タワーマンションといえば眺めのよい高層階が人気ですが、低層階も住む人にとっての希望や条件が一致すればいい選択となります。低層階にはどんな特徴があり、どんな人に向いているのかを解説します。

タワーマンション

 

「タワーマンション」に法的な定義や決まりはありませんが、一般的には階数で20階以上の住居用超高層建築物を指します。これは、建築基準法で高さ60m以上の建物を「超高層建築物」としているケースが多いからです。

 

タワーマンションの「低層階」にも明確な定義があるわけではありません。一般的なマンションであれば、1〜3階くらいまでを「低層階」と呼ぶことが多いですが、タワーマンションの場合は階数が多いので1〜10階、場合によっては15階ぐらいでも「低層階」と呼ぶこともあるようです。基本的には、マンションの階層が上になるほど賃貸・分譲の価格も上がるという特徴があります。

タワーマンションの低層階

 

タワーマンションの低層階に住むメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 高層階と比べて価格が安い
  • 高層階と同じように充実した設備や共用部分が利用でき、タワーマンションならではの利便性がある
  • エレベーターや階段で移動しやすいので、通勤や通学はもちろん、ちょっとした外出にも便利
  • 地震や火事などの災害が起こったときにも、高層階と比べて避難しやすい
  • 室内やバルコニーから、緑のある景色が眺めやすい

タワーマンションの低層階の大きな魅力は、高層階と比べるとリーズナブルな価格で住めることです。タワーマンションの場合は、エントランスホールやラウンジなどの共用部分もきれいで、セキュリティや設備面なども充実している場合が多いので、家賃などを抑えつつも、そうしたタワーマンションならではの恩恵を受けることができます。また、朝の通勤・通学時間帯や夕方の帰宅時間帯はどうしてもエレベーターが混みやすいですが、低層階なら階段での上り下りもそれほど苦になりません。そのため、「エレベーターが混んでいてなかなか外出できない」といったストレスを抱えにくいでしょう。

 

日本は地震なども多いので、緊急時に避難しやすいかどうかも住居選びの一つのポイントにもなります。その点、エレベーターも階段も使える低層階では緊急時でもスムーズに避難しやすいことはメリットといえるでしょう。

タワーマンションの低層階

 

一方、低層階に住むことのデメリットもあります。こちらも確認しておきましょう。

  • 高層階に比べると、眺望や日当たりの面で劣ることがある
  • 道路までの距離が近いため、車の走行音や子どもの遊ぶ声が気になることもある
  • 階数によっては、外部から室内が見えてしまう可能性がある

タワーマンションとはいっても、低層階の場合は高層階と比べるとどうしても眺望や日当たりが劣るケースが多いでしょう。特に1階や2階など、周辺の施設よりも低い階層に住む場合は眺望や日当たりは期待できないケースもありますので、周辺の環境をよく確認しておきましょう。

 

また、道路との距離が近いことから、地域によっては車の走行音やクラクション、マンションの中庭などで子どもが遊ぶ声などが気になってしまうこともあります。特に、大きな幹線道路などに面しているタワーマンションの場合、夜でも騒音が気になるケースもあるので、カーテンなどで騒音対策が必要になるかもしれません。

 

同じように、地面が近いことで、外にいる人から部屋の中が見えてしまう可能性もあります。外から部屋の中の様子が分かりやすく、ベランダなどを侵入口とした空き巣などの被害も、高層階と比べると多い傾向にあるようです。

タワーマンション

 

上記のようなメリット・デメリットを踏まえ、タワーマンションの低層階に向いている人の特徴をまとめると、以下のようになります。

  • タワーマンションの充実した設備を使いたいが、できるだけ費用は抑えたい
  • 地震など、災害時の避難のしやすさを重視したい
  • 買い物や周辺施設の利用などでよく外出するので、外に出るときの利便性を重視したい
  • 昼間は家族全員が学校や会社に行ってしまうので、日当たりや眺望はさほど重視しない

タワーマンションは小規模マンションと比べて、共用設備などが充実しているケースが多いので、それらを活用しつつ、費用は高層階よりも抑えられるところが大きな魅力です。

 

また、移動に手間がかからないので、外出には便利。それは災害時の避難のしやすさにもつながります。日当たりや眺望などについては、昼間あまり家にいなければそこまで気にならないかもしれません。

 

「タワーマンションなら高層階に!」と憧れを持っている人も少なくないと思いますが、そうしたイメージだけではなく、条件などを冷静に比較してみると、低層階に住む良さも見えてくるでしょう。

タワーマンション

 

タワーマンションというと高層階がイメージされやすいですが、低層階も豊富な共用施設や立地の良さは同じで、しかも価格を抑えやすいメリットがあります。条件に合えば、ぜひ低層階を検討してみてはいかがでしょうか。

公開日: