首都圏全域で賃料下落

東京カンテイの発表によると、首都圏全域で分譲マンションの賃料は前月比-0.5%と2,609 円/m2に下落した。東京都で-1.0%と3,046円/m2、神奈川県で-1.0%で2,059円/m2と1%もマイナスになった。ただし、直近1年間での賃料水準を大きく割り込むには至っておらず、今のところ本格的な下落基調へ移行する動きは見られないという。

近畿圏では、兵庫県では平均築年数が進み連続上昇6ヶ月にストップがかかり、反動下落で-0.8%の1,850円/m2となった。大阪府では+0.1%の1,978円/m2となり、直近の最高値だった2月の1,979円に迫っている。

中部圏では前月比-1.6%と1,575円/m2で、愛知県だけ見ても-1.5%の1,604円/m2と下落した。名古屋市だけを見た場合、前月比-0.4%の1,728円/m2となっており、上昇傾向の頭打ちが鮮明になった。

【データについて】

・賃料データは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの“月額募集賃料”を行政区単位に集計・算出し、m2単価に換算して表記したもの
・ファミリータイプのみ集計対象としている(専有面積30m2未満の住戸、事務所・店舗用は除外している)
・首都圏は東京、神奈川、千葉、埼玉を指す。近畿圏は大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山を指す。中部圏は愛知、岐阜、三重、静岡を指す

【ポイント】

・首都圏、近畿圏、中部圏のファミリータイプの分譲マンションの賃料を知ることができる
・リンク先の資料を参照だが、2008年からのマンション価格の動向を知ることができる。首都圏はここ6年では2010年5月前後に下がり約2,400円/m2(50m2で12万円)。近畿圏は2009年は約1,550円/m2(50m2で7万7,500円)と低かったが、2010年5月前後を境に1,700~1,800円/m2となっている。中部圏は逆に2010年5月前後を境に約1,600円/m2だったものが、2010年~2012年にかけて約1,480円/m2まで落ち込んでいた。

※上記はデータを元にしたHOME’S PRESS編集部による見解です

配信元ページを見る

公開日: