初めて一人暮らしをするときは、どんな点に注意すればよいのか分からず不安に思うことも多いでしょう。しかし、流れやコツを押さえれば、引越し初心者も安心してスムーズに家探しを行うことができます。

そこで今回は、家探しから入居までの手順をはじめ、一人暮らしに適した家賃・初期費用・間取り・広さの目安から、契約・手続きをする際のポイントまでを幅広くまとめました。失敗しない家探しのヒントにしてみてください。
一人暮らしにぴったりな物件敷金礼金0(ゼロ・なし)物件フリーレント物件

まずは、家探しから入居までの流れをおおまかに理解しましょう。引越しまでの全体像が見えると気持ちに余裕が生まれ、安心して行動できるようになります。

 

家を探す

  1. 不動産・住宅情報ポータルサイトなどで部屋を探す
  2. 不動産会社に訪問し、物件を内見

 

申込後、審査を受ける

  1. 入居申し込みをし、入居審査を受ける
  2. 入居審査を通過したら、契約を結ぶ

 

引越し・入居

  1. 引越し前後に市区町村役場などで手続きを行う
  2. 鍵を受け取り引越し、入居スタート

 

個人差はありますが、家探しから入居までにかかる期間は1〜2ヶ月程度です。引越し時期が決まっている人は、日数を逆算して家探しを始めましょう。

初期費用には家具・家電も必要

初期費用には家具・家電も必要

初めて一人暮らしをするときは、家賃はいくらが適切で、どのくらいの資金を準備すればよいのか分からない人も多いでしょう。家賃や初期費用についてご説明します。

 

家賃は手取りの1/3程度が望ましいと言われています。1/3を3割と考えた場合、手取り15万円で4.5万円、手取り20万円で6万円、手取り25万円で7.5万円が目安です。月々の生活費をシミュレーションし、無理なく支払える家賃に設定しましょう。

 

賃貸物件の契約時には、敷金や礼金、仲介手数料、前家賃などの初期費用がかかります。費用目安は家賃の約6ヶ月分あると安心です。引越し会社を利用する場合はその料金も加わり、家電や家具を持っていない場合はその費用も必要となります。合計50万円程度はかかると思っておくとよいでしょう。

 

契約時の初期費用を抑えたいときに有効なのが、敷金・礼金なしのゼロゼロ物件やフリーレント物件です。ただし、中には家賃が割高な物件もあるため注意しましょう。

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お金まわりを理解したら、次は部屋の条件面です。おすすめの間取りと広さをご紹介します。

 

家賃とのバランスを考慮するとワンルームや1Kがおすすめです。ワンルームはキッチンと居室が分かれていない間取りで、1Kはキッチンと居室がドアで仕切られている間取り。ワンルームのほうが家賃を抑えられ、同じ専有面積であれば広めに感じやすい傾向があります。一方、設備は1Kのほうが充実していることが多く、玄関から居室が見えにくいためプライバシーを確保しやすいです。

 

間取りだけでなく専有面積もチェックしましょう。目安は25m2程度です。25m2あると居室の広さが7〜8畳程度になる物件が多く、荷物の多い人でなければ、ベッド、デスク、棚などの家具を比較的余裕をもって置くことができます。

 

寄りやすいスーパーがあることも大切

寄りやすいスーパーがあることも大切

間取りや広さが決まったら、周辺環境や設備など部屋選びで、最低限押さえておきたいポイントをご紹介します。

 

立地は暮らしやすさで選ぼう

通勤・通学の便利さは必須条件です。公共交通機関を利用する場合は、駅やバス停までの距離はもちろん、路線や本数、終電や終バス時刻などもチェックしておきたいところ。また、徒歩圏内に食料品や日常雑貨を買えるお店があるかも大切です。生活を具体的にイメージして選びましょう。

 

セキュリティ面はOK?

物件条件の中でも最低限クリアしておきたいのがセキュリティ面。内見時に外部からの侵入を防ぎやすいか、という視点でチェックします。

 

一般的に1階よりも2階以上、外階段よりも内階段のほうが防犯性に優れています。共用玄関がオートロック式、部屋の玄関がツーロック式になっている物件もおすすめ。女性の方は女性専用物件という選択肢もあります。また、帰り道に街灯がない、人通りがないという立地の物件は避けたほうがよいでしょう。

 

実は大事な「防音」

防音性は見た目で判断しづらいため見落としがちですが、実は重要な要素。騒音はご近所トラブル1位と言われています。部屋の内見時に音の響きをチェックしたり、不動産会社の人に聞いたりして確認しましょう。建物の構造としては、木造よりも鉄筋構造や鉄骨構造のほうが防音性に優れています。

 

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賃貸物件を借りるときには、大家さんによる「入居審査」が行われ、その後「賃貸借契約」を結びます。審査や契約時にはさまざまな書類の提出を求められるため、事前に知っておくと準備もスムーズです。

 

不動産会社や物件によって異なりますが、一般的には以下のようなものを求められることが多いようです。

 

契約者(自分)に関する書類

  • 身分証(運転免許証やマイナンバーカードなど)

  • 住民票

  • 印鑑登録証明書

  • 収入を証明できる書類(源泉徴収票など)

  • 銀行口座番号と銀行印(家賃を銀行から引き落とす場合)

 

連帯保証人に関する書類

  • 身分証のコピー

  • 住民票

  • 印鑑登録証明書

  • 収入を証明できる書類

  • 契約書への署名・実印押印

自分はもちろん、連帯保証人になる人にも複数の書類などを用意してもらわなければなりません。不動産会社から必要なものの説明を受けたら、すぐに準備に取りかかりましょう。

無事に契約を締結できたら、引越しに伴う手続きを段取りよく進めます。特に住所が変わることで必要になる手続きは関係機関に出向いて行うことが多いもの。あらかじめ予定に入れておくとよいでしょう。

 

市区町村役場で行う手続き

・住民票の異動

・マイナンバーの住所変更

・印鑑登録証明書の住所変更

・国民健康保険と国民年金の住所変更(会社勤めではない人の場合)

 

今住んでいる市区町村と異なる市区町村に引越す場合は、引越し前の市区町村と引越し後の市区町村それぞれで手続きが必要です。期限が設けられているものもあるため、先延ばしにせず早めに手続きするよう心がけましょう。

 

ライフラインなどの手続き

・水道・電気・ガスの開通

・郵便物の転送サービスの申し込み

・携帯電話やスマートフォンの住所変更

・インターネット回線の申し込み

 

インターネット回線を開通させるためには開通工事が必要となり、申し込みから工事完了まで2週間、繁忙期は1ヶ月ほどかかる場合もあります。引越し後すぐにインターネットを利用したい人は、早めに申し込んでおきましょう。

 

警察署・陸運局などで行う手続き

・運転免許証の住所変更

・車検証や車庫証明の住所変更

 

その他の手続き

・銀行口座の住所変更

・クレジットカードの住所変更

・通販サイトなどの届け先住所の変更

 

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楽しい一人暮らしを

家探しの流れやコツをご紹介しました。初めて一人暮らしをするときは、憧れや希望が先立ってしまいがちですが、一見して分からないところにも目を向け、注意深く確認することが大事です。また、必要な書類や手続きはいろいろありますが、段取りさえ組めれば難しいことはありません。間際になって慌てることのないよう、先回りして準備を進めていきましょう。

 

まとめ

  • 家探しから入居までの期間は1〜2ヶ月程度

  • 家賃の目安は手取りの1/3

  • 初期費用は50万円程度を見込んでおこう

  • 間取りはワンルームや1K、広さの目安は25m2程度がおすすめ

  • 通勤・通学の利便性、セキュリティ面、防音性は重視する

  • 契約時の書類、引越し時の手続きは先延ばしにせず準備する

 

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