賃貸の部屋を探す際、セキュリティに重点を置くのであれば、「オートロック設備」は選びたい条件のひとつです。
しかし、万が一停電に見舞われた場合、オートロックはどのような状態になってしまうのか、解錠はできるのか考えたことがありますか?
便利な設備であっても、予期せぬ事態となった場合の対処法を覚えておくことはとても大切です。今回は、停電時にオートロック設備に起こる可能性の高い動作や状態などについて解説します。
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そもそもオートロックとは

「オートロック」とは、集合住宅の共用エントランスに採用されており、自動(オート)で施錠(ロック)されるシステムのことを指します。なかにはオートロックを採用しているアパートもありますが、マンションに多く設置されている傾向にあります。
入居者がマンションから外出する際は、自動ドアもしくは押しボタンを操作し、入居者がマンション内に入るときには、鍵や非接触型カードキー、暗証番号、指紋認証といったさまざまな方法で解錠するように設定されています。
訪問者は目的の部屋番号を押して、建物内への入場を許可してもらわないと、入ることができません。入居者以外の部外者が勝手に建物内へと入ることができないように、施錠を自動で管理するのが、オートロック設備の役割なのです。
マンションが停電した場合、オートロックはどうなるの?

上記で紹介したとおり、オートロックの解錠方法にはさまざまなものがありますが、すべて電気を使ったシステムです。そのため、停電で電気が使えなくなってしまうと、オートロックも正常には作動しなくなります。
当然、オートロック設備は、停電時の状況も考慮されて設計されていますが、いざ停電してしまった場合には、オートロックはどのような状態になるのかご存じでしょうか?
代表的な3つの動作・状態を説明します。
解錠される
「停電時には解錠される」というオートロック設備がほとんどです。このパターンの設備の場合は、停電中はいつもの方法で施錠できなくなります。
ただし、手動ではありますが、ドアを開閉することはできるので、中から外へ出たい場合には、手を使って開けてください。
施錠される
この場合は、ドアの外側からは鍵を使って、内側からはサムターンやハンドルを回すことで解錠できます。
鍵以外の、非接触型カードキーなどの場合には、電気が使えない停電時には、解錠できなくなる可能性もあるので注意してください。
一般的には停電してもバックアップ電池が働き、通常どおりに作動しますが、バックアップ電池式ではない場合には、このような状態となってしまうことがあります。
非接触型のカードキーを普段から利用しているという人は、念のために鍵も持ち歩くようにしましょう。
停電直前の状態が保持される
このパターンのオートロック設備の場合は、停電時の扉の状態でそのまま動作をストップさせます。扉が開閉している途中であった場合には、扉が半分開きっぱなしになるといった状態になるのです。
解錠操作については、上記の「施錠される」と同様に、外側からは鍵で、内側からはサムターンやハンドルを回す必要があります。
扉が半開きになったままの状態で、突然停電が解除される可能性もあるので、とおり抜ける際には注意しましょう。
オートロック付き物件 セキュリティ・防犯対策が充実した物件 コンシェルジュ付き物件停電によるオートロック解錠中は戸締まりに注意する

地域周辺の工事による計画停電を除き、突発的な停電は予期せぬときにやってきます。そして、停電によってオートロックが解錠されている最中は、住人以外の人でも、建物内に侵入することが可能です。
さらに、共用スペースや各部屋の照明がつかなかったり、防犯カメラも作動しなかったりなど、無防備な状態に拍車がかかる場合もあります。そのため、自宅の玄関ドアを開ける際にも、警戒心を持って行動することが大切です。
「火事場泥棒」という言葉があるように、不審者はどんなときでもチャンスを逃さず狙っていると考えて、戸締まりをしっかり行うなど十分に注意しましょう。
まとめ
オートロックが完備されている賃貸住宅は、ない場合よりも安心感が大きいものです。しかし、電気を利用した設備であることから、停電時には通常どおりの動作をしなくなることも考えられます。
いざというときに焦らないためにも、オートロックをどのようにして解錠するのかを覚えておくことは大切です。そして、鍵も持っている人は、非接触型カードキーだけでなく、鍵も普段から携帯しておくのが賢明でしょう。
また、停電時にはほかの電気設備の動作も停止してしまうケースが多いので、不審者に備えて玄関ドアや窓の施錠をしっかりと行うようにしてください。
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