タワーマンションについて、法的な定義や決まりはありませんが、20階以上の住居用の超高層建築物をタワーマンションと呼ぶことが一般的です。一般的な集合住宅と異なる部分を中心に、メリットやデメリット、選び方についてまとめました。
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タワーマンションとは

タワーマンションについて、法的な定義や決まりはありませんが、20階以上の住居用の超高層建築物をタワーマンションと呼ぶことが一般的です。
分譲マンションのイメージが強いかもしれませんが、賃貸物件を借りて住むこともできます。
タワーマンションの定義とメリット・デメリット
タワーマンションのメリットとしては、階層にもよりますが眺望の良さや、充実した共用設備などが挙げられます。
立地もよく、低層階に商業施設が入っている場合もあるため生活利便性の高い物件が多いでしょう。
タワーマンションを借りて住むならいくらかかる?
タワーマンションの家賃は立地や広さ、階数によっても異なるものの、都心の好立地かつ高層階で1LDKの間取りの部屋を借りようとすると、20万円程度が目安になります。賃貸物件の初期費用は「家賃の4~6ヶ月分」が目安とされているので、仮に家賃20万円と想定すると初期費用は80万~120万円程度と試算できます。
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タワーマンションの注意点

タワーマンションには先述のようなメリットもありますが、デメリットもあります。
洗濯物をベランダに干せないケースが多い
タワーマンションの多くは、ベランダに洗濯物を干すことができません。高層階では風が強く、外に洗濯物を干しておくと飛ばされてしまい危険なため、また低層階であっても、マンションの美観に影響を与えることから禁止されているケースが多いようです。
管理費が高い
管理費とは、マンションの環境や設備を維持するために必要な費用のうち、「日常管理に使われる費用」のこと。タワーマンションの場合、居住者専用の設備や施設、サービスが充実していることや、消防法上必要な非常用エレベーターやヘリポートなどの設備にかかる維持費が管理費から工面されることから、一般的な賃貸物件よりも管理費が高額になる傾向があります。
騒音が気になる場合がある
タワーマンションなどの高層建造物は、SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)で建てられることがほとんどで、耐火性や耐震性、遮音性に優れたつくりとされています。
ただ、足音や話し声、楽器の音などはどのような物件でも生じる可能性があります。また、タワーマンションならではの騒音として、立地が良いゆえに聞こえる車の音や緊急車両のサイレン、高層階であれば飛行機のジェット音などがあります。
タワーマンションの選び方

タワーマンションならではの眺望を重視する場合、部屋選びが重要になります。高層階の方がよいと考えがちですが、低層階にもメリットがあります。自分のライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
タワーマンション上層階のメリット
・窓からの眺めが良く、開放感がある
・日当たりが良く、日中は照明をつけなくてもよい、冬場は暖房器具を使わなくてもよいなど光熱費削減にもつながりやすい
・上階からの足音など、騒音を感じにくい
・通気性が良く、カビやダニが発生しにくい
・外から自宅の中をのぞかれる心配が少なく、盗難被害も低層階と比べて少ない傾向にある
・高層階と比べて価格が安い
・高層階と同じように充実した設備や共用部分が利用でき、タワーマンションならではの利便性がある
・エレベーターや階段で移動しやすいので、通勤や通学はもちろん、ちょっとした外出にも便利
・地震や火事などの災害が起こったときにも、高層階と比べて避難しやすい
・室内やバルコニーから、緑のある景色を眺めやすい
夜景を重視して部屋を選ぶ場合、できるだけタワーマンションの上層階を選ぶこと、目の前に高い建物がない立地を選ぶことが重要です。部屋から見えるランドマークもチェックしておくとよいでしょう。
北向きの部屋でも大丈夫? タワーマンションを選ぶときのポイント
一般的に北向きの部屋は日当たりが悪く敬遠されがちですが、タワーマンションの高層階は周囲に遮るものがないため、北向きであっても一定の明るさを保つことができます。湿気がこもりやすく、カビが生えやすいという北向き住戸のデメリットもカバーされるため、北向きの部屋を選んでも懸念点は少ないといえます。
ただし、南向きに比べ気温が低くなりやすいのは事実なので、建物の断熱性には注意が必要です。
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タワーマンションの災害対策

高層マンションで気になるのは災害時の対策です。地震や火災への対策については、しっかりとチェックしておきましょう。
タワーマンションの地震対策とは?火災への備えも知っておこう
タワーマンションはその建築にあたり、安全性に関するさまざまな基準をクリアしています。震度6から7の地震が発生したときに、高さに対する揺れが約100分の1になるように設計し、国土交通省の認定を受ける必要があります。
またエレベーターに関しては、震度6から7の地震が発生した場合にかごが落下しない、震度5弱ほどの場合はすぐに停止する、などの基準があります。
火災についても、はしご車が届かない11階以上にスプリンクラーを設置することや、住戸内のカーテンやじゅうたんなどに防炎性能を持つものを使うことがが義務付けられているなど、タワーマンションならではの防災対策が施されています。
実際にどのような対策をされているのか、また備蓄品があるのかなど、内見時にも確認してみるとよいでしょう。
まとめ
眺望や充実した設備が魅力のタワーマンション。住んでみたいと思ったら、一般的な集合住宅と異なる部分を確認し、メリットとデメリットを把握したうえで部屋を探してみてください。
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