テラスハウス、メゾネット、ロフトなど、賃貸住宅を探しているとさまざまな名称を目にします。一戸建てとマンションの違いは分かりやすいですが、マンションとアパートはどう違うのでしょうか?

この記事では、賃貸住宅の種類や間取りの形態について解説します。
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賃貸物件の種類を、建物の特徴ごとに説明します。

 

一戸建て(貸家・借家)
一戸建てとは、ひとつの敷地に建築された独立した住まいのことです。一戸建ての賃貸住宅は、貸家(かしや)、もしくは借家(しゃくや)と呼ばれることもあります。
賃貸物件の数は、マンションやアパートといった集合住宅に比べると少なめで、賃貸を前提に建築された物件よりも、何らかの理由で住む人がいなくなったことをきっかけに、貸し出すケースが多いようです。

 

一戸建て

 

マンション
マンションは、1階や2階にエントランスがある集合住宅のことです。2~5階程度の低層マンションから20階以上ある高層マンションなどがあり、さらに賃貸マンションは賃貸と分譲賃貸に分けることができます。

 

賃貸用マンション
賃貸用マンションとは、建物のすべての部屋を住宅や店舗として貸し出すことを前提に建設されたマンションです。建物の一部をオーナーが居住スペースとして使用しているケースもあります。

 

分譲賃貸マンション
まず、部屋ごとの分譲(販売)を前提に建築されたマンションが分譲マンションです。その購入した分譲マンションを貸し出すことを分譲賃貸といいます。

 

マンション
例えば、もともと居住していたものの、転勤などの事情により住む人が居なくなったため賃貸に出しているケースなどがあります。将来的にオーナーが再び居住する予定の場合は、期間を限定した賃貸契約となります。
また、当初から居住目的ではなく賃貸を前提に購入するケースも珍しくありません。このため分譲マンションでは、同じ建物内に賃貸物件が複数件あっても、オーナーが異なる可能性があります。

 

関連記事:やっぱり一味違う!?分譲賃貸マンションのメリット・デメリット

 

アパート
アパートは低層の賃貸住宅です。実はアパートとマンションに法的な区別はなく、どちらも集合住宅を指しています。
しかし一般的に、鉄骨造・RC(鉄筋コンクリート)造で高層の集合住宅をマンション、木造・鉄骨軽量(プレハブ)造で3階建てほどまでの集合住宅をアパートと呼んでいます。
また、アパートは分譲目的で建築されることはほとんどありません。

 

アパート
アパートに多いハイツ・コーポとは?
アパートの名称には◯◯ハイツやコーポ△△といった言葉が多く使用されていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
ハイツは英語で高台・丘を意味する言葉で、コーポは英語で共同住宅を意味するコーポラティブハウスからつくられた和製英語です。このような名称はオーナーが自由に決めることができるため、建物の構造とは特に関係がありません。
賃貸物件を探す際は、ハイツが付いているからアパートと判断するのではなく、構造や建物の特徴を見て判断しましょう。
アパートの名称に多く用いられる言葉の一例
・ハイツ【heights】:高台・丘(英語)
・ハイム【heim】:家(ドイツ語)
・ヴィラ【villa】:郊外の家、別荘(英語)
・メゾン【maison】:家、建物(フランス語)

 

関連記事:マンションとアパートの差って何?使い分けについて知ろう

 

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一戸建て・マンション・アパート以外にも、賃貸物件を探しているとさまざまな名称を目にします。建物の形態や間取りのおもな種類を知っておきましょう。

 


上:テラスハウス、下:ロフト

 

テラスハウス(長屋)
テラスハウスとは、隣家同士が壁を共有して横に連なる形態の住宅のこと。長屋として、日本にも古くから存在する集合住宅です。階段や出入り口が世帯ごとに独立しているため、集合住宅でありながら一戸建てに近い感覚で暮らすことができます。そのため不動産情報ポータルサイトでは、一戸建てに分類されていることも多いです。

 

メゾネット
メゾネットとは、ひとつの住戸がワンフロアではなく、複層で構成されている物件のこと。例えば、一般的なマンションで上下階に移動するためには一度玄関を出る必要がありますが、メゾネットタイプの物件であれば室内の階段で行き来できます。
アパートの物件紹介では、メゾネットとテラスハウスが混同して使用されることも多いです。

 

ロフト
ロフトとは、もともと屋根裏部屋のことで、一般的には固定式の階段を設置することができないため、はしごで上り下りします。
建築基準法によって高さや面積に制限が定められており、居室にはみなされていません。ロフトに関する詳細な条件は地方自治体ごとに異なります。

 

シェアハウス
シェアハウスとは、通常一世帯が暮らす一戸建てやマンションに、複数の人が入居する形態の物件です。それぞれが個室を使用し、キッチンやトイレなどの水回りは共用とします。家賃は入居者で均等に割るか、個室の広さに応じた割合を負担するため、ひとりで物件を借りることが難しい人気エリアに住むことも可能です。近年テレビドラマのテーマとして取り上げられることも多く、新しい生活スタイルとして若年層を中心に注目を集めています。

 

関連記事:話題のシェアハウスの実態とは?

 

ロフト付きの物件 メゾネット物件

不動産物件のさまざまな種類や呼び名について紹介しました。外国語が多く、はっきりとした定義がないため曖昧な部分もあります。また、いくつかの名称が混同して使用されることもあるため、賃貸住宅を探す際には、呼び名だけではなく建物の構造や間取りをよく確認してから判断しましょう。

 

まとめ
・一戸建ての賃貸は集合住宅に比べると物件数が少ない
・賃貸マンションには、賃貸用と分譲賃貸がある
・マンションとアパートに法的な区別はない
・テラスハウスは横に連なった住居で、日本の長屋にあたる
・メゾネットは集合住宅内の複層の住戸、ロフトは小屋裏収納
・シェアハウスは一世帯用の住戸を複数人で共用する生活スタイル

 

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更新日: / 公開日:2018.09.18