回線の有無、契約手続きが面倒だった
- ペットの種類や頭数まで確認すればよかった
- 室内で洗濯物を干せる場所があると便利
- 自炊をするなら、コンロは2口以上あったほうがいい
- 耐震性、地震の際の避難場所が近くにあるか確認すればよかった
上記の意見のように、内見時にあまりチェックをしていなかったことで、思いがけない不便を感じてしまうこともあります。これらの意見も参考にしながら、しっかりと内見を行っていきましょう。
おすすめ特集から賃貸を探す賃貸物件で内見が大事な訳

内見をすると、以下のようなことが分かります。
内見で分かること
- 細かな設備の状態、大きさ、高さなどをチェックできる
- 部屋の広さや間取りを体感できる
- 置きたい家具・家電を設置できるかを確かめられる
- 写真だけでは分からない共用部分(ゴミ置き場・駐輪場など)の状態もチェックできる
- 部屋の様子だけでなく、周辺環境も確認できる
Webは効率的に情報を集めたり、条件を絞り込んで物件候補を選んだりすることには向いていますが、情報が多すぎて判断がつかないこともあるでしょう。内見することで、自分なりの基準をうまく整理することにつながります。
賃貸物件を探す内見時のチェックリスト(室内編)

内見時のチェックポイントをまとめました。まずは室内のチェックポイントから見ていきましょう。
室内のチェックポイント
確認しておきたい場所 | チェックポイント |
|---|---|
収納 | ・収納の有無、広さは十分か ・収納がないと、収納用の家具を置く必要がある |
コンセント | ・コンセントの場所と数を確認する ・家電をどこに置くかをイメージしよう |
電話・テレビ・ネットの配線 | ・配線の位置で電話やテレビ、パソコンの位置が決まる |
窓・扉 | ・開け閉めがスムーズにできるか ・網戸に穴が開いていないか |
騒音 | ・隣の部屋から物音が聞こえるか |
日当たり・風通し | ・窓を開けて確認してみる ・向かいの建物が日照や通風をさえぎらないか |
玄関・通路 | ・玄関のドアの大きさや通路の幅 ・狭いとベッドなどが搬入できないこともある |
ニオイ | ・水回りや壁紙などのニオイを確認する |
湿気・カビ | ・押し入れや窓のサッシなどがカビくさくないか |
雨漏り | ・床や天井にシミがないか |
備え付けの設備 | ・エアコンの有無、状態を確認しよう ・コンロの有無、種類(ガス・IH・電気コンロ)もチェック |
排水口の様子 | ・つまりを起こしていないか ・嫌なニオイがしないか |
カーテン | ・カーテンレールの有無 ・高さや幅を確認して、入居するときにカーテンを用意しておこう |
持ち物リスト
また、内見に出向くときには次のようなアイテムを持っていくと便利です。必要に応じて、準備しましょう。
持ち物
- メジャー、巻き尺
- メモ帳や筆記用具
- カメラ(スマートフォンでも可)
- コンパス(スマートフォンでも可)
- 間取り図(不動産会社からもらえることが多い)
- 周辺の地図(スマートフォンの地図でも可)
- 懐中電灯(スマートフォンのライトでも可)
共用部分・周辺環境のチェックリスト(室外編)

室内の様子だけでなく、共用部分や周辺環境もチェックしておきましょう。特に確かめておきたい場所をまとめました。
共用部分・周辺環境のチェックポイント
確認しておきたい場所 | チェックポイント |
|---|---|
エントランス・ゴミ置き場・駐輪場 | ・掲示板に注意書きがないか ・ゴミがきちんと区別されているか ・駐輪場はきれいに整理されているか |
騒音 | ・近くに幹線道路や線路はないか ・大型の商業施設、娯楽施設などはないか |
駅やバス停までの距離 | ・物件から実際に歩いてみるとよい ・人通りや交通量をチェック ・街灯の有無もチェック |
生活に必要な施設 | ・スーパーやコンビニ、病院、郵便局、銀行など生活に必要な施設が近くにあるか ・スーパーなどにおける品ぞろえ・価格なども確認しておこう |
掲示板の注意書きを見ると、物件内でどのようなトラブルやクレームが発生しているかを確認することができます。共用部分をチェックすることで、住人のマナーも確認しやすくなるでしょう。
周辺環境は時間帯によって印象ががらりと変わることがあります。たとえば、昼は静かでも夜は騒がしい、昼の車通りは普通でも朝の通勤時は混み合うなど、時間帯によって状況が変わることがあります。そのため、できれば朝、昼、夜と時間帯を変えて確認しておくと安心です。
時間がないなら「オンライン内見」を利用してみよう

内見に行きたくても、遠かったり、なかなか時間が取れない人もいるでしょう。そんなときは「オンライン内見」を使ってみましょう。
「オンライン内見」なら、動画で部屋の様子を確認できますし、物件の詳細な情報をメールで教えてもらうことが可能です。オンライン内見では、気になることをリクエストすれば、以下のようなことを不動産会社のスタッフが代わりに行ってくれます。
- ドアの幅や冷蔵庫を置く位置の採寸
- 窓の外の景色の確認
- 日当たりや風通しのチェック
- 携帯電話の電波が通じるか
- コンセントの位置や数
- ゴミ置き場は清潔か
- 周辺の交通量や生活音に問題がないか
- 周辺の住人の様子
LIFULL HOME’Sの不動産・住宅情報ポータルサイトなら、ビデオ通話を使ったオンライン内見にも対応している物件が手軽に探せます。
オンライン内見ができる物件まとめ
- 内見をすることで、Webの情報だけでは分からない部分が見えてくる
- チェックポイントを1つずつ確認して、満足のいく内見を行おう
- 時間帯によって周辺の環境は変わることがある
- 内見時に起こりがちな失敗例と対策を知っておこう
- オンライン内見など、最近の探し方を上手に活用しよう
更新日: / 公開日:2021.12.23










