賃貸管理業から資産コンサルティング業へ

みなとアセットマネジメント株式会社が30〜60代の不動産投資経験者を対象にした調査で、多くのオーナーが物件運用中に空室対策の支援を必要としていたことが明らかになった。

【今回ピックアップするニュース】
不動産投資経験者の8割が「出口戦略」を重視するも、3割以上が「準備不足」を後悔?経験者が購入後に痛感した“本当に欲しかった支援”が明らかに(PR TIMES)

不動産投資家の約4割が空室対策支援を求めている。管理会社は“報告業”を卒業せよ(みなとアセットマネジメント株式会社)不動産投資家の約4割が空室対策支援を求めている。管理会社は“報告業”を卒業せよ(みなとアセットマネジメント株式会社)

ここでの具体的な空室対策支援とは、単なる入居募集の代行ではなく、反響データや市場動向を分析し、物件ごとの課題を可視化したうえで改善策を提示することだ。ポータルサイト上の閲覧数や反響率の分析、賃料の適正診断、写真や間取りの見せ方の改善提案など、募集活動を“感覚”ではなく“データ”で再設計することが本当の支援になる。

実際、物件を保有するオーナーにとって、空室が続く、あるいは徐々に増えていく状況は、数字以上に精神的なストレスとなる。毎月の入金額が想定を下回るだけでなく、「この物件は市場に取り残されているのではないか」という不安が積み重なるからだ。募集状況の報告を受けても、具体的な打ち手が見えなければ安心にはつながらない。

これからの賃貸管理会社に求められるのはリーシングの“報告”ではなく“戦略”の提供である。反響数や内見件数を伝えるだけではなく、賃料改定の是非、ターゲット層の再設定、設備投資の判断、広告手法の変更など、仮説と実行計画を伴う提案が不可欠だ。

さらに重要なのは出口戦略の提示である。保有継続による収益最大化を目指すのか、一定のタイミングで売却するのか、資産を組み替えるのかといった中長期視点を共有することが信頼を生む。結果として管理戸数は微減しても、売買案件や資産コンサルティングの相談が増えていく流れは自然な現象であり、賃貸管理会社の役割は確実に“運用管理”から“資産戦略パートナー”へと進化している段階にあるのだ。

「南智仁の賃貸ニュースピックアップ」とは?

不動産会社向けコンサルティング会社、株式会社南総合研究所の代表 南智仁氏が、賃貸業界に関わる方なら知っておくべきという観点でニュースを厳選し、豊富な経験に基づくコメントとともに伝えるコーナー。業界関係者はもちろん、賃貸住宅を探す人にとっても、重要な動きを理解できるほか、新たな視点を得ることができるはずだ。

【関連リンク】仲介・管理会社向けお役立ち情報〈LIFULL HOME'S Business〉

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