中古買取再販物件は増えるのか

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2025年の中古住宅買取再販の成約戸数は前年比18.8%増の62,700戸を予測(株式会社矢野経済研究所)

新築分譲マンションの供給が過去最低水準で推移している 。その影響を強く受けて中古マンション価格が高騰を続けているが、こうした状況を背景に近年急拡大を続けてきたのが「買取再販ビジネス」だ 。

矢野経済研究所が2025年11月28日に公開した「中古住宅買取再販市場に関する調査内容」によれば、「2025年の中古住宅買取再販の成約戸数は前年比18.8%増の62,700戸を予測」(上記サイトから引用)としている 。また同資料をみれば、中古住宅買取再販の成約戸数は2020年以降増え続け、2025年の見込み値は2020年の約2倍となっている 。

中古買取再販物件は増えるのか

中古住宅買取再販の多くはマンションだが、近年のこの市場の急拡大は、いうまでもなくマンション需要が旺盛であることを受けての中古マンション価格の急騰が理由だ。マンション価格上昇局面では、中古マンションを購入してリノベーションを行い、そこに利益を載せても、需要があるということになる。中古住宅買取再販の物件は、実需の一般ファミリー向け、3億円を超える高額物件、投資用(賃貸用)物件、の3つに大別され、いずれも新規供給が少ない状況が続いている 。こうしたこともあり、引用の資料では、この先も市場は拡大を続け2030年には2024年比で43.2%の上昇を予想している 。確かに、同ビジネスを手掛ける上場企業の開示資料をみれば業績は好調だ。

しかし、懸念要因も大きい。1つはマンション価格の天井感が出ていること 。また、大手企業では高額物件の売却の問合せが増えているようで、これは株式市場における「利確」的な動きのようだ。全体的に、この先売り物件の増加予想をしている。

上記3つの分類での、すべてのカテゴリーで中古住宅買取再販ビジネスが、今後拡大するとは考えにくい状況だ。

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