うさぎはペットとして人気があり、犬や猫と比べておとなしい動物なので、家で飼いたいと考える人も多いでしょう。

ただし、賃貸物件でうさぎを飼うには、気をつけるべきポイントがあります。事前に飼育環境を整えておかなければ、後からトラブルに発展することもあるからです。

今回は、ワンルームの賃貸物件でうさぎを飼うときの注意点や部屋探しのコツを紹介します。
ペット可(相談)物件

うさぎを飼う

 

うさぎはワンルームでも飼育可能ですが、飼うためにはペット可・相談可の賃貸物件を選ぶ必要があります。どのような点を意識しておくべきかを解説します。

 

うさぎに限らず、賃貸物件でペットを飼うときには、ペット可・相談可の物件を選びましょう。ペットの飼育に適した設備が整っている場合もあり、スムーズに飼育を始められるといえます。

 

また、他の入居者もペットを飼っている可能性が高いので、周囲の理解を得られやすいという特徴があります。家賃は相場よりも高めに設定されていることがありますが、許可が得られていることで安心してうさぎを飼うことができます。

 

うさぎはおとなしい動物であり、一見して周囲に迷惑をかけないように感じられるかもしれません。しかし、動物特有のにおいやケージ内を動き回る音など、知らず知らずのうちに周囲へ影響を与えていることがあります。

 

賃貸借契約書や管理規約でペットの飼育が禁止されているにもかかわらず、無許可で飼育してはいけません。飼育していることが発覚すれば、うさぎを手放すことになったり、最悪の場合は退去を迫られたりすることがあるからです。

 

無用なトラブルを避けるために、ペット可・相談可の物件を選んだうえで、事前にうさぎの飼育が可能かどうかを大家さんに確認しておきましょう。

 

犬や猫の飼育を許可している物件であれば、うさぎの飼育は認められる可能性が高いので、あらかじめ相談をすることが重要です。

 

うさぎはワンルームでも十分に飼える動物であり、飼育用スペースとしては1畳ほどの広さがあれば問題ありません。ケージ内で飼うのが基本なので、設置する場所さえ確保できればうさぎの飼育を始められます。

 

犬のように散歩をさせる必要もなく、きちんと責任を持って飼育ができるなら、一人暮らしでも飼うことができます。

一人暮らしのペット飼育にうさぎが適している理由

 

うさぎは犬や猫と比べると、あまり手のかからない動物です。しつけをすればトイレを覚え、散歩をさせる必要もありません。エサやりやケージの掃除、1日に30分ほど遊ばせてあげることを心がければ、比較的楽に飼うことができます。

 

他の動物に比べてにおいや抜け毛が少なく、基本的に鳴かないので近隣へ迷惑をかけることも少ないです。また、うさぎはかしこい生き物であり、飼い主に対してなつきやすいのも特徴です。

 

そして、早朝と夕方に活動し、日中や夜中は休むことが多いのがうさぎの習性です。人間の生活リズムに順応できるのは大きな特徴であり、日中に部屋を空けていても、おとなしくお留守番ができるのであまり手がかかりません。

ペット可(相談)物件

うさぎを飼うときの注意点

 

うさぎの飼育を問題なく行うには、いくつかの点で心がけておくべきものがあります。それぞれのポイントについて解説します。

 

一人暮らしであれば、うさぎの世話ができるのは飼い主以外にいません。ですので、毎日愛情を持って世話をすることが大切です。

 

1日2回のエサやり、1日1回以上の掃除が基本となるので、欠かさずに行うようにしましょう。飼い主のペースでやったりやらなかったりすると、うさぎがストレスを感じてしまい、病気になることもあります。

 

日々のルーティンワークとして、うさぎの世話をする時間をきちんと確保しましょう。

 

うさぎを飼うためのスペースとしては、1畳ほどの広さが確保できればいいですが、どこでもいいわけではありません。たとえば、直射日光が当たる場所だと気温が高くなるため、うさぎの体調に悪影響を与える恐れがあります。

 

窓際にケージを設置するのは避けて、夏場でも室温は28℃以下にすることが基本です。また、幹線道路や線路が近くにあると、騒音や振動でうさぎがストレスを感じることもあるので気をつけましょう。

 

うさぎは日中あまり活動をしないため、昼間の時間帯に家を空けるのは問題ありません。しかし、帰省や旅行などで長期間にわたって不在となる場合は、ペットホテルなどの利用を考えておきましょう。

 

ペットホテルは、滞在日数分だけ利用料金がかかるので、どの程度の負担がかかるのかをホームページなどでチェックしておくことが大切です。

 

うさぎを飼うときの具体的なイメージを持つには、飼育経験者の体験談を参考にすることが大切です。ここでは、2人の体験談を紹介します。

Aさんの体験談

うさぎは飼育時に壁をかじってしまうので、柱などの角は保護用のシートを貼ったり、部屋で放すときは目を離さないようにしています。

Bさんの体験談

うさぎの散歩を1日に何回かするのですが、放置しておくといつの間にか壁をかんでしまったりします。原状回復費用に含まれるので、散歩時は目を離さないことや、うさぎが普段かむことができるグッズを用意しておくなどの工夫が必要です。

うさぎの飼育に適した部屋探しで意識すべきポイント

 

ペット可・相談可の賃貸物件を探すときに気をつけたい点として、まずは動物病院やペットショップが近くにあるかを確認しておきましょう。

 

初めてうさぎを飼うときは、分からないことも多いので、困ったときにすぐ相談できるところを見つけておくことが大切です。

 

また、部屋を長く空けてしまうときのことも考えて、ペットホテルが近所にあると便利です。そして、うさぎにストレスを与えないために、音が聞こえやすい幹線道路や線路、繁華街が近くある場所は避けたほうがいいでしょう。

 

ペット可・相談可の賃貸物件は、エリアによっては人気が高く、家賃が相場以上となることも珍しくありません。備わっている設備や周辺環境などを総合的に判断して、部屋探しを行うことが大切です。

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マットを敷く

 

うさぎは暑さや寒さに弱い生き物であり、普段と違う環境に連れていくとストレスを感じやすいという特徴があります。しかし、ケージ内だけで生活をさせていると運動不足に陥りがちなので、部屋の中を散歩させる「へやんぽ」がおすすめです。

 

2~3日おきに1~2時間くらいの割合で、部屋の中を散歩させると、うさぎのストレス解消につながります。床がフローリングの場合は、うさぎの足腰に負担がかかるので「へやさんぽ」用にマットを敷いておくと安心です。

 

マットはあまり硬すぎず、滑りにくいものを選ぶと、うさぎの足腰への負担を軽減できます。また、消臭機能があるタイルカーペットなら、手入れが楽です。

  • 賃貸物件でうさぎを飼育するには、ペット可・相談可の物件を選ぶ
  • うさぎはおとなしく、人になつきやすいのでペットに向いている
  • 飼育を行うときはケージの設置場所や温度管理、家を空けたときの対応などを考えておく必要がある
  • うさぎを受け入れてもらえる動物病院やペットホテルが家の近くにあると便利
  • フローリングでうさぎを飼うときは、部屋での散歩用にマットを準備しよう
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