LIFULL HOME’Sマーケットレポートとは

LIFULL HOME’Sマーケットレポートとは、LIFULL HOME’Sで掲載された物件データおよび問合せされた物件データを四半期・マーケットごとに公開するものである。本稿では、2022年1~3月期に登録・公開された首都圏の中古一戸建てにおける以下のデータから、その特徴的な傾向などをまとめてお伝えする。

・掲載物件平均価格
・掲載物件平均建物面積
・掲載物件平均徒歩分数

・問合せ(反響)物件平均価格
・問合せ(反響)物件平均建物面積
・問合せ(反響)物件平均徒歩分数

住まい探しの参考や、不動産市場の分析に活用いただければ幸いである。

1都3県で掲載平均価格は前年比で約1割上昇。反響平均価格は東京都のみ下落

2022年1月~3月期に、LIFULL HOME’Sに掲載された中古一戸建ての平均価格は、東京都が5,407万7,541円で前年比109.5%、神奈川県が3,608万5,354円で同110.6%、埼玉県が2,706万8,461円で同112.4%、千葉県が2,406万2,674円で同108.9%と、1都3県はいずれも前年比で約1割上昇した。

一方、反響物件の平均価格は、神奈川県が2,490万7,559円で前年比112.6%、埼玉県が1,673万4,901円で同108.6%、千葉県が1,541万8,528円で同106.4%と上昇するなか、東京都が3,819万2,170円で同92.6%と、1都3県において唯一下落した。
東京都内の反響物件平均価格をエリア別で見てみると、都心を除いた23区その他が4,621万8,135円で前年比88.6%と下落する一方、都下と都心6区では上昇。特に都心6区は8,660万円で前年比149.8%と大幅に上昇している。

2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均価格・反響物件平均価格(LIFULL HOME'S PRESS調べ)2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均価格・反響物件平均価格(LIFULL HOME'S PRESS調べ)

掲載平均建物面積は横ばい、反響平均建物面積はやや縮小傾向

掲載物件の平均建物面積は、東京都が99.90m2で前年比97.7%、神奈川県が103.74m2で同99.6%、埼玉県が104.10m2で同100.2%、千葉県が109.60m2で同99.7%と、ほぼ横ばい傾向となっている。

一方、反響物件の平均建物面積では、東京都が89.67m2で前年比94.7%、神奈川県が94.37m2で同96.7%、埼玉県が90.33m2で同97.7%、千葉県が98.55m2で同96.1%と、やや縮小傾向がみられる。

2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均建物面積・反響物件平均建物面積(LIFULL HOME'S PRESS調べ)2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均建物面積・反響物件平均建物面積(LIFULL HOME'S PRESS調べ)

掲載平均徒歩分数と反響平均徒歩分数は千葉県の乖離の大きさが目立つ

掲載平均徒歩分数は前年比で見ると大きな増減は見られず横ばい傾向といえるだろう。反響平均徒歩分数では千葉県が前年比107.0%と増加しており、掲載物件平均徒歩分数21分に対し、反響物件平均徒歩分数は24分(乖離率は114.6%)と、ユーザーが供給物件以上の徒歩分数を許容している状況で、1都3県の中では特徴的な結果となっている。

2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均徒歩分数・反響物件平均徒歩分数(LIFULL HOME'S PRESS調べ)2022年1~3月期 首都圏における中古一戸建ての掲載物件平均徒歩分数・反響物件平均徒歩分数(LIFULL HOME'S PRESS調べ)

調査概要

・集計対象エリア
東京都(全域、23区、都心6区(※1)、23区その他、城東(※2)、城西(※3)、城南(※4)、城北(※5)、東京都下)、神奈川県(横浜市・川崎市、その他)、埼玉県、千葉県

※1:「都心6区」は、千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区、文京区
※2:「城東」は、中央区、墨田区、葛飾区、台東区、江東区、江戸川区
※3:「城西」は、新宿区、渋谷区、杉並区、世田谷区、中野区、練馬区
※4:「城南」は、港区・品川区・目黒区・大田区
※5:「城北」は、文京区・豊島区・荒川区・足立区・北区・板橋区

・集計対象データ
2022年1月1日~3月31日に、LIFULL HOME’Sで登録・公開された居住用中古一戸建て

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