タワマンの定義とは?

◆法律上「何階以上」という規定はないが、一般的には20階以上のマンションを指す
「タワーマンションには、これだけの条件を満たしていなければならない」といった法的な定義や決まりはありません。ただし、建築基準法では建物の高さについての基準を設けていて、そのうち高さ60m以上の建築物を「超高層建築物」とするケースが多いです(建築基準法20条1項一号)。60mを階数であらわすと20階程度となるため、20階以上の住居用の超高層建築物をタワーマンションと呼ぶことが一般的になっています。


◆タワーマンション建築には厳しい審査を通る必要がある
タワマンほどの高さとなると、建物の安全性が気になるところです。「高さがあるから地震のときに危ないのでは?」と考える方もいるかもしれません。超高層建築物は一般的な建築物と違い、国土交通大臣の認定を受けることが義務付けられていています。

なお、100m以上のタワマンとなると、緊急時に備えて屋上にヘリポートの設置が義務付けられるなど、安全対策がなされるようになります。

タワマンに住むメリット

では、タワーマンションに住むメリットになりうるものを挙げてみましょう。

1.眺望が良い部屋がある
階数や周辺施設によりますが、窓からの眺望がよい部屋があります。高さから生まれる大きなメリットです。また階数の高さと下から部屋の中が見えにくい点を活かして、カーテンを開け広げたまま過ごす人もいるでしょう。窓からの眺望を思う存分楽しむことできます(※ただしこれらは、タワマンの中でも上層階で、かつ近くに高層建築物がない場合に限ります)。


2.便利な場所にあることが多い
タワマンは駅から徒歩3分~10分という立地に建設される傾向があります。その場合、駅周辺に集まる施設をすぐに利用できます。低層階に商業施設が入っているタワマンもあり、買い物などの生活利便性を実感することができるでしょう。


3.共用設備が充実しているケースがある
さまざまな共用設備(住民が使える設備)が充実している物件もあります。ゲストルーム、シアタールーム、ジム、プール、キッズルームなどマンション内を広く使ったものから、オープンラウンジ、空中庭園など、高層階の眺望の良さを活かしたものまで、マンションによって個性のある設備が整えられています。


4.土地評価額が低くなり、税制面で有利な場合もある
持家には土地の価値によって課せられる「固定資産税」というものがあります。マンションの場合、マンション敷地全体の価値を戸数(専有面積)で割って計算したものが各家庭が支払う税金の金額です。つまり、戸数が多いほど一戸あたりの税金は安くなるということ。同じ土地評価額の場合、一般的なマンションよりもタワマンのほうが固定資産税は安くなるというわけです。
ちなみに、これまでは同じタワマン内において階層による固定資産税額の差はありませんでしたが、2017年度の税制改正によって、税額の算出方法が変わることになりました。これは、売買価格が高くなる高層階ほど相対的に得になってしまうという住民間の不公平を是正するものです。今後は低層階の負担が減り、不公平感が解消されるのではないかと言われています。
※適用:2017年1月2日以降に完成した新築のマンション。2018年度の固定資産税から実施の予定。

タワマンに住むデメリット

次に、タワーマンションに住むデメリットについて考えてみましょう。

1. 自分の部屋までの移動が大変
高層階に住むほど、大規模であるほど、マンションから出るのに時間を要することがあります。駅からマンションまでは3分でも、エントランスから部屋に行くまでに同じくらいの時間がかかることも。特に朝の出勤・通学の時間帯はエレベーターが混み合うことがあるため、エレベーター待ちの時間も考慮して家を出る必要があります。

また、災害時にも注意が必要です。先に「建物の安全性は高い」とお伝えしましたが、エレベーターはその安全性のために、大きな地震の揺れを感知すると自動的に止まる仕組みになっています。つまり、地震があった際に階段を使う必要があるかもしれません。


2. 洗濯物や布団を干すことができない場合がある
必ずというわけではないですが、タワマンの多くは建物の景観を保つため、あるいは洗濯物の落下を防ぐといった目的のために、洗濯物や布団を干すことが禁止されていることがあります。入居前はよくても、その後の管理規約見直しなどで禁止になる可能性もあるため、留意しておきましょう。


3. 14階以上の場合、携帯電話の電波が入りにくい
タワマンはその高さゆえに、携帯電話の電波が届きにくいケースがあります。電波を送る基地局(アンテナ)の高さは約40mとなり、かつ電波は下向きに発せられるため、それより高い場所では電波をキャッチしづらくなるためです。40mはおおよそ13階くらいになるため、14階以上になると電波が入りにくくなる可能性があります。


4. 大規模修繕にどの程度の費用がかかるかわからない
一般的に、分譲マンションの入居者はマンションの管理組合に入り、そこで建物の修繕計画を立てて将来の老朽化に備えます。タワマンも流れは同じですが、築年数の浅い物件が多いため、実際にどのような修繕工事が必要になるか想定がしにくいという問題があります。特に大規模修繕費用の算出が難しく、莫大な費用がかかる可能性も否定できません。

タワマンにも特徴は様々。自分の目で確認してみよう

 
タワーマンションの定義と、住む場合のメリット・デメリットについて説明しました。ひとくくりにタワーマンションといっても、立地や階数、共用施設に応じて得られるメリットは様々です。特に、新築のマンションを購入する場合、事前に内見ができないことも多くあります。周辺環境をご自身の目で確かめながら、不動産会社に確認をして、慎重に住み替えを検討するようにしましょう。

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