一人暮らしを始めるタイミングで、ペットを飼いたいと考える人は多いでしょう。ハリネズミは、犬や猫ほど大きくなく、鳴き声の心配もないので一人暮らし向きのペットだといえます。
しかし、ハリネズミの飼育には注意点もあります。この記事では、賃貸物件でハリネズミを飼うときのポイントを解説します。
ペット可(相談)物件
一人暮らしのペット飼育にハリネズミが向いている理由

ハリネズミは一人暮らしで飼うペットとして人気があり、飼ってみたいと感じる人も多いでしょう。一人暮らし向きのペットである理由として、次の点が挙げられます。
理由
- 鳴き声の心配がない
- 夜行性である
- 世話がしやすい
- 飼育スペースをとらない
- エサ代が比較的に安い
まず、ハリネズミはほとんど鳴かないのが特徴です。少なくとも、隣室に迷惑をかけるような鳴き声は発しません。
また、夜行性の動物であるため、昼間の時間に部屋を空けていたとしても、夜にコミュニケーションが取れます。犬のように散歩をさせる必要はなく、頻繁に世話をする必要がないので飼い主にとってもストレスを感じずに飼育できるでしょう。
飼育スペースとしては、60cm(横幅)×45cm(奥行き)×45cm(高さ)ほどの場所を確保できるのであれば十分に飼うことができます。
そして、ハリネズミは小動物であるため、エサ代があまりかかりません。ひと月のエサ代は1,000~2,000円程度で済むので、学生などでも安心して飼えるでしょう。
賃貸物件でペットを飼育するときの基本ルール

ハリネズミにかぎらず、賃貸物件でペットを飼育するには、きちんとルールを守る必要があります。ペットを飼う予定であれば、部屋探しの段階でペット可・ペット相談可の物件を選ぶことが重要です。
ペット可・相談可の物件であれば、ハリネズミを飼える可能性は高いですが、一方で気をつけるべき点もあります。メリットとデメリットについて、それぞれポイントを解説します。
ペット可・相談可物件のメリット
自室でのペットの飼育が認められている物件であっても、ペットの種類や飼育数が細かく決められている場合があるので、契約時によく確認しておきましょう。条件を満たしたうえで審査を通過すれば、部屋を借りることができます。
入居の段階で許可を得ていれば、入居後にトラブルが起こるのを防げるので安心です。また、ペットを飼える物件では、他の入居者もペットを飼っているケースが多いため、周囲の理解を得やすいといったメリットがあります。
ペット可・相談可物件のデメリット
デメリットとしては、ペット可・ペット相談可の物件数が少ないということです。そのため、立地や間取りなどの条件にこだわり過ぎてしまうと、思うように部屋を見つけられないこともあるので優先順位を決めておく必要があります。
また、ペット可・相談可の物件は、ペットを飼うのに適した設備を整えている分、家賃が相場よりも高い傾向にあります。退去時もペットのニオイが染みついて原状回復費用がかさむこともあるので、費用面については契約時によく確認しておきましょう。
ペット可(相談)物件ハリネズミならペット不可の物件でも飼える?

ペットの飼育に関して、自分で判断をしてしまうと後からトラブルの原因になる恐れがあるので注意が必要です。「鳴き声もないし、小動物だから大丈夫」と考えていても、賃貸借契約書で「ペット不可」となっていれば契約違反となります。
最悪の場合、ペットを手放すか退去しなければならないケースもあるので、十分に気をつけておきましょう。ペット可・相談可の物件を選ぶことが大切ですが、大家さんとの交渉次第ではペット不可となっている場合でも認めてもらえることもあります。
ただし、その場合でも入居前に相談をしておきましょう。「ケージから出さない」「クリーニング費用として敷金を追加で預ける」などの条件を提示されることがありますが、納得できるものであるなら受け入れる姿勢を取ることも大切です。
ハリネズミの飼育前に注意すべきポイント

ハリネズミは、普段の世話はあまり手がかかりませんが、生き物なので急病やケガに見舞われることはあります。一人暮らしだとすぐに誰かにお願いをするというのが難しいため、あらかじめ緊急時の対応を考えておきましょう。
家の近くにあるハリネズミを診察できる動物病院の場所や診療時間などをチェックし、実際に治療を受けたときにどの程度の費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。
ハリネズミなどの小動物の場合、診察料や検査費でそれぞれ数千円程度かかるので、普段からペットのための貯金をしておくと安心です。
また、帰省や出張などで長期間にわたって家を空けてしまうときは、ペットホテルに預ける必要があります。預ける日数分だけ費用が必要になるので、事前に金銭面での準備をしておくことも大事です。
ペット可(相談)物件ハリネズミの飼育に適した部屋探しのコツ

ハリネズミと一緒に暮らすには、お互いにとって住みやすい環境を整えることが大切です。ここでは、ハリネズミの飼育に適した部屋探しのコツを紹介します。
近くに相談できる場所があるか確認をしよう
日々の飼育で抱えがちな悩みや急病などの対応のため、住まいの近くにペットショップや動物病院があるかをチェックしておきましょう。家から離れた距離だと、ハリネズミの負担が大きくなるので、できるだけ近くに相談可能な場所があることが大切です。
普段から何でも相談できる場所があれば、気になることを聞きやすいので、安心してハリネズミと暮らすことができます。飼育を始めてからのイメージも持ちつつ、物件を選んでみましょう。
ケージを置く場所を考えて内見しよう
部屋の内見を行うときは、ケージをどこに設置するかをイメージしておくといいでしょう。気になるポイントとしては「直射日光が当たらない」「振動や騒音が少ない」「昼夜の気温差が生まれにくい」「ニオイがしない」などが挙げられます。
室内の環境としては、キッチンやダイニングの近くにケージを置くと、ハリネズミがニオイに敏感に反応する恐れがあります。ストレスをためる原因になるので注意が必要です。
また、同様にテレビやステレオなど大きな音が出るものからケージを離したほうが、ハリネズミにとっては快適な環境となります。周辺に幹線道路や線路がないかもチェックして、ストレスを感じさせない住まいを見つけることが大切です。
まとめ
- ハリネズミは鳴き声の心配がなく、飼育スペースもそれほど取らないので一人暮らし向きのペットだといえる
- 賃貸物件でペットを飼育するときは、ペット可・相談可の物件を選ぼう
- 交渉次第ではペット不可としている物件でも飼える場合があるので、あらかじめ大家さんに相談しよう
- 急な病気やケガに備えて、動物病院の場所や診療時間などをチェックしておく
- ハリネズミが快適に過ごせる物件を見つけよう
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